アベンジャーは欧州で生産するジープ
アベンジャーは、ジープ史上で最もコンパクトなモデル。ブランドとして初めてBEVをラインアップし、欧州COTYを筆頭に数々のアワードを受賞するなど、デビューから大きな話題をふりまいてきた。デザインはイタリア・トリノのスタジオが担当。ジープでありながら北米では販売されていないというのも面白い。
【最新モデル試乗】Jeep85周年。日常を冒険に変える「アベンジャー4×eハイブリッド」のすごい実力
日本には2024年秋にBEVを先行導入。2026年4月に4WD仕様のHEVが加わった。[4×eハイブリッド]を名乗る新グレードは、1.2リッターターボとモーターを組み合わせた48V・MHEV(システム出力145㎰)を搭載。スポーティモデルを思わせる軽快な走り味で乗り心地もいい。ステアリングの操舵力は軽く、クルマは軽やかに反応する。ウインカーの作動音がドラムの音になっていたりと、遊び心を感じるのも楽しい。
電動パワートレーンは、条件がそろうと頻繁にエンジンが停止する。感覚としては、市街地では半分程度がEV走行、という印象だ。WLTPモード燃費は19km/ℓ、試乗時は17km/リッタープラスを記録した。
ジープらしく4WDの制御は緻密。走行モードによって最適に変化する。AUTOモードは発進時以外はFWDが基本で状況によって4WDになる。SPORTモードを選ぶと、発進から約40km/hまでが4WD、そこからは状況に合わせて2WDと4WDが切り替わる。SAND&MUDモードとSNOWモードは常時4WDだ。
アベンジャーにはジープの一員として、本格的な走破性能が与えられている。リアに29㎰のモーターを搭載するだけでなく、後軸に22.7対1というギア比のリデューサーを装備。これによりリアモーター自体のトルクは89Nmのところを22.7倍に拡大。ホイールレベルで1900Nm相当のトルクを発揮できるように工夫された。
リアに牽引フックを装備するのは決して飾りではない。タフな実力を身につけている証だ。このコンパクトな車体で、ラングラーくらいなら平気で牽引/レスキューできる実力の持ち主だという。アベンジャーはオンでもオフでも行動の自由を約束するスタイリッシュSUV。ジープらしさを現代的にアレンジしている。
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