2019年はブランパンGTワールドチャレンジ・アジアにBMW M4 GT4で参戦していたBMW Team Studieは12月13日、2020年から日本国内において、BMW M6 GT3およびM4 GT4のカスタマー向けのスペアパーツのレース帯同サービスを開始すると発表した。
メーカーがレーシングカーを製作し、チームやオーナーが購入しレースに参戦するかたちとなるカスタマーレーシングは、現在のところGT3、GT4、TCRなどが挙げられる。もちろんレーシングカーを購入し走らせるチームにとっては、ただクルマ本体を購入するだけではなく、メンテナンスやトラブル/アクシデントがあった際に対応するために、パーツをストックしておく必要があった。
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ただ、チームにとってパーツをストックすることは財政面を圧迫することにもなるほか、海外メーカーの車両の場合、パーツの取り寄せにかかる時間や費用も必要になる。日本チームにおいて国産レーシングカーが愛用される理由のひとつでもあり、ヨーロッパの耐久レースでは、各国メーカーのパーツトラックが帯同しているのが一般的だ。
今回、BMW Team Studieがスタートさせるレース帯同サービスは、BMW M6 GT3、およびBMW M4 GT4におけるスペアパーツ一式をトランスポーターに積み込み、サーキットに帯同してくれるというものだ。もちろんパーツは無償ではないが、何かがあった際にこうしたサポートがあることで、チームはスペアパーツのストックを保持する必要がなくなり、より安価で安定してM6 GT3/M4 GT4を走らせることができる。
こういったカスタマーサービスは、日本メーカーではニッサン、レクサス、ホンダが行っているほか、海外メーカーではアウディがGT3/GT4、TCRで行っている。BMW Team Studieの今回のサービス開始により、M6 GT3/M4 GT4を使用しやすくなるのは間違いない。
なお今回のサービスは、2020年はスーパーGT、ピレリスーパー耐久シリーズの全戦で行うという。BMW Team StudieはSNS上で鈴木康昭代表が両シリーズになんらかの形で参加を感じさせる発言をしているが、こちらの動きも気になるところだ。
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