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トヨタ新型「ハイエース」まもなく登場!? デビュー20年超え「大人気“商用バン”」どうなる? 超“静音”モデル「グローバル ハイエース コンセプト」から見える“未来像”とは

掲載 更新 13
トヨタ新型「ハイエース」まもなく登場!? デビュー20年超え「大人気“商用バン”」どうなる? 超“静音”モデル「グローバル ハイエース コンセプト」から見える“未来像”とは

■次期型「ハイエース」は「1人乗り」!?

 トヨタは2023年秋開催の自動車ショー「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」で、新たな商用EV(電気自動車)「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT(以下、グローバル ハイエース コンセプト)」を初公開しました。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの「新型ハイエース」!? 画像で見る(30枚以上)

 現行型のトヨタ「ハイエース」(200系)は、2004年の発売以来20年以上にわたって販売を続けており、モデルチェンジの噂も絶えません。

 はたしてグローバル ハイエース コンセプトは、次期ハイエースの姿を示すモデルなのでしょうか。

 グローバル ハイエース コンセプトは、世界各地で高い信頼を集める商用バン「ハイエース」をEV化したコンセプトモデルで、トヨタの「働くクルマ」における次世代像を明確に示した一例です。

 とくに、日々の業務に求められる利便性と環境対応の両立が意識されており、実用性と未来志向のデザインが融合しています。

 外観は、従来のハイエースに比べて未来感が強調され、箱型形状のボディに閉鎖型グリルやスリムなLEDヘッドライトが組み合わされるなど、無駄を省いたシンプルなスタイリングが印象的です。

 ホイールアーチやドア下部にはアクセントが与えられており、商用バンとしての力強さと洗練さを両立させたデザインとなっています。

 インテリアはドライバー1人乗りを前提とした構成で、助手席部分は専用のカーゴスペースとして設計されています。

 これにより積載性と運転効率の両立が図られており、都市部でのデリバリー業務や狭い現場での使い勝手も向上します。シートは高めの着座位置が確保されており、広い視界と運転時の快適性が意識されています。

 メーターはフルデジタル化されており、操作系やディスプレイ類も直感的な配置が施されています。インパネ周辺には収納スペースも設けられ、長時間の業務でも快適な空間が保たれるよう工夫されています。

 パワートレインはフルEVで、床下に搭載されたバッテリーは1層または2層の選択が可能とされており、用途に応じた航続距離や積載量のバランスを調整可能な設計となっています。

 たとえば積載量を重視する用途では1層タイプ、長距離走行を優先する業務には2層タイプといった使い分けが想定されており、商用車の現場ニーズに応える柔軟性を備えています。

 トヨタが掲げる「カーボンニュートラル」社会の実現に向けて、このモデルはCO2排出量の削減に貢献する重要な一歩とされています。

 グローバル ハイエース コンセプトのボディサイズは、全長5280mm×全幅1950mm×全高1990mm、ホイールベースは3210mm。荷室寸法は長さ3490mm、幅1715mm、高さ1270mmという広大な空間が確保されています。

 最小回転半径は5.5mで、商用車としての取り回しにも配慮しています。

■2025年10月に開催予定の「JMS2025」で市販版が登場!?

 実はこのグローバル ハイエース コンセプトは、すでに日本以外で「ハイエース」として2019年から販売されている海外向けモデル(300系)がベースとなっています。

 日本では2019年から2024年まで、同ボディを使った3列・6人乗りもしくは4列・8人乗りの大型高級ミニバン「グランエース」が販売されていたこともありました。

 現在国内で販売されているハイエース(200系)と比べてみると、グローバル ハイエース コンセプトはどのような違いがあるのでしょうか。

 複数のボディタイプを持つ200系ハイエースの中でも、最小クラス(標準幅・標準ルーフ・ロングボディ)の場合、全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mm、ホイールベース2570mmで、最小回転半径は5.0mです。

 国内の4ナンバー枠に収まるコンパクトさを特徴としており、全長5280mmのグローバル ハイエース コンセプトとはまったく異なります。

 一方、200系ハイエースの最大モデル(ワイド幅・ハイルーフ・スーパーロングボディ)は、全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mm、ホイールベース3110mmまで拡大し、こちらはグローバル ハイエース コンセプトに近いサイズ感となります。

 ただし最小回転半径は6.1mまで拡大します。

 グローバル ハイエース コンセプトが市販化された場合、国内ではこの“スーパーロング”モデルのEV版として活躍することになるでしょう。

※ ※ ※

 グローバル ハイエース コンセプトは、従来のエンジンモデルと比べて走行時に排出ガスを出さないEVの利点を活かし、都市部の配送やラストワンマイルの物流を支える存在となることが期待されています。

 現時点では具体的な発売時期や市場展開の詳細は公表されていませんが、グローバル ハイエース コンセプトが示した次世代商用EVの方向性は、今後のトヨタの開発戦略において大きな指針となるでしょう。

 2025年10月に開催予定の「JMS2025」では、グローバル ハイエース コンセプトの進化版や関連モデルが再び登場する可能性もあります。あるいは市販版のプロトタイプモデルとして姿を現すかもしれません。

 トヨタの商用EV戦略が次にどのような展開を見せるのか、今後の発表から目が離せません。(佐藤 亨)

文:くるまのニュース 佐藤 亨
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みんなのコメント

13件
  • nam********
    トランク横開きじゃ雨の日に困るっつーの!
  • 藍流頓瀬奈
    4ナンバーの壁は大きい。さらに全幅2m近いグローバルは使い勝手悪い。
    グランエースが尻尾巻いて逃げたのもう忘れた?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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