第109回インディ500の決勝レースが行なわれ、チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウがインディ500初制覇を果たした。
ポールポジションはルーキーのロバート・シュバルツマン(プレマ)。3度目のインディ500制覇を目指す佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は2番グリッドを獲得した。3番手はパトリシオ・オワード(マクラーレン)というフロントロウだ。
■佐藤琢磨、インディカーを目指す”日本人”ドライバーの登場を期待「若手にとってチャンスはゼロじゃない。食らいついてきてほしい」
セレモニー中に軽く雨が降り出したことで、スタートがディレイに。ただ幸い雨は強くならず、コースを乾かした後40分ほどの遅れでレースが動き出した。
しかし、スタート前のパレードラップ中に10番手スタートのスコット・マクログリン(チーム・ペンスキー)がまさかのスピンを喫しクラッシュしたことで、200周のレースはイエローコンディションで静かに始まった。また、4番手スタートのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の左リヤのブレーキからは火が上がったが、そのままレースを続行。しかしダメージがあったようで、後にピットでブレーキ周りをチェックすることになり周回遅れとなってしまった。
5周目、インディ500恒例の3列縦隊で改めてレースがスタート。しかし後方でマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グローバル)が集団の中で接触を受けてクラッシュし、再びイエロー・コーションが出された。
後方のマシンがピットに入ってトップオフ(燃料継ぎ足し)する中、10周目にリスタート。ここでオワードが首位に躍り出ると、佐藤もシュバルツマンを交わして2番手に浮上した。
佐藤はすぐにオワードも交わしてトップで12周目に突入。クリーンエアでもペースは悪くなく、積極的に隊列を引っ張った。
しかし19周目、再びポツポツと雨粒が落ち始め、路面コンディションの変化を理由に3度目のイエロー・コーション。25周目にピットレーンがオープンになると、上位陣がピットになだれ込んだ。佐藤はピットイン組のトップをキープし、8番手でコースに復帰した。
31周目にグリーンフラッグが振られ、佐藤は戦略の違うマシンを交わして6番手にポジションアップ。戦略が違うマシンがアンダーグリーンでピットに入り、46周目に佐藤がレースリーダーに戻った。
佐藤は周回遅れを無理に抜きにいかずに周回を重ねていく。2番手につけたコナー・デイリー(フンコス・ホリンガー)以下も同様で、しばらく動きが少ない時間帯が続いた。
61周目ごろから、上位勢が2度目のピットストップを実施。佐藤も62周目にピットへ飛び込み、実質首位を維持した。その後ろから、デビット・マルーカス(A.J.フォイト)が接近するが、佐藤は首位を譲らず。そのうちまた周回遅れに追いついたことで燃費走行に切り替え、トップ争いは膠着状態となった。
74周目、アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター)が白煙を吹きながらピットイン。停止したマシンから火の手が上がるトラブルが起きたが、なんとかロッシはマシンを降り大事は免れた。
82周目には、リナス・ヴィーケイ(デイル・コイン)がピットレーンでスピンしたことで4度目のイエロー。上位陣はこのコーション中に再びピットになだれ込んだが、佐藤はピットボックスをオーバーシュート。これで大きくポジションを落としてしまった。
このピットではポールシッターのシュバルツマンも止まりきれず、マシンにダメージを負いリタイア。ロッシのトラブルでオイルなどが漏れピットレーンが滑りやすい状況になってしまった可能性が高かった。
92周目のリスタートではカイル・ラーソン(アロー・マクラーレン)のスピンをきっかけに後方の3台がクラッシュし、5度目のコーション中にレースは折り返しを迎えた。
106周目にリスタートが切られようとしたが、後方でスピンした車両がいたことでコーション継続。110周目に改めてグリーンフラッグが振られた。佐藤は15番手からひとつポジションを上げ、集団の中を走った。
ステイアウトしていた佐藤のチームメイト、デブリン・デフランチェスコがピットインすると、デイリーが首位に。マルーカス、パロウというトップ3だ。
各車が終盤を見据えて燃費走行し落ち着いた展開が続いたが、133周目に佐藤がピットストップ。これを皮切りに上位陣もピットストップを済ませた。ここで燃圧が上がらないトラブルがジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)に発生。3連覇を目指しグリッド最後列から着実にポジションを上げていたが、ここで戦線離脱となった。
その後も、各車がラストピットに向けて計算しながら周回を重ねるが、ここでライアン・ハンター-レイ(ドライヤー・レインボールド)は2番手デイリー以下よりも燃料に余裕がある有利な状態で首位に躍り出た。ピットタイミングが上位陣とズレていたものの、コーションの影響で帳尻を合わせることができた形だ。
2番手を走っていたデイリーは燃料がギリギリなのか、ラストピットを前にズルズルとポジションダウン。結局残り34周でピットに入った。
パロウや佐藤を含め、多くのマシンが残り32周でピットイン。ハンター-レイもここでピットに入ったが、ギヤがスタックしたのかピットボックスで動けなくなってしまい、大きなチャンスを逃すことになった。
ラストピットを済ませたマルーカスのすぐ後ろにパロウがピタリと張り付いてチャンスを伺い、残り25周のところでマルーカスをパスしてみせた。これでトップ浮上かと思われたが、ハンター-レイと同様の作戦だったマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)がその前に立ちはだかった。
ただエリクソンは周回遅れを抜きあぐね、パロウが接近。残り14周のところでインに飛び込み、パロウがこのレース初めてリーダーとなった。
そんなパロウも、2台の周回遅れを抜けずに燃料を節約しながらレースを進め、首位のままファイナルラップに突入。追うエリクソンにオーバーテイクを仕掛ける余力はなかった上、スピンした車両があったため最後はイエローチェッカーとなり、パロウが悲願のインディ500制覇を成し遂げた。
パロウは今季すでに6戦5勝。優勝を逃したレースも2位と、ほぼパーフェクトなシーズンを送っており、4度目のチャンピオン獲得に向けて大きなリードを築いている。
佐藤は全車がラストピットを終えた時点で13番手。そこから大きくジャンプアップはできず、最多51周をリードを記録しながら11位フィニッシュ。ピットでのミスを悔やんでも悔やみきれない結果となった。
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