積算9820km エレガントなツーリングの見た目
最近のBMWは、大胆なスタイリングが多い。しかし、i5 ツーリングはそこまで見慣れない姿ではないように思う。キドニーグリルは大きすぎず、プロポーションが整い、エレガントだと感じている。
【画像】5m超えの高価なステーションワゴン BMW i5 ツーリング HVのサルーンと最新M5も 全118枚
グリルの外周がほんのり光る、ウェルカムライトも気に入っている。冬は日没が早いから、良く目立つ。
積算1万2903km ハイブリッドのM5より軽いi5
新しいBMW M5 リムジンの試乗レポートは、お読みいただけただろうか。その車重は、2435kgに達する。ステーションワゴンのツーリングでは、2550kgへ増えるという。これには、タンク9割のガソリンの重さと、ドライバーぶんの75kgも含まれているが。
高性能モデルの場合は特に、一部のメーカーは車重を公表したがらない。エンジンオイルやガソリン、ワイパーがなくても高速で走れるかのように、スペック表には乾燥重量のみが記載されることがある。
その点で、M5が軽くはないことを、隠すことなく公表したBMWを筆者は高く評価したい。正しい姿勢だと思う。そしてこの数字からわかることは、ハイブリッドのM5 ツーリングは、2425kgあるバッテリーEVのi5 ツーリングより、125kgも重いということ。
BMWは最善を尽くしたに違いない。間違いなく、可能な限り軽く仕上げたかったはず。
想像してしまうバッテリーEVのM5の姿
幅広い能力を1つのボディへ集約するため、M5は4.4L V8ツインターボエンジンだけでなく、駆動用モーターとバッテリーも必要になった。世界は、バッテリーEVのM5を受け入れる準備が整っていない。同時に、V8エンジンだけでも望ましくはない。
M5は世界各国で売られているが、どのように乗られているのかを考えると、充分に納得できるパッケージングだといえる。もちろん自分も、V8エンジンは大好きでもある。コスワースの、キース・ダックワース氏に負けないくらい。
一方で、i5 ツーリングと一緒に過ごす内に、電動のM5の姿を想像するようになってきた。長期テスト車は、Mモデルの一歩手前の、M60 xドライブ。ハイブリッドのM5 ツーリングより125kg軽く、最高出力は601psあり、四輪駆動だ。
恐らく、軽量化には限界があるだろう。駆動用バッテリーは81.0kWhで、動力性能を高めようとすると、これより小さい容量は選びにくい。
ルーフとボンネットをカーボンファイバー製にして、樹脂トリムもカーボン製に交換し、フロントガラスやサイドガラスを薄いものに置換。M60に載る豪華装備を省き、シートとテールゲートを手動へ割り切ったとして、2200kgほどにはなるだろうか。
この重さは、ヒョンデ・アイオニック5 Nに並ぶ。その運転の楽しさは、AUTOCARでも度々ご紹介している。技術が進化すれば、こちらは1t台へ切り詰めることも可能かもしれない。
大きく重たいBMWでも充分満足できる
最高出力は、今の601psでも不満ない。むしろ現実世界では、これ以上は必要ないように思う。トルクベクタリング機能とサスペンションを高度に煮詰め、乗り心地と操縦性を磨くことはできるはず。電動のM5 ツーリングの姿が、ぼんやり見えてくる。
年齢を重ねたこともあるはずだが、筆者は、i5 M60 ツーリングをとても気に入っている。ただし、アスファルトが酷く傷んだ区間に限られるとはいえ、乗り心地の洗練度はもう少し高めたいところ。
姿勢制御も、締まりが若干足りていない。滑らかな路面ならまったく問題ないのだが、郊外のうねるような路面では、落ち着きが薄れてしまう。大きなボディは、凹凸の影響を受けがちのようだ。
i5 ツーリングの車重を、実感する場面でもある。従来の5シリーズ・ツーリングが、荷物を満載で走っているかのように。舗装が剥がれた穴などでは、アルミホイールとタイヤへのダメージが、心配にもなる。
それでも、大きく重たいBMWでも充分満足できることを、発見できたことは間違いない。これで更に数10kg軽くなったら、どんな印象になるのだろう。想像は止まらない。
テストデータ
気に入っているトコロ
ステアリングホイールのダイヤル:ステアリングホイールに、ラジオ局などを選べるダイヤルが付いていて便利。それを回す感触も良い。
気に入らないトコロ
送風口の調整:離れた場所にあるタッチセンサーで、エアコンの送風口の向きは変えられる。しかし、フィンの向きを手で変えられた以前のシステムより、面倒に感じるのは筆者だけだろうか。
テスト車について
モデル名:BMW i5 M60 xドライブ・ツーリング(英国仕様)
新車価格:9万9090ポンド(約1932万円)
テスト車の価格:11万6060ポンド(約2263万円)
テストの記録
航続距離:415km
電費:5.1km/kWh
故障:なし
出費:なし
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「左折のみ」の駐車場出口で「意地でも右折しようとするクルマ」が邪魔です。何を考えているのでしょうか?
「予防的通行止め」に殺到する不満の声…「経済が大混乱」「ヤル気ない」「過剰に反応しすぎ」の意見も!? “叩かれまくり”なのに「事前決定」を行う理由とは
進化版マツダ「CX-60」のアウトドア仕様「トレッカー」が“リッター21km超”の燃費を記録できた理由とは? 秘密は“専用スターター”にあり!?
260万円台! ホンダ「コンパクトSUV」がスゴい! 流麗スタイル×全長4.3m級の「ちょうどイイサイズ」! 4WD標準装備の最安仕様「ヴェゼル G」の買い得度とは
“鏡のルームミラー”は時代遅れ!? 車両後方をカメラで映す「デジタルインナーミラー」なぜ人気? 一度使うと手放せなくなる理由とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ベンツとBMWだったらベンツ派だけど、ベンツのEQシリーズとBMWの iシリーズだったら断然iシリーズ派なんだが。EQダサすぎるマジで。なんなんあのデザイン。