映画のワンシーンさながらにスパイダーマンがプレゼン。アウディ、e-tron GTコンセプトのPV公開

独アウディは6月19日、「e-tron GTコンセプト」をフィーチャーしたショートムービーをYouTubeに公開した。昨年のロサンゼルスモーターショーで公開されたe-tron GTコンセプトは、スタイリッシュな4ドアクーペボディを持つフルEVコンセプト。年内の日本導入が発表されている「e-tron SUV」、まもなく市販型が登場予定の「e-tronスポーツバック」に続く3番目のアウディのフルEVとして、ハイパフォーマンスモデルを手がけるアウディスポーツGmbHが開発を担っている。最高出力は590psに達し、2020年末にはプロダクションモデルが登場する予定だ。

公開された動画は、今夏公開されるスパイダーマンシリーズの最新作『スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム）』に、「A7」や「Q8」などの最新アウディ車が登場することにちなんだもので、ソニーピクチャーエンターテイメントとコラボした本格的な仕上がりとなっている。主演を務めるのは、何とトム・ホランド演じるピーター・パーカーその人で、彼が変身前のスパイダーマンであることは、ファンならご存じの通り。

そのプロットは、学園のサイエンスフェアで窮地に陥ったピーターが、スパイダーマンとしての能力をフル活用して、e-tron GTコンセプトを召喚し、大人達の度肝を抜くというもの。各所にユーモアが散りばめられた展開は映画に引けを取らないクオリティで、e-tron GTコンセプトの未来感たっぷりのスタイリングも全体のムードと絶妙にマッチしている。

量産開始までの1年半に、大きく張り出したリアフェンダーや超大径ホイールなど、コンセプトならではのディテールが、もう少し現実的なデザインへと微修正されることはあり得るが、それでも、マーベル作品のスーパーヒーローが操って何ら違和感を与えない斬新なEVが、再来年にはディーラーに並ぶかと思うと今からワクワクしてしまう。登場を期待して待ちたい。