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ジープ新型「レネゲードe-Hybrid」は「買い」か? カッコだけじゃない実力派コンパクトSUVに試乗してみた

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ジープ新型「レネゲードe-Hybrid」は「買い」か? カッコだけじゃない実力派コンパクトSUVに試乗してみた

10年目のニューモデル

ジープのコンパクトクラスのクロスオーバーである「レネゲード(Renegade)」に、マイルドハイブリッド仕様の「e-Hybrid」が2025年6月5日に追加された。同車はジープブランドにおける初のマイルドハイブリッド仕様で、エンジン+小型モーターの組み合わせで良好な燃費性能を実現しているという。公道にて試乗したファーストインプレッションをお届けしよう。

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【写真31枚】マイルドハイブリッド化で燃費17.7km/Lを達成!「レネゲードe-Hybrid」の詳細を見る

未だにその魅力は衰えない、ジープのコンパクトSUV

レネゲードについて少し触れておくと、デビューは2015年。プラットフォームには当時のクライスラーがフィアットと共同開発した「GM FIATスモールプラットフォーム」を発展させた「スモールワイド4×4アーキテクチャー」を採用。ジープのルーツともいえる「ウィリスMB」を彷彿とさせるデザインで、伝統のセブンスロットグリルや台形ホイールアーチを採用しつつ、1940年代の米軍がガソリンの運搬に用いた「ジェリー缶」をモチーフにした「X」字のデザインをボディ各所に配している。扱いやすいサイズ感と、アイコニックなデザインから世界中で愛され、登場以来国内でも累計2万7000台を販売している。

パワートレインは多岐にわたり、デビュー時には1.4L直4エンジン+FFと、2.4L直4+4WDのモデルをラインナップ。2020年にはプラグインハイブリッドである「4xe」が追加されるなど、電動化の波にも乗りつつ10年目にして登場したのが、今回紹介するマイルドハイブリッドの「e-Hybrid」というわけだ。

マイルドハイブリッド化によりカタログ燃費は17.7km/Lを達成

早速実車を目の前にするが、プラグインハイブリッド車のようにグレード名を示すバッジがついているわけでもないので、ぱっと見ではノーマルとの違いはほぼわからない。ただイグニッションをオンにするとエンジンがかかることもなくシステムが始動し、このクルマがハイブリッドモデルであることを実感する。そのままシフトを「D」に入れて走り出せば静かにスルスルとスピードを増していき、約20km/h程度でエンジンにバトンタッチする。

中間加速でも追い越しや上り坂など、パワーが必要な場面では適宜モーターがアシストする。パワートレインには最高出力131ps/最大トルク240Nmを発揮する1.5L直4ターボに、20ps/55Nmのモーターを組み合わせており、高速域では7速DCTの歯切れのいい変速とともに、スポーティな運転も楽しめた。

減速時にはモーターを発電機として使用し回生を行い、エネルギーを回収する。メーターには燃料計のほかにバッテリーの残量ゲージも表示されており、走行状況に合わせて上下するので「あ、今エネルギーをこれだけ回収したんだな」と実感でき、特にエコランを意識していなくても面白い。もちろんプラグインハイブリッドではないので、電気容量がゼロになることはなく、外部充電の必要もないから安心だ。

カタログ上の燃費は17.7km/L(WLTC)となっているが、今回の試乗で約240kmを走り(高速道路40%、下道40%、渋滞20%)、メーター上の燃費は14.3km/Lだった。劇的に燃費がいいとは言えないが、車重が重めで空力性能も悪くなりがちなSUVとしては及第点と言えるだろう。

ボディの剛性感も10年目を迎えたロングランナーとは思えないほどで、プラットフォームの素性の良さを実感する。試乗車にはガラスルーフが搭載されており、重心高も上がっているはずだが、コーナリングのハンドリングは思いの外シャープ。「ラングラー」などとは違ってオンロード向けのモデルというだけあり、街中での扱いやすさは今も衰えていないと感じた。

インテリアでは、第5世代の「Uconnect」が目を引く。タッチスクリーンは10.1インチで、視認性&操作性も良い。iPhoneを接続してApple CarPlayを使うこともできるが、カーナビゲーションにはアイシン製のシステムが採用されているので、スタンドアローンでナビが使える点も好印象だ。

一方でACCが全車速追従でなかったり、ブレーキホールドがなかったり、ところどころに根本的な設計の古さを感じる場面もあったが、車両自体の完成度は高く、アイコニックなデザインもあわせて、今からでも選ぶ価値のある1台と言えるだろう。

【SPECIFICATION】ジープ・レネゲード e-Hybrid
■車両本体価格(税込)=5,440,000円
■全長×全幅×全高=4255×1805×1695mm
■ホイールベース=2570mm
■トレッド=前:1550mm、後:1555mm
■車両重量=1500kg
■エンジン種類=直列4気筒DOHC16V+ターボ
■内径×行程=71.2×92.2mm
■総排気量=1468cc
■最高出力=131ps(96kW)/5250rpm
■最大トルク=240Nm(24.5kg-m)/1500rpm
■モーター種類=交流同期電動機
■モーター最高出力=11ps(8.0kW)
■モーター最大トルク=55Nm(5.6kg-m)
■燃料タンク容量=48L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=17.7km/L
■トランスミッション形式=7速AT
■サスペンション形式=前:マクファーソン/コイル、後:マクファーソン/コイル
■ブレーキ=前/後:Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)=前:215/60R17 後:215/60R17

【写真31枚】マイルドハイブリッド化で17.7km/Lの燃費を達成! レネゲードe-Hybridの詳細を見る

文:LEVOLANT 浅石祐介
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みんなのコメント

2件
  • bg
    トランプが五月蝿いから、お金に余裕がある人は誰か買ってあげて。
  • tat********
    普段使いの実燃費は12km/Lくらいじゃないかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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