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296を極めた「296スペチアーレ」がジャパンプレミア

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296を極めた「296スペチアーレ」がジャパンプレミア

フェラーリ・ジャパンは最新のスペシャルバージョンモデルでプラグインハイブリッド(PHEV)の「296スペチアーレ」を、6月21日に富士スピードウェイで開催された「フェラーリ・レーシング・デイズ2025」で日本初披露した。

Ferrari 296 Speciale|フェラーリ 296 スペチアーレ

“12気筒”をその名に冠した最新のV12グランツーリズモ「12チリンドリ」がジャパンプレミア|Ferrari

フェラーリ・ジャパンは最新のスペシャルバージョンモデルでプラグインハイブリッド(PHEV)の「296スペチアーレ」を、6月21日に富士スピードウェイで開催された「フェラーリ・レーシング・デイズ2025」で日本初披露した。

Text by YANAKA Tomomi

軽量化などによりパワーウェイトレシオは1.6kg/cvを記録

特別なモデルであることを示す「スペチアーレ」。今回登場した「296スペチアーレ」は、ドライビングの興奮と一体感を得られ、セグメント全体での新たなベンチマークを打ち立てるべく開発されたと謳われる。

Ferrari 296 Speciale|フェラーリ 296 スペチアーレジャパンプレミアにはマラネッロからプロダクトマーケティング責任者のエマヌエレ・カランド氏(右)が来日。左はフェラーリ・ジャパン代表取締役社長のドナート A.ロマニエッロ氏via Web Magazine OPENERS

「296スペチアーレ」の心臓部には「296 GTB」や「296 GTS」に搭載されたV6ユニットの進化版をミッドシップに搭載。V6のエンジンのみで「296 GTB」より37cv増加した最高出力515kW(700cv)を発生し、チタンなどの素材を採用したことでエンジン本体も9kgの減少に成功したという。

さらにPHEVシステムもくわわり、全体での最高出力は648kW(880cv)を記録。8段デュアルクラッチトランスミッションを介して後輪駆動し、最高時速は330km、0-100km/hはわずか2.8秒で駆け抜けるという。

電気モーターはトルクとパワーを上乗せするのみならず、高電圧バッテリーの充電や内燃エンジンの始動にも使われ、最長25kmの電動走行も可能だ。

エアロダイナミクスも進化。総ダウンフォースは時速250kmで435kgとなり、「296 GTB」から20パーセント増加した。この数字にはオリジナルモデルをより磨き上げたことにくわえ、流体解析(CFD)と風洞テストで徹底的に最適化し、空力とスタイリングを調和させたことによるものだという。

スタイリングのなかでも目を引くのがリアに設けられたサイドウィング。リアの両端を包むこのウィングは湾曲した形状で、垂直フィンが後流を最適に整えてドラッグを低減し、水平面がダウンフォースを発生するという二つの機能を併せ持つ。

一方フロントでは「296チャレンジ」のエアロ・ダンパー・コンセプトが組み込まれ、フロントボンネットがより大きく波打ったