5月18日(日)、東京・有明を舞台に行われた2024/25年フォーミュラE第9戦東京E-Prixで、ニッサン・フォーミュラEチームのオリバー・ローランドがポール・トゥ・ウイン。見事、チームの母国レース初優勝を飾った。
これまで、ニッサンの母国レース初勝利の期待とともに挑んだ2度の東京戦で、2連続でポールポジションからの2位という悔しい結果に終わっていたが、先頭から戦った3度目のレースで勝利を手にした。
小池百合子都知事がフォーミュラE東京大会に2度目の来場。表彰台でニッサンの母国初優勝を祝福
レース後の会見でローランドは、「ようやく勝てた。過去2回は不運が続いたが、今回は運が味方してくれたと感じるよ」と喜びを語った。
ローランドはこれまでのレースで、アタックモードの使用タイミングやエネルギー管理のためのペース配分で冷静さを発揮してきたが、今回も持ち前の落ち着いたレース運びを発揮し、見事勝利を掴んだ。
レース序盤、トップに立ちながらもライバルが先にアタックモードを使用したことで巻き返され、1度中団に沈んでしまったローランドは、「使用タイミングはポジショニングが影響していたし、(後続に選択肢の幅が生まれる)あの状況での先頭は不利だったように思う」と振り返る。
「そこからはかなり無謀な挑戦だとは分かっていたが、少し賭けに出てライバルよりも早く6分間のアタックモードを仕掛けた。やられたことをやり返そうと決めたんだ」
同じように、今度はライバルよりも先にアタックモードを使って逆転したローランドは、トップに立っていたパスカル・ヴェアライン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)に次ぐ2番手に浮上。これにはヴェアラインも反応して2度目のアタックモードを使用したが、1度目に4分間の出力増加を選んでいたために2度目が4分間分しか残っておらず、先にアタックモードが切れたことで隙が生まれた。
このチャンスを逃さなかったローランドは、最終のシケイン手前でアウト側から並びかけ、壁ギリギリの隙間から男気溢れるオーバーテイク。首位奪還を達成した。
ウォールへのヒットやクラッシュなど、リスクの高いオーバーテイクでもあったが「直感を信じてそのまま突っ込んだ」と振り返るローランド。
「すこし奇妙な感覚だった。あの時は、エネルギー残量も気にしていたので攻め切れない気持ちもあったが、ヴェアラインの横に『あ、隙間が空いた』と思った瞬間に、“もうどうにでもなれ”と思って飛び込んだ。思ったよりもスペースがなくて、少しは彼のマシンとウォールとに触れていたかもしれないが、良いバトルができたよ」
今回の勝利でローランドは、すでにランキングトップに立っているドライバーズ選手権でのリードを『77』に広げた。しかし会見では、チャンピオン獲得へ向けた自信は語らず、「まだ、次の上海E-Prixまでは普段通りのレースに専念したい。自信を持てば、余裕もリードも失ってしまうから」と慎重な構えを示した。
しかし、今季より導入されたニッサンのGEN3 EVOマシンには、強い自信を持っている。会見後にローランドは「エネルギー効率が向上して、ハンドリングもエンジニアリングもすべてが進化した。パワートレインはもちろん、制御するソフトウェアも非常に優れている」とコメント。マシンやチームも含めた今季のパッケージには、初のチャンピオンが狙える強力な手応えを得ている様子だ。
最後には、「今日の祝賀会は、チームでカラオケに行くことになっているんだ。でも、カラオケで体力を使い切ってしまうのは避けたい(笑)。神戸ビーフを食べようかなと思っているよ」と笑顔を見せたローランド。チームに母国レース初優勝をもたらした勢いに乗り、ニッサンとともに初の王座を掴むことができるだろうか。
[オートスポーツweb 2025年05月18日]
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