新型コロナウイルスの影響もあり、「ジュネーブモーターショー2020」が中止された。フランクフルトモーターショーやパリモーターショーが自国の車主体のショーであるのに対し、ジュネーブこそは真のインターナショナルモーターショーだったのに……。で、ちょっと待った。中止の知らせを聞く前に、スイスへと飛んだジャーナリストがいる。かつてドイツに在住した竹花寿実である。今回は特別企画として、彼が「ジュネーブモーターショー2020」の見所をエアーで紹介します。今回はコンタクトEV編。
TOPIC 04コンパクトEVが大量発生(するはずだった)
今回のジュネーブショーでは、各メーカーからEVの市販バージョンが多数デビューする予定だった。
昨年のフランクフルトでは、VW・ID.3やミニ・クーパーSEといった、B~CセグメントのEVが中心だったが、今回は、本来のジュネーブショーのタイミングで、よりコンパクトなモデルが好まれるフランスとイタリアのメーカーから、とても興味深いモデルが発表された。
最も個性的で目を引くのは、シトロエンからデビューした「Ami(アミ)」だ。フランス語で「友達」という意味の単語を車名に持つこの2人乗りEVは、全長2.41m、全幅1.36m、全高1.52mと超小型で、車両重量もわずか490kgと、日本の軽自動車の半分程度。最高速度は45km/hで、航続距離も70kmと短い。つまり都市部での使用を前提にしたコンパクトな電動モビリティなのだ。
フランスでは14歳から免許不要で運転できる。アミは、車両価格は6000ユーロ(約70万円)。月極のレンタルや、1分あたり0.26ユーロ(約30円)で利用できるシェアリングサービスも予定されているので、ヨーロッパの都市交通を大きく変えることになるかもしれない。
これまでの常識に囚われないEVの世界は、ますます面白くなりそうな気配だ。
Citroën AMImaison-vignaux @ Continental Productions全長わずか2.41mのアミは、街乗りに特化した超小型電動モビリティ。手軽に使えるシェアリングサービスも予定されているので、ヨーロッパへ行ったら利用してみたいところ。ファッションアイテムとしてもなかなか魅力的だが、残念ながら日本上陸の予定はない。
FIAT 50013年ぶりにすべてを一新した新型チンクエチェントは、なんとEVだ。118psの電気モーターを搭載し、最高速度は150km/hに制限。最高320kmの走行が可能だ。EVになっても変わらずオシャレなフィアット500は、日本の都市部にとてもフィットしそうだ。
Renault Twingo Z.E.スマート・フォーフォーが2020年頭からEVのみのラインアップとなったことを受けて、兄弟モデルのルノー・トゥインゴにもEVのZ.E.が登場。航続距離が通常は最長180kmの電動トゥインゴは、加速や最高速が制限されるEcoモードなら最長215kmの走行が可能だ。
BMW Concept i4というミドルクラスEVセダンもお忘れなく2021年に市販予定の新型4ドアEVクーペ「i4」を示唆したコンセプトカーも初公開となるはずだった。第5世代のBMW eDriveを採用し、最高出力は530psとM3以上で、航続距離は600km。バッテリーは80kWhで床下に搭載。2021年に生産開始となる予定だ。
Photos 山本佳吾 Keigo Yamamoto(会場風景)
Words 竹花寿実 Toshimi Takehana
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タイトルくらいはちゃんと確認しようよ