■他社に大きな影響を与えたクルマたち
初の国産車が製造されてから現在に至るまで110年以上経ちました。その間に、膨大な数の国産車が誕生しています。
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長い歴史のなかで、新ジャンルや新たなトレンドを確立したモデルも多く、自動車市場に足跡を残しています。
そこで、これまで販売された国産車のなかから新時代を切り開いたモデル5車種をピックアップして紹介します。
●マツダ(ユーノス)「ロードスター」
日本の好景気が絶頂を迎えようとしていた1989年、マツダからオープン2シーターのユーノス「ロードスター」が発売されました。
オープン2シーターのクルマ自体は珍しい存在ではありませんでしたが、当時、国産車では皆無で、シェアは輸入車が占めていました。
そうした状況で発売されたロードスターは、オープン2シーターという用途が限られたクルマながら、軽量高剛性なボディで軽快に走ることができ、価格も170万円台と安く抑え、手軽にオープンエアドライブが楽しめるスポーツカーとして大ヒットします。
アメリカでは「スポーツカー=オープンカー」というのが定番で、ロードスター(北米では「ミアータ」)は日本以上の大ヒットを記録。
また、マツダが目指した「人馬一体」というコンセプトにより、1.6リッターで110馬力と平凡なパワーながらも、それを補うほど優れたハンドリングを実現していたことで、デートカーとしてだけでなく、走りを重視するユーザーにも受け入れられます。
ロードスター発売の後、メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェ、MG、フィアット、トヨタ、ホンダといったメーカーが、コンパクトなオープン2シーターを続々と発売し、市場に参入する現象が起きたほどで、ロードスターが残した功績は計り知れません。
●ホンダ「オデッセイ」
1994年に初代ホンダ「オデッセイ」が発売される以前から、他社製のミニバンが販売されていました。しかし、その多くはワンボックスワゴンの流れを汲んだFR駆動であったり、ステーションワゴンの全高を上げたモデルがほとんどでした。
そんななか発売されたオデッセイは、FFを採用したことで底床の広い室内を実現し、6人乗りもしくは7人乗りの3列シートのミニバンとして大ヒットを記録します。
外観は3ナンバー専用ボディのステーションワゴンタイプで、ワンボックスカーとは明確な違いを主張するように、前傾するボンネットからルーフに至るラインが斬新でした。
エンジンは2.2リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションは4速ATのみ。コラムシフトにより前席から後席へのウォークスルーを可能にしていました。
また、ドアもワンボックスカーと決別する意味でリアはヒンジドアとなっており、電動スライドドアの普及以前だったこともあり、当時はネガティブな要素ではありませんでした。
オデッセイのヒットを受け、ホンダは1996年に「ステップワゴン」を発売。他社も同様なFFミニバンを開発して追従し、現在のミニバン市場を形成しました。
●トヨタ「セルシオ」
1980年代までトヨタ車の最高峰は「センチュリー」でしたが、法人需要がほとんどで、個人が運転するクルマでは「クラウン」がトップモデルでした。
そこで、クラウンの上級に位置し、かつグローバルに展開できるオーナーカーとして1989年に初代「セルシオ」が発売されます。
メルセデス・ベンツやBMWといった欧州の高級車を、あらゆる性能で上まわるクルマを目標に、開発プロセスのすべてを原点から見直し、優れた走行性能と圧倒的な静粛性が追求されました。
エンジンは最高出力260馬力の4リッターV型8気筒を搭載。振動を抑えて静粛性を高め、60km/h以下の低速走行ではエンジンの存在を感じさせないほどといわれました。
セルシオは当初から北米にも輸出され、レクサス「LS400」としてレクサスブランドの構築にも貢献。高品質が認められ、会社役員や弁護士、医者といった知的な富裕層が乗るクルマとしてヒットします。
実際、セルシオの品質に世界中のメーカーが驚愕し、欧米の高級車メーカーは開発方針の転換を迫られたほど、大きな影響を与えました。
■新ジャンルの軽自動車はこのクルマから始まった
●スズキ「ワゴンR」
スズキ「ワゴンR」の登場以前、背が高いワゴンタイプの軽自動車といえば、ワンボックスタイプの商用バンをベースにしたものが主流で、軽自動車メーカー各社から販売されていました。
リアにスライドドアを装備し、室内も広く使い勝手は良いものの商用車のイメージは払拭できませんでした。
そうしたなか、1993年にワゴンRが発売されると、「トールワゴン」という軽自動車の新たなジャンルが確立されるなど、まさに革新的なモデルでした。
スタイルは当時人気上昇中のミニバンをコンパクトにしたイメージで、他社の軽自動車のデザインにも大きな影響を与えました。また、左側が2ドア、右側が1ドアと左右非対称な作りが、初代ワゴンRならではの特徴でした。
エンジンはデビュー当初は660ccの直列3気筒自然吸気のみでしたが、1995年のマイナーチェンジでターボエンジンを追加して走行性能を高めます。
初代ワゴンRは男女問わず人気を博し、進化を続けつつもコンセプトを変えずに現在に至ります。
●三菱「デリカ スターワゴン」
日本のミニバンで唯一無二の存在である「デリカ:D5」は、悪路走破性能の高さから、アウトドア派のファミリー層から絶大な人気を誇っています。
このデリカ:D5の源流は、「デリカ スターワゴン」の4WDモデルです。
現在のようなミニバン誕生以前、多人数乗車のワゴンはワンボックスタイプの商用バンをベースとしており、「デリカ スターワゴン」も同様で、1979年に登場しました。4WDモデルの1982年に追加されます。
手動でトランスファーギヤを切り替えるパートタイム4WDで、シャシはトラックのものを用いて丈夫な構造となっており、シンプルな構造から耐久性も高く、優れた悪路走破性を発揮。
最低地上高が高められ大径のオフロードタイヤを履き、フロントにはガードバーを装備するなど、外観でも本格的な4WD車をアピールします。
他社からも4WDのワンボックスワゴンが発売されましたが、デリカ スターワゴンを超えるようなモデルは見当たりませんでした。
その後、代を重ねてミニバンとして進化しますが、悪路走破性能の高さは普遍です。
※ ※ ※
現在販売中のクルマは、動力性能、環境性能、安全性能と、どれも完成形にあるといえます。もちろん、進化の余地はまだまだ残されていますが、劇的な変化はあまり期待できないかもしれません。
たとえば、自動運転も理論は確立されて、実証実験が進んでいて、残る課題はソフトやハードの性能によるところが大きいといいます。
今回紹介したようなクルマが今後出てくるのは難しいかもしれませんが、それほど現在のクルマは成熟しているといえるでしょう。
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