現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > スーパー耐久第5戦もてぎ:83号車X WORKS R8が残り6分の大逆転劇で初優勝。1号車がシリーズ連覇達成

ここから本文です

スーパー耐久第5戦もてぎ:83号車X WORKS R8が残り6分の大逆転劇で初優勝。1号車がシリーズ連覇達成

掲載 更新
スーパー耐久第5戦もてぎ:83号車X WORKS R8が残り6分の大逆転劇で初優勝。1号車がシリーズ連覇達成

 ピレリ・スーパー耐久シリーズ2019第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が、 9月14から15日にツインリンクもてぎにおいて5時間レースとして開催。ST-Xクラスの83号車X WORKS R8(TSE KA HING/THONG WEI FUNG SHAUN/TANG PHILIP)が、ゴールまで残り6分となった3~4コーナーでトップを奪い、スーパー耐久初優勝を果たした。

 またシリーズ2位だった9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一)が優勝を逃し2位となったことで、このレースをスキップしていたポイントリーダー1号車GTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)の2年連続チャンピオンが確定した。

マツダ・ロードスター、走りも中身も独自の“孤高”なスポーツカー【ベースマシン一刀両断!!】

 昼間こそ気温は30度前後まで上がるものの、朝晩は20度程度まで下がり、肌寒くなったツインリンクもてぎ。16日の敬老の日を含む3連休ということもあり、サーキットはファンで賑わった。

 今回のエントリー数は全8クラスに52台。既にチャンピオンが決まっているST-ZとST-1クラス以外では、今回ST-XとST-2クラスでチャンピオンが確定する可能性があった。

 晴れたり曇ったりの天候となった14日午後の公式予選は、A、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。ここでポールポジションを奪ったのは、前回のオートポリスで新車投入の777号車D’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)。続いて83号車アウディ、244号車Max Racing RC F GT3(田中徹/田中哲也/佐藤公哉)、9号車GT-Rの順となった。


 15日の決勝レースは12時にフォーメーションラップがスタート。気温は28度ほどだが、真夏のような日差しが照りつけた。

 スタートダッシュを決めて独走態勢を作ったのは777号車アストンマーティンの藤井。1時間10分を過ぎたあたりでST-Xクラスの最初のルーティーンピットが始まる。

 777号車アストンマーティンは藤井から近藤に交代して10分ほどでトラブルを抱えて緊急ピットイン。10分ほどでコースへ戻るがトップの83号車アウディから4周遅れとなってしまった。またその後も777号車アストンマーティンは何度もコース上でストップする厳しいレースを強いられる。

 トップの83号車アウディは他車両との接触でドライブスルーのペナルティが科せられ、これでスタート時の1~2コーナーでスピンを喫して遅れていた244号車RC Fがトップに浮上。そこへ83号車アウディを抜き追い上げてきたのが9号車GT-Rだった。

 244号車RC Fはトランスミッションのトラブルのために76周目のV字コーナーでスピンを喫し、その横を9号車GT-Rが抜き去りトップを奪った。244号車RC Fは動けなくなったため、この日2回目のFCY(フルコースイエロー)となる。

 終盤9号車GT-Rは、柴田→影山→SHINDO→柴田とつなぎ逃げ切りを計ったが、燃料的に厳しくペースダウンを余儀なくされた。そこへ83号車アウディのTHONGが追い上げ、残り25分となった127周目には2台の差は10秒を切る。


 さらに133周目には0.680秒差となりテール・トゥ・ノーズ状態へ。柴田もバックマーカーを利用して巧みなブロックでトップを死守するも、134周目の最終コーナーでST-5クラスの車両と接触。残り6分となった135周目の3コーナーで83号車アウディにトップを奪われると、接触の影響かパンクでコースアウトを喫してしまい万事休す。

 83号車アウディが139周でトップチェッカーを受け、参戦2年目(昨年はPhoenix Racing Asiaとして参戦)でうれしい初優勝を遂げた。2位はコースに戻りタイヤ交換を済ませた9号車GT-R。今季3回目の表彰台獲得だったが悲願の初優勝は持ち越しとなった。3位は777号車アストンマーティンだった。

 ランキング2位の9号車GT-Rが2位となったことで、1号車GT-Rがシリーズタイトルを2年連続で獲得。ドライバーは3名とももてぎに来ており、レース後は喜びを爆発させた。


■他クラスでは地元勢が気を吐く
 ST-3クラスでは、数日前に今季限りのレース活動停止を発表した地元のル・ボーセモータースポーツのレースを見ようと、熱心なファンが大勢訪れた。62号車DENSO Le Bausset RC350(嵯峨宏紀/山下健太/小河諒)は、FCYのタイミングも味方に逆転で開幕戦以来の優勝。地元もてぎでは連覇を果たした。

