全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、5月12~14日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、2026年の第1回カーボンニュートラル開発テストを行った。スーパーフォーミュラ開発車両の『白寅』を山本尚貴が、『赤寅』を国本雄資がドライブした。
JRPでは2022年から『SUPER FORMULA NEXT50』プロジェクトを通じカーボンニュートラルへの対応とエンターテインメント性の向上のふたつをテーマに、メーカーの垣根を越えてカーボンニュートラル開発テストを繰り返し実施している。今季の第1回めのテストとなった5月12~14日のモビリティリゾートもてぎのテストでは、山本と国本というふたりのチャンピオン経験者が開発ドライバーを担当した。
今季も山本尚貴&国本雄資が開発ドライバーに。7月富士大会は『瑶子女王杯ウイーク』として開催/SF定例会見
今回のテストでは、初日と2日目がドライ、最終日の3日目はウエットのテストが行われた。タイヤについてのテストメニューは今季中のドライタイヤ、およびウエットタイヤのコンパウンドのさらなる最適化、またサステナブルなパーツ供給を目的とした新しいブレーキパーツのテスト、Eシフト、Eクラッチの継続テスト、パワーステアリング用アシストマップの最適化などが実施された。
初日は午前、午後と2時間ずつ計4時間のテストが行われたが、午後のセッション残り1時間で2台にそれぞれトラブルが発生。初日のセッションはその時点で終了した。2日目は午前に3時間半のテストが行われ、ロングランを2本こなすなど精力的にテストが行われたが、午後は雹まじりの雷雨となり、テストは中止となった。
3日目は、散水が行われ排水性をより高めることを目的とした、パターンが異なる4種類のテストを実施。午後は東コースのみを周回し、データ収集を行った。最終的に2日間のドライでは国本が137周、山本が147周を周回。ウエットの3日目は国本車にトラブルがあり61周、山本は93周をこなしている。
テストを担った国本は「3日間通してさまざまなセットやマテリアルをテストしましたが、昨年はもてぎでテストしていなかったので違うサーキットでのデータが採れたことは良かったと思います。ブレーキなどの新たなマテリアルについては来季に向けて良いところありますので、年内あと2回あるテストでよく見極めていきたいと思います。パワーステアリングのマッピングについては山本選手が選んだマップで試してみて問題があるかどうかテストしたのですが、まったく違和感は感じなかったですね」とコメントした。
「レインタイヤについてはパターン違いと構造違いをテストしたのですが、排水性は上がっているのでグリップ感は向上しました。ただレギュラードライバーからは『構造が少し硬い』というコメントが上がっていますが、昨年の良かったもの、今回持ち込んでいただいたもので良くなっているものがありましたのでそこはポジティブに捉えています」
また山本は「来季以降を見据えたドライとウエットのタイヤテストがメインで、加えてシステムのアップデートや新しいマテリアルのテストを行いました。レギュラードライバーから上がっているパワーステアリングのマッピングの部分などにも注力しながらのテストでした。非常に密度の濃いテストになりましたね」と語った。
「マテリアルについてはすぐにでも反映できるもの、来季以降を見据えてテストするもの様々ですが、こちらも良いテストになりました。ウエットタイヤについては、ドライバーがより安心してドライブでき、安全なレースができるものが導入できるのではないかと思っています」
JRPでは、今季2回目のカーボンニュートラル開発テストを9月に鈴鹿サーキットで予定している。
[オートスポーツweb 2026年05月15日]
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?