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“クロス”ではなく“ツーリング”という選択はアリ!? 新型カローラ・クロスの大ヒットから提案する!

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“クロス”ではなく“ツーリング”という選択はアリ!? 新型カローラ・クロスの大ヒットから提案する!

大人気のトヨタの新型「カローラ・クロス」は、納車までかなりの時間がかかるという。そこで、小川フミオがステーションワゴンの「カローラ・ツーリング」という選択肢を考えた。

適度にスポーティで、かつエレガント

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新型カローラ・クロスが販売開始されたのは9月だったが、今なお販売は絶好調という。11月初頭に注文しても、納車は半年先になるとか。これでは待ちきれないというひとに、お勧めの1台がある。カローラ・ツーリングだ。カローラ・ツーリングの納期は、カローラ・クロスに比べて早いそうで、注文してから2~4カ月ほどという。

カローラ・ツーリングは、全長4495mm、全高1360mm、それにホイールベース2640mmと、日本ではちょうど使いやすいサイズをもったステーションワゴンである。

パワーユニットでみると、1.8リッター直列4気筒ガソリン、1.2リッター直列4気筒ガソリンターボ、さらに1.8リッター直列4気筒ガソリン・エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドと揃う。駆動方式は、ICE(エンジン車)が前輪駆動で、ハイブリッドには後輪をモーターで駆動する4WDの設定もある。

トヨタはこのぐらい(4.5mていど)のサイズのクルマをデザインするのがうまい。プロポーションがよく、適度な躍動感があるうえに、全体の印象はクリーン。ゴテゴテとした装飾ははぶかれている。ようするに、適度にスポーティで、かつエレガントにすら感じられるのだ。

競合になりそうなモデルはといったとき、私がすぐに連想するのは、欧州の同クラスのステーションワゴンだ。2021年にフルモデルチェンジを受けたばかりのフォルクスワーゲンの「ゴルフ・バリアント」にはじまり、ルノー「メガーヌ・スポーツツアラー」やプジョー「308SW」などが揃う。

どれも、適度にスタイリッシュで、なにより大きな荷室とそれなりに力のあるエンジンの組合せを持つ。これらが日本でも販売され、ファンの心をつかんでいる。機能性とデザイン性を併せ持つからだろう。

カローラ・ツーリングも、スタイルの端正さでは、欧州の競合に負けていないと私は思う。うしろにいくにしたがって、ウィンドウ面積をすこししぼり、やや荷室を小さめに見せてスポーティワゴンの個性を強調する。ブラックルーフの2トーンカラースキームを選べば、さらに趣味性が高く見える。これもよい点だ。

ちなみ日本車に競合があるかというと、まったく見当たらない。スバル「レヴォーグ」は、車格がワンクラス上だ。かつては日産にも「ウィングロード」、三菱には「リベロ」などがあったものの、それらはいつのまにか消えてしまった。

逆にカローラ・クロスは競合だらけだ。ホンダ「ヴェゼル」や日産「キックス」、三菱「エクリプス・クロス」など。人と被らないクルマ、人と被らないカテゴリーを求めるならば、ステーションワゴンのカローラ・ツーリングという選択は大いにアリだろう。

6MTも選べる

ステーションワゴンの魅力は、なによりも使いやすい点だ。全高が高すぎず、日本の都市部に多いタワー式駐車場でも使えるから、知らない土地に行って駐車場さがしでウロウロすることが少ない。ビジネスでクルマを使うひとには、けっこう大事な要件であると思う。

使い勝手の面でいうと、最小回転半径が5.0mに抑えられているのも、高得点。前輪のジョイントの設計だろうか。この点では、後輪操舵システムをもたなくても、小まわりを効かせるのは得意なようだ。

もうひとつ、ステーションワゴンがSUVよりすぐれているのは、一概には言えないものの、走行安定性だろう。基本的には車高が低いぶん、重心も下がるから、カーブなどを安心して走れる。クルマに走りの楽しさを求めるならカローラ・ツーリングが良いだろう。ちなみに、カローラ・クロスにはない6MT仕様も設定されている。

荷室容量は通常392リッター。ボディサイズからすると標準的な大きさだ。後席バックレストを折り畳むと、802リッターに拡大し、縦方向に約2mのものまで搭載できる。

カローラ・ツーリングのカタログで、自転車やらゴルフバッグやらスケートボードやら、趣味の道具が積み込めることを謳っているとおり、2人とか3人で趣味を楽しむのに出かけるのに不足はなさそう。

カローラ・ツーリングは、さらに、昨今のトヨタ車の例にもれず、コネクティビティが高い。「T-Connect」を契約すれば、オペレーターと音声を通じて、ナビゲーションの設定などのコマンドを依頼できる。スマートフォンでドアの解錠や施錠などを行うサービスの恩恵にもあずかれる。

価格は、1.8リッター前輪駆動(CVT)の201万3000円にはじまる。1.2リッターターボには6段マニュアル変速機仕様(247万3900円)という積極的にドライブを楽しむのが好きなひと向けのモデルもある。ハイブリッドは前輪駆動の248万500円からだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(カローラ・ツーリング)、小塚大樹(カローラ・クロス)

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みんなのコメント

2件
  • ヤリスクロスに乗って、トヨタのプラットフォームとSUVのサスセッティング能力に舌を巻いたけど、
    どんなに味付けで頑張っても、SUVの重心の高さと重さでは走りの車にはなれない。
    いくらメジャーになっても普通車高の車とは別物なんだよね。

    カローラツーリング、素晴らしいと思いますよ。
    デザインも走りも。
    日本の道なんて、なんならコイツの車高を数センチ上げただけで充分でしょ。

    2駆のSUV乗るなら断然こっち。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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