F1カナダGPの決勝レースで、RBの角田裕毅は14位に終わった。入賞圏内を走りながら、レース最終盤にスピンを喫し、大きく後退……この結果に角田は「僕のミスです」と大きく肩を落とした。
予選で8番手となり、4戦連続の入賞に期待が高まった角田。決勝レースは完全ウエット路面でのスタートとなり、ここでの加速がうまくいかなかった角田は、10番手までポジションを落としてしまう。
■角田裕毅、契約延長が”単年”でも問題なし「F1で世界チャンピオンになるなら、そのプレッシャーに対処できなければいけない」
ただローガン・サージェント(ウイリアムズ)のクラッシュによりセーフティカーが出動した際、ほとんどのマシンがタイヤ交換のためピットイン。角田はここでピットインせず、ステイアウトを選択した。この時ピットインしなかったのは、角田の他にエステバン・オコン(アルピーヌ)とバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)だけだった。
これにより7番手までポジションを上げた角田は、レース再開後も粘りの走りを見せた。アストンマーティン勢のチーム戦略にしてやられ、8番手にポジションを落とした後、2度目のセーフティカー中に各車に合わせる形でドライタイヤに交換。その後オコンに抜かれてしまったものの諦めずに食らいついていき、ポジションを奪い返すことを狙ったが、その道中ターン9でコースオフし、濡れた芝生でコントロールを失ってスピン。14番手までポジションを落とし、そのままチェッカーを受けた。
レース後の角田は言葉少なだった。
「僕のミスでした。ロックアップしてしまい、それで終わりでした」
角田はそう語った。
「最終的な結果には、かなりがっかりしています。明らかに、すべきことではなかったです……」
「僕は、しっかりとフィニッシュしなければいけなかったんです。マシンを無事に完走させればいい、そういうレースだったんです。だから、とても残念です」
チームの戦略については、うまくいったと考えているという角田。それだけに、自分のミスは悔やんでも悔やみきれないといった様子だった。
「間違いなく良い決断でした。チームはそのために、良い仕事をしてくれました」
そう角田は語る。
「古いインターミディエイトで走り続けるのは簡単じゃなかったですが、そのまま走り続けることができると感じていました。ドライタイヤに交換するタイミングの判断も、かなり良かったと思います。だからこそ……」
契約延長発表直後のレースで、自分のミスにより好結果を逃した角田。次のレースは2週間後のスペインGP……そこでの挽回が期待される。
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