■デザインを構成する4つの要素
2025年現在、自動車業界では電動化やデザインの刷新が急速に進むなか、過去のコンセプトカーが再評価される動きが広がっています。
【画像】超いいじゃん! これが“観音開きドア”の日産「斬新コンパクトカー」です!
その流れで改めて注目されているのが、日産が2015年に欧州市場向けに公開したコンセプトカー「SWAY(スウェイ)」です。
SWAYは、 同社の「キャシュカイ」や「ジューク」と同様にコンパクトハッチバックセグメントへ展開するための実験的プロジェクトとして発表されました。
当時、日産デザイン担当常務執行役員兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであった中村史郎氏は、「日産がいかにしてコンパクトハッチバックの分野に斬新なアイデアをもたらすことができるかを探っています」と語り、このコンセプトカーは保守的な市場セグメントへ挑戦するという日産の意思を象徴するモデルでもありました。
SWAYのエクステリアは、2014年の北京オートショーで発表された「ラニアコンセプト」や、米国市場向け「ムラーノ」で体系化された4つの特徴的な要素を表現しています。
第1の要素は「Vモーショングリル」です。フロントバンパー下部に配置されたこのグリルは、ツインV字型クォーターバンパーの間に設置されています。
ここを起点とするキャラクターラインはボンネットからフロントホイールを越え、フロントドア中央部で劇的に下降し、その後リアへ向かって上昇することで、ボディサイドに官能的なフォルムを生み出しています。
第2の要素である「ブーメラン型ヘッドランプ」は、LEDの配置で形状を作るのではなく、ランプユニット自体がブーメラン形状となっています。
内部のLED配列が一対の眼のように見えることで、生命感を感じさせる表情を作り出しています。
第3の要素は、ルーフ中央部に配置された「フローティングルーフ」です。SWAYはBピラーを持たないため、ルーフ中央の変形X構造を前席頭上に配置し、局所的な剛性を高めることで構造的な弱点を補っています。
通常、前席と後席の間に位置するBピラーは、側面衝突時の乗員保護や横転時の空間確保、ねじり剛性の維持などを担っています。
Bピラーを持たないSWAYは、パノラミックガラスルーフと一体化した「C字型フレーム構造」を採用し、Aピラーからルーフ側面を経由してテールゲート上部のリアクロスリンクで左右を結合する構造としています。
コンセプトカーではこの構造材をオレンジ色で強調し、ブルーグレーのボディとの対比によって浮遊感を演出しています。
第4の要素は、キックアップしたCピラーです。グラスラインを後方上方へフリップアップさせることで、ドアとフローティングルーフの間にあるCピラーが視覚的に目立たず、シャープな印象を与えています。
また、SWAYは観音開きドアを採用しており、Bピラーを持たない構造と組み合わせることで、ドアを開け放った際にキャビン全体が大きく開放されるダイナミックな乗降性を実現しています。
このドア構造は、室内空間の見せ方の新しさだけでなく、デザインコンセプトを強調する重要な要素のひとつとなっています。
インテリアは2列シート4人乗りのレイアウトに、2013年の「東京モーターショー」で発表された「IDx」で見られた、シンプルさを特徴とするグライディングウイング形状のダッシュボードの進化版が採用されました。
ドアノブにはアルミ構造材を使用し、ステアリングにも下部がフラットなアルミ製3本スポークを採用するなど、原点回帰のシンプルさを体現しています。
ドライバー前には必要最低限の計器のみを配置し、その他の機能はダッシュボード中央の大型タブレットに集約。
運転席・助手席の双方から視認・操作が可能です。シートにもアルミ構造材を採用し、高級感のあるブルーカラーのスエード調ファブリックで包まれています。
部分的にパール素材のアクセントを加える技法は、高級ハンドバッグで用いられるものです。
ボディサイズは全長4010mm×全幅1780mm×全高1385mm、ホイールベース2570mmとなっています。
SWAYはあくまでコンセプトカーであり、パワートレインや安全装備の詳細は公開されていません。しかし、Vモーショングリル、ブーメランランプ、キックアップしたCピラー、フローティングルーフという4つの要素は、その後の日産の市販車デザインに幅広く展開されました。
Bピラーレス構造は市販化されなかったものの、構造と意匠を統合する思想や機能美の追求という姿勢は、確実に日産のデザインDNAとして受け継がれています。
SWAYは単なるコンセプトカーではなく、「日産がいかにして斬新なアイデアを生み出すか」という精神の象徴と言えるでしょう。(青木一真)
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