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【ゴルフのアプローチ 05】2代目ゴルフは初代から正常進化して、「それらしさ」を際立たせていた

1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は2代目ゴルフの登場について語ろう。

初代の評価をさらに高めていった2代目
1974年に誕生したフォルクスワーゲン ゴルフは、9年を経た1983年に2代目へとモデルチェンジした。ひとことで言って正常進化型のモデルチェンジだったが、初代で高い評価を受けたゴルフの地位を、より確固たるものにするのに成功する。サイズは、初代に比べて全長で170mm、全幅で55mm大きくなり、全長3985×全幅1665×全高1415mmとなった。これによって、居住性が改善され、乗員スペースだけでなく荷室も拡大された。

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ゴルフ2は全面新設計だったが、設計方式は従来と基本的に変わらなかった。エンジンは通常モデルでは、従来が1.1Lと1.5Lだったのが、1.3Lと1.6Lへと拡大された。加えて、今までGTIに搭載されていた1.8Lをデチューンしたものも選べるようになった。ディーゼルには先代の後期以来、1.6Lのターボ仕様も追加されている。

ゴルフ2の設計方式が変わらなかったのは、変える必要がないからだった。初代モデルが採用した設計方式が、新世代の2ボックスFFハッチバック車としての、世界標準の「完成型」だった。このあとの世界のコンパクトカーというのは、ゴルフと同様の設計で、基本的な設計は変えずにモデルチェンジを続けることになり、その「元祖」的存在のゴルフも、当然それを継承し続けることになる。もちろん、時に応じて細部を進化させるのは当然のことだが。

ゴルフ2は、スタイリングも初代のデザインを継承した。これも変える必要がなかったといえるが、ただ多くのクルマは、中身が変わらなくてもモデルチェンジで新しく見せるのがふつうである。実はゴルフ2も、企画の初期段階では、スタイリングを刷新することも検討された。ところが、とくに経営陣としては「ゴルフらしさ」を保つべきだという考えのほうが支配的だった。

その背景として、ひとつには、初代モデルが大ヒット作となったので、そういう場合キープコンセプトにしがちなのは、世の常である。ただ、ゴルフのケースでは、ドイツだから、フォルクスワーゲンだから、という「ものづくりの哲学」的なものが働いているようだった。

ヨーロッパの北に位置するドイツのものづくりは、質実剛健で知られる。現代消費社会の発祥地アメリカで生まれたような、購買意欲をかきたてるためだけのモデルチェンジみたいなことは、しないのがドイツらしい。実際ドイツ車では、メルセデスやBMW、ポルシェなど、半世紀や1世紀以上も、正常進化型でクルマづくりを続けるブランドが目立つ。

フォルクスワーゲンは「モデルチェンジのためのモデルチェンジはしません」というようなことを、実はさんざん外に向かってもアピールしてきていた。世界一の広告とさえ評されることもある1960年代のビートルのアメリカ向け広告で「フォルクスワーゲンこそがドイツの良品です、外側はずっと変わらなくても中身は常に進化しています」などと訴え続けていた。そのことが2代目ゴルフとは直接関係ないとしても、ビートルで30年以上かたちを変えずにベストセラーとして売り続けてきたフォルクスワーゲンなので、その次のゴルフも、「たった9年」で簡単にかたちを変えたのでは、具合が悪かっただろう。

もちろん、当時「キープコンセプト」に対して批判もあったが、この2代目が成功し、その後も正常進化を続けることで、ゴルフの伝統が確立されることになる。

スタイリングは、そういったことから、かなり意図的に初代のデザインを継承しており、特徴的な丸型ライトのフロントマスクなどのディティールなどが、あえて採用されている。太いCピラーもゴルフの特徴である。忠実に初代のデザインを反復し、ひと目でゴルフとわかるスタイリングになっている。

ただ、全体のデザインのタッチは、初代とはかなり違うものになったのも事実だった。その理由は、今回はジウジアーロではなく、完全に社内でデザインされたことが大きい。フォルクスワーゲンのデザイン部門は、1974年に初代ゴルフが発売される頃に大きく強化されていた。デザイン部門トップの元DKWのヘルベルト・シェーファーはドイツ人であり、出来上がったゴルフ2は、イタリア的なシャープな美しさのある初代と違い、硬質で重厚感のあるドイツ的デザインになった。初代のように即興的にデザインされたのではなく、社内のデザイン部門と車体設計部門が連携して、十分な時間をかけてデザインされたようである。

また、初代よりも全体的にふっくらとしたという印象もある。それは風洞を活用して空力を重視したためであり、ボディ前後を絞り込んだり、角を丸くしたりしているので、ふくらんだような造形に見える。フロントグラスも空気抵抗軽減のために寝かされている。Cd値は、先代の0.42から0.34へと大きく向上している。(文:武田 隆)

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