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N-BOXが10年連続の軽販売トップもトータルではトヨタのひとり勝ち! 2024年度の新車販売台数分析

掲載 39
N-BOXが10年連続の軽販売トップもトータルではトヨタのひとり勝ち! 2024年度の新車販売台数分析

 この記事をまとめると

■自販連と全軽自協から2024事業年度締めでの車名別年間新車販売ランキングが発表された

軽のトップ「N-BOX」登録車のトップ「ヤリス」と相変わらずの強さ! 前年比1223.2%も売ったダイハツタントが目立つ3月の新車販売台数分析

■2024事業年度締めでのトップは21万768台を販売したホンダN-BOXだった

■2位はトヨタ・ヤリスでトヨタはベスト10に4台がランクイン

 ホンダN-BOXが4年連続のトップ

 自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車、それぞれの2025年3月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された。3月単月締め新車販売ランキングの発表と同時に、2024事業年度(2024年4月から2025年3月)締めでの車名(通称名)別年間新車販売ランキングも発表された。

 2024事業年度締めでの1年間にもっとも売れた新車は、21万768台を販売したホンダN-BOXとなった。2位には登録車となるトヨタ・ヤリス(ヤリスクロス含む)がランクインしている。1位N-BOXと2位ヤリスとの台数差は3万8849台と大差が開いている。

 この結果を、素直に“N-BOXの実力勝ち”とするか、行き先のない新車にディーラー名義などで新規登録(軽自動車は届け出)する、自社登録(届け出)で販売台数の上積みをした結果とみるかは判断のわかれるところではっきりとしない。ただ、2位と3位の差が3428台、3位と4位の差が3043台という結果を見ると、N-BOXでは自社届け出を積極的に行い、大差をつけて販売トップを狙ったとも見ることができる。

 ちなみにホンダでは、2025年4月4日付けで、N-BOXが2024事業年度締め車名(通称名)別新車販売ランキングで1位になったとのリリースを発信している。それによると、事業年度締めでの年間新車販売台数にて登録車を含む総合ランキングで1位となったのは4年連続、軽自動車のみのランキングでは10年連続首位になっていると発信している。

 搭載エンジン排気量が同じで、ボディサイズも厳格な規格となる軽自動車では、走行性能でライバル車となかなか大きな差を出すことができない。差をつけるとしたら見た目でちょっと差をつけるくらいしかできないのだ。そこで、「日本でもっとも売れているクルマ」といったフレーズが、商談では受注にもち込むキラーワードのひとつとなっているのである。

 総合ランキングではベスト10のうち、トヨタが4台、日産が1台、ホンダが2台、スズキが2台、ダイハツが1台となっている。登録車のみではトヨタ7台、日産2台、ホンダ1台となっている。軽自動車のみではホンダ1台、スズキ4台、ダイハツ3台、三菱と日産が各1台となっている。登録車では2024事業年度ではトヨタ1強がより鮮明となっており、それが統計にもよく表れている。

 軽自動車では初夏あたりまでダイハツの出荷停止が続いていたが、後半、とくに2025年になってからダイハツが猛チャージをかけてきた結果が統計によく表現されているといっていいだろう。

 トヨタのひとり勝ち状態はやや薄らいだ

 新型コロナウイルスが感染爆発した2020年に新車販売全体が大きな落ち込みを見せ、そこからようやく本格的な復調傾向を見せたのが2024年ともいえるのだが、今回の2024事業年度締め統計でN-BOXの年間販売台数をコロナ禍直前の2019事業年度締め統計と比較しても、まだ2019事業年度締め比で約85%までしか復調していない。ここのところは、マイルドハイブリッドユニットを搭載するスズキ・スペーシアの追い上げも激しく、現行3代目N-BOXのパワーダウン傾向も目立ってきているが、市場全体がコロナ禍前にまだまだ戻りきっていない状況が続いているともいえよう。

 登場以降人気の高かった日産サクラは、軽自動車のみのランキングでもベスト15圏外となっている。そのサクラは前年同期比61.1%まで販売台数を落としており、「サクラブーム終焉」といってもいい状況だ。

 2024年3月末に正式発売となったホンダWR-Vは、2024事業年度締めが初めてのフルカウントでの年間販売台数となっている。3万9069台なので、月販平均約3255台。デビュー時の月販目標台数が3000台なので、目標台数をやや上まわる結果となっている。2024年10月にスズキ・フロンクスが正式発売となり、需要がやや喰われるようになったころから、少々失速傾向だ。

 トヨタ・ヤリスクロスの新規受注停止期間が目立った2024事業年度では、需給状況が順調で(納期が早め)、再販価値が高いとのこともあり、レクサスLBXが大活躍した。いまやブランドのなかでもLM、NXと肩を並べる看板車種の1台となっている。

 単月締めでは、軽自動車ならばN-BOXのトップ維持、登録車ではトヨタのひとり勝ちが続いている。2024事業年度締め車名(通称名)別年間販売台数では、トヨタのひとり勝ち状況がやや薄らいでいるようにも見える。

 納期で差(トヨタ車と比べるとトヨタ以外のメーカーは納車が早め)が出て久しいが、トヨタ車も以前よりは一部車種を除けば納期改善が進んでいる。そうはいっても「納車が早い」というウリをトヨタ以外のメーカーが使い切れていない様子を見ると、トヨタ一強の背景にはもっと根深いものがあるとしかいいようがないだろう。

 2025事業年度締め年間新車販売ランキングトップ30

 ホンダN-BOX 21万768台 トヨタ・ヤリス 17万1919台 スズキ・スペーシア 16万8491台 トヨタ・カローラ 16万5448台 ダイハツ・タント 12万2358台 トヨタ・シエンタ 11万6368台 日産ノート 9万6934台 ホンダ・フリード 9万808台 スズキ・ハスラー 8万9691台 トヨタ・アルファード 8万7962台 トヨタ・ルーミー 8万4312台 日産セレナ 8万1765台 トヨタ・プリウス 8万212台 スズキ・ワゴンR 7万5800台 トヨタ・アクア 7万4849台 トヨタ・ノア 7万3721台 トヨタ・ヴォクシー 7万2770台 ホンダ・ヴェゼル 7万1120台 日産ルークス 6万8989台 トヨタ・ライズ 6万8134台 スズキ・アルト 6万4667台 トヨタ・ハリアー 6万3684台 ダイハツ・ムーヴ 6万3512台 トヨタ・クラウン 6万397台 ホンダ・フィット 5万8641台 トヨタ・ランドクルーザー 5万7093台 三菱デリカミニ/eKシリーズ 5万4659台 スズキ・ソリオ 5万2492台 ホンダ・ステップワゴン 5万1737台 ダイハツ・タフト 5万1003台

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みんなのコメント

39件
  • 会長ロプロス
    NBOXが3代並んで走ってるのが普通になるくらい走ってますよね。
    昔のカローラみたい。
  • pik********
    バイクはホンダが世界で一人勝ちだよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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