ライバルを鬼ブロック！ レーシングブルズ”ダブル入賞”の立役者ローソン「思ったより大変な仕事だった」

　レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1モナコGP決勝で8位フィニッシュ。今季初入賞を果たした。そればかりでなく、チームメイトのアイザック・ハジャーの上位入賞をサポートする役割も担い、成功させた。

　この功績によりハジャー6位、ローソン8位と、レーシングブルズはダブル入賞。この結果についてローソンは「素晴らしい結果だ」と喜んだ。

　今回のモナコGPは、決勝中に3セットのタイヤを使うことを義務付ける、特別レギュレーションが導入された。しかし昨年に引き続きオーバーテイクがほぼ不可能なのは変わりなく、これがレース展開を大きく左右した。

　それを最もうまく使ったと言えるのがレーシングブルズ勢であった。レーシングブルズはローソンに極端にペースを落とさせ、後続をブロック。ハジャーにポジションを落とすことなくピットストップを消化させた。ローソンはその後、ウイリアムズが同じ戦略を採った恩恵を受けて入賞圏内を確保。8位入賞を果たすことができた。

「集中力という点から考えると、考えていた以上に難しかった」

　ローソンは後続を抑えたシーンについて、そう振り返った。

「でもチームとしては当然のことだったし、完璧にこなせるドライバーはそうたくさんはいないよ」

　今季ローソンはレッドブルのドライバーとしてシーズンをスタートさせた。しかし不振が続き、僅か2戦で更迭。角田裕毅にシートを奪われ、ローソンはレーシングブルズに戻ることになった。

　そのレーシングブルズでも、ローソンはなかなか入賞に届かなかったが、モナコでようやく今季初ポイントを獲得。これにより、今後のレースが少し楽になるのではと尋ねられると、ローソンは次のように語った。

「正直に言って、そうでもないね。ポイントを獲得できたのは素晴らしいけど、もちろんもっと上位でフィニッシュしたかった。今週末は良いステップを踏めたと思うけど、今後はもっと上を目指していくつもりだ」

「でも今回の結果は本当に素晴らしい。チームとして、2台揃ってポイント獲得を目指せることは、滅多にないからね。そういうことが実現できるのはとても稀だ」

「来週のバルセロナも、今後のレースもまたプッシュしていく。バルセロナではレギュレーションにいくつか変更があるから、それに迅速に適応しようと努力している。目標は同じだ」

Comments

[hmh********]

ブロックのおかげで全く面白くないレースになりました。

[rbb********]

おかげでつまんないレースでした。誰も全開で走らないパレードを果たしてレースと呼べるのか？
とはいえ、ブルズの戦略はお見事でした。周りからすれば顰蹙ものでしょうが、結果が全てですからねー。この戦略眼をなぜ角田がいるときに発揮できなかったのか…。