トヨタ、ダカールラリー2022で総合優勝。アル-アティヤがローブを下し、3年ぶり通算4勝目
2022/01/16 15:32 AUTOSPORT web 9
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1月14日、中東サウジアラビアを舞台に、元日から行われてきた『ダカールラリー2022』が最終日を迎えた。競技12日目となった14(土)は、同国南部のビシャから紅海に面する港町ジェッダに向かう全長640km、うちスペシャルステージと呼ばれる競技区間が164kmの“ステージ12”が実施され、総合2番手のライバルに対して33分のリードを持って同ステージに臨んだTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(GRダカールハイラックスT1+)が自身通算4度目の総合優勝を飾った。トヨタの勝利は前回、アル-アティヤが優勝した2019年以来、3年ぶりだ。
“砂漠の王”が強さを発揮した大会だった。3人のチームメイトとともにトヨタの新型マシン、GRダカールハイラックスT1+を駆って今大会に臨んだアル-アティヤは、1月1日に実施された“プロローグ”でステージ最速タイムを記録する。彼は競技初日となった2日の“ステージ1B”でもステージ優勝を飾り、今大会最大のライバルとなったセバスチャン・ローブ(バーレーン・レイド・エクストリーム/BRXハンターT1+)や他の競技者たちから一歩抜け出した。
サインツ、アウディに4勝目を贈る。総合2番手ローブは最終日を前に痛恨の速度超過/ダカールラリー11日目
その後のステージ優勝は競技4日目の一度きりで、ステージ2番手が2回、同3番手が1回という内容だった。しかし、初日に座った総合首位のポジションからは一度も動かず。総合優勝を争ったローブに33分19秒のギャップを築いて迎えたステージ12は、確実性を優先した走りでトップから約8分遅れの19番手でフィニッシュ。この結果、アル-アティヤが通算4度目のダカールラリー総合優勝を果たすこととなった。ライバルとの最終的なギャップは27分46秒差だった。
過去2年は優勝争いに加わりながら涙を呑んできたカタール人は、「ダカールでの勝利は最高の気分だ! 我々は序盤からラリーをリードし、大会を通してペースをコントロールしてきたが、それを成し遂げての勝利は格別だ」と喜びのコメントを発した。
「TOYOTA GAZOO Racingとサポートしてくれたスポンサーの皆さまに感謝している。また、この素晴らしいGRダカールハイラックスT1+を生み出してくれた、チーム代表兼テクニカルマネージャーでもあるグリン・ホールにも感謝している。最高のダカールラリーだった。本当にうれしいよ」
アル-アティヤと最後まで優勝を争ったローブは最終日を4番手タイムで終え、総合2位が確定。首位から1時間1分13秒差の総合3位にはオーバードライブ・トヨタのヤジード・アル・ラジ(ハイラックス・オーバードライブ)が入り、自身初の表彰台を獲得している。
最終日のステージ12を制したのは、アル-アティヤのチームメイトであるヘンク・ラテガン(TOYOTA GAZOO Racing/GRダカールハイラックスT1+)だ。ステージ2番手は前年王者のステファン・ペテランセル(チーム・アウディスポーツ/アウディRS Q e-tron)、同3番手にはブライアン・バラグワナー(センチュリー・レーシング/センチュリーCR6)が入った。
■トヨタ車体、日野がともに完走果たす
日本勢では四輪部門・市販車クラスを戦ったチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂(トヨタ・ランドクルーザー200)とロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザー200)の2台が今大会12回目のワン・ツー・フィニッシュを飾り、目標としていたクラス9連覇を達成した。総合順位は三浦が38位、バソは43位だ。
トラック部門に新開発のハイブリッド車両、日野600ハイブリッドを投入した日野チームスガワラの菅原照仁は、2日前に電気系トラブル、前日にはオートマチック・トランスミッションのトラブルを抱えるなど、好調な展開から一転してラリー終盤に失速してしまう。しかし最終日は15番手でステージを走破し、1991年から続く完走記録を31に伸ばすとともに部門総合22位で2022年のダカールラリーを終えている。
ホンダとヤマハが参戦している二輪部門では、総合2番手で14日のステージ12を迎えたモンスターエナジー・ホンダのパブロ・キンタニラ(ホンダCRF 450ラリー)がステージウインを果たすも、最終日での逆転優勝とはならず。前日に総合首位に返り咲いたサム・サンダーランド(ガスガス・ファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が3分27秒差で逃げ切り、2度目の部門総合優勝を果たした。
総合3位はレッドブル・KTMファクトリー・レーシングのマティアス・ウォークナー(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)で、トップとの差は6分47秒。今大会中、2度にわたって部門トップに立ったモンスターエナジー・ヤマハ・ラリーチームのアドリアン・ファン・ビファレン(ヤマハWR450F)は18分41秒の遅れで総合4位となった。
ダカール・ルーキーながらステージ5で初優勝を飾るなど印象的な走りを披露した、元MotoGPライダーのダニロ・ペトルッチ(テック3KTM・ファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)は最終日を34番手で終え、初参戦のラリーを完走した。総合順位は競技2日目のデイリタイアによるペナルティが響き90位となった。
14日間にわたる長い旅が終了し、2022年に新設されたFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)のオープニングイベントとして実施された第44回ダカールラリーが幕を下ろした。同チャンピオンシップの次戦アブダビ・デザート・チャレンジは、3月5日から10日にかけてUAEアラブ首長国連邦で開催される。
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