熊本で伝説的なホットドッグの移動販売車があった。いや、正確に言えばかつて移動販売車だったバンが固定砲台のように固定され、そして地元民に熱烈に愛されていたホットドック店だ。
見るからに年季の入った日産チェリー。実はれっきとした店舗であり、かつては深夜まで営業していた伝説の名店、これこそが「ホットドック四つ葉」だ。しかし2021年3月いっぱいで45年の歴史に幕を閉じたという。
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いったいなにがあったのか、地元熊本で何度も伝説的なホットドッグ店を見てきたライターがその実情に迫ります。
文、写真/皆越和也
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■それは地元民にこよなく愛された伝説のホットドッグ販売車
左手前から右奥に伸びる第二空港線で、クロスするのは国道443号線
熊本空港から第二空港線を熊本市内方面に約4km。坂を降りきった「益城町平田」交差点脇の空き地で営業し、地元民に愛されていた「ホットドッグ四つ葉」が、3月31日をもって45年の歴史に終止符を打った。
ボロボロの日産チェリーキャブはかつての移動店舗だったが、10年以上前からほぼ放置状態。車検を受けてもパーツがなく、そのままここに置いて店舗としていた。前後にはしっかりと「熊44~」のナンバープレートがついているが、税金を払っているのか気になるところだ。
店主が元気なころは14時から深夜まで営業していたが、4年ほど前に店主が病気で入院したこともあり1年半ほど休業。2018年10月の営業再開後はお昼ごろから夕方にかけて営業していた。しかし定休日は不定期で、雨の日や寒い日は営業していなかった。
■さまざまな具材をサクサクのパンで挟んだホットドッグは絶品
ボロボロのチェリーキャブ天井の黄色い回転灯がついていれば営業中
営業中の目印はチェリーキャブ(型式はC20で現行セレナC27の祖先!)の屋根の黄色い回転灯がついていること。営業中は常に誰かが並んでいて地元の人気店だった。
メニューはホットドッグと缶ジュース類のみで、ホットドッグはミックス、ソーセージ(魚肉)、ハム(スライス)、エッグ(玉子)、ウィンナー、チーズ(プロセス)、シーチキン(ツナ)とあり、おすすめのミックスが350円で、他は300円、ドリンクは130円(消費税込み)。
ホットドッグには薄くマスタードが塗ってあり、キャベツとキュウリが挟まっていて、ミックスはこれにハム、玉子、ウィンナー、チーズが挟まりケチャップがかけられている。注文を受けてから車内のオーブンで焼いてくれるのでしばらく時間がかかり、行列ができるというわけだ。
ビニール袋を開けると、右の玉子の方から食べることに。チーズでやけどしないようにとの配慮
地元のリョーユーパンの紙袋を開けると、中には「貴方に幸福」と書かれたビニール袋に包まれたホットドッグが入っている。熱々をかじるとパンはサクサクでこれが実にうまい! 茹で玉子、ウィンナー、チーズの順にあっと言う間に食べてしまえる。
お客さんの年齢層はさまざまで、平日は年配の方も多く、まとめて買って帰る人もいればその場で熱々をかじる人もいる。45年も営業していただけあって、親子だけではなく孫を連れて買いに来るファンもいたようだ。
■思い出の味とチェリーキャブの勇姿は永遠に
タイヤは空き地に埋もれているように見えた
5年前の熊本地震では車内のテレビやオーブンが壊れてしまったが、クルマは無事だったという。しかし店主も高齢で昨年も病気で半年ほど休んだようで、やむなく店を畳んだようだ。
閉店の情報を聞き翌日に訪ねてみたが、チェリーキャブはそのまま放置してあり車内には看板やオーブンなども入ったままだった。地元のファンに愛されたホットドッグをもう食べることはできない。
(編注:取材翌日、このチェリーは撤去されてしまったそうだ。うーん、さびしい)
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この自然なサビ具合やヤレ具合は、人工的には再現出来ないからね。