 ST-Zクラスは2号車ケーズフロンティアSYNTIUM KTM(飯田太陽/加藤寛規/小林崇志)がうれしい初優勝。

 ST-TCRクラスは性能調整に悩まされながらも97号車Modulo CIVIC(植松忠雄/中野信治/遠藤光博/大津弘樹)が連勝。

 ST-1クラスは47号車 D’station Porsche(星野辰也/織戸学/濱賢二)が今季3勝目を挙げた。

 ST-2クラスは堅実に走った6号車新菱オート☆DXLエボX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)が2勝目を挙げ、タイトル決定を阻止。ST-4クラスは序盤から激しいトップ争いが展開されたが、地元の310号車GR Garage 水戸インター GR86(久保凛太郎/細川慎弥/鈴木宏和)がうれしい初優勝。

 ST-5クラスでは終盤にトップを奪った4号車THE BRIDE FIT(見並秀文/相原誠司郎/森山鉄也/佐藤駿介)がもてぎ大会を連覇した。

 残すは一戦のみとなったスーパー耐久シリーズ。岡山国際サーキットでの最終戦は11月9、10日に開催される。

こんな記事も読まれています

レクサス、新型SUV「GX550」を今秋に発売! さらに100台限定で“オーバートレイル+”も先行抽選販売へ。
レクサス、新型SUV「GX550」を今秋に発売! さらに100台限定で“オーバートレイル+”も先行抽選販売へ。
くるくら
レクサスが新型「GX550」の限定モデル“OVERTRAIL+”を抽選で発売
レクサスが新型「GX550」の限定モデル“OVERTRAIL+”を抽選で発売
@DIME
F2王者プルシェール、F1参戦叶わなければインディカーフル参戦も視野に? オーバル挑戦にも前向き「チャンスがあれば当然やりたいよ」
F2王者プルシェール、F1参戦叶わなければインディカーフル参戦も視野に? オーバル挑戦にも前向き「チャンスがあれば当然やりたいよ」
motorsport.com 日本版
ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
レスポンス
全国各地で地震が多発! クルマまわりの防災設備をさらに強化しつつ「モバイルトイレ」にも期待【連載 桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】
全国各地で地震が多発! クルマまわりの防災設備をさらに強化しつつ「モバイルトイレ」にも期待【連載 桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】
LE VOLANT CARSMEET WEB
6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは
6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは
くるまのニュース
人気の無料地図アプリ「グーグルマップ」の道案内はまだ“純正カーナビ”にはかなわない!? 使いこなすのに覚えておくべきアプリの“クセ”とは?
人気の無料地図アプリ「グーグルマップ」の道案内はまだ“純正カーナビ”にはかなわない!? 使いこなすのに覚えておくべきアプリの“クセ”とは?
VAGUE
郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
レスポンス
トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」がそれぞれ「良いクルマ」を目指したら、驚くほど似た味付けになってしまいました
トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」がそれぞれ「良いクルマ」を目指したら、驚くほど似た味付けになってしまいました
Auto Messe Web
7月にマイナーチェンジ版が生産開始! 新型「BMW i4」「BMW 4シリーズ グランクーペ」、テクノロジーとデザインを刷新へ
7月にマイナーチェンジ版が生産開始! 新型「BMW i4」「BMW 4シリーズ グランクーペ」、テクノロジーとデザインを刷新へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
ハイパーSUV「アストンマーティンDBX707」がインテリアを大幅に変更。先進性とラグジュアリーさが高次元で共存
ハイパーSUV「アストンマーティンDBX707」がインテリアを大幅に変更。先進性とラグジュアリーさが高次元で共存
Webモーターマガジン
昨年までとは大違い! 大きな一歩を踏み出し”違う世界”を戦うハースF1
昨年までとは大違い! 大きな一歩を踏み出し”違う世界”を戦うハースF1
motorsport.com 日本版
いすゞとUD、「ジャパントラックショー2024」に共同出展
いすゞとUD、「ジャパントラックショー2024」に共同出展
日刊自動車新聞
〔試乗体験!〕5/11(土)~12(日)は国内外の電気自動車(EV)に試乗できる!
〔試乗体験!〕5/11(土)~12(日)は国内外の電気自動車(EV)に試乗できる!
Webモーターマガジン
GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
WEB CARTOP
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
AUTOSPORT web
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
AUTOSPORT web
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村