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化粧パネルに「竹」 フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッド(1) 温故知新な新モデルを解説

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化粧パネルに「竹」 フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッド(1) 温故知新な新モデルを解説

29psの電気モーターを積んだ1.2L HV登場

最近は温故知新といえる、レトロフューチャーなデザインを採用するモデルが多い。フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッドもその1つ。かといって、古い楽曲を安直にリミックスしたような、少しつまらないものとは異なる。うれしいことに。

【画像】温故知新な新モデル グランデ・パンダ・ハイブリッド サイズの近いクロスオーバーは? 全132枚

AUTOCARの読者なら、新しいグランデ・パンダはバッテリーEVから投入が始まったことをご存知だろう。だが、ステランティス・グループの巧妙なスマートカー・プラットフォームを活用し、1.2L 3気筒ターボガソリンのハイブリッドも選べるようになった。

6速デュアルクラッチAT内に、29psの電気モーターが組まれるシステムを採用。前輪駆動だが、追って四輪駆動版も追加予定にある。同グループのシトロエンC3や、フォルクスワーゲンTクロスなどが主なライバルになる。

オリジナルとイメージを共有するボディ

グランデ・パンダを、フィアットはスポーツを省いた「ユーティリティ・ビークル」だと表現している。間もなく、新しい「パンダ」も登場予定だが、そちらとは別物。バッテリーEV版と同じスタイリングは、1980年のオリジナルの影響を隠さないとしても。

ヘッドライトは、ドット絵を思い出させるピクセル状。センターピラーはブラックアウトされ、サイドウインドウをスッキリ見せている。ボディサイドにはPANDA、リアにはFIATと、エンボス加工されている。ボディカラーは7色から選択できるという。

車高が高めのハッチバックで、全長は3999mm、全幅が1763mm、全高は1750mm。テールゲートにハイブリッドと小さく記され、充電ポートが給油リッドに置き換わっていることが、バッテリーEV版との違いとなる。

今回の試乗車は、2万1035ポンド(約410万円)で最上級となる、ラ・プリマ・グレード。スタイリッシュなデザインの17インチ・ホイールを履いていた。16インチ・スチールホイールの見た目も、パンダらしくて好きだ。

実用的でお洒落にまとまった車内空間

インテリアも、基本的にグランデ・パンダ・エレクトリックと共通。実用的でありながら、お洒落にまとまっている。鮮明なイエローのアクセントが、各部を引き締める。

ダッシュボード正面は横に長い楕円形で縁取られ、ワイドなモニターを囲むフレームも楕円形。これは、イタリア・トリノのリンゴット工場の屋上にあった、テストコースがモチーフらしい。

車内は広々。バッテリーEV版と異なり、フロア下に駆動用バッテリーが積まれないため、後席側の足元空間はより広いという。全長が4mを僅かに切る小ささを考えれば、印象的なゆとりといえる。

ただし、フロントシートは硬め。アクセルペダルは、やや手前側すぎると感じる人がいるかもしれない。メーター用モニターに表示される情報は限定的。運転支援システムのアラームは、もう少しボリュームが小さくてもいい。

パンダにちなんで化粧パネルは竹

ラ・プリマ・グレードの場合、ダッシュボードの化粧パネルには、再生された竹材が33%含まれるという。パンダが竹を好んで食べることへ、ちなんだものだろう。見た目だけでなく肌触りも良く、自然との結びつきを感じさせる。

それ以外にも、内装の素材は持続可能性へ配慮されたと主張される。例えば、ラポレン・エコテックと呼ばれるブルーのプラスティックには、リサイクルされた飲料用カートンが用いられているらしい。

荷室容量は412Lと充分以上といえ、ハイブリッド版の方が51L広いとのこと。奥行方向が限定的だから、大きな荷物を積む場合は工夫が必要かもしれないが。

走りの印象とスペックは、フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッド(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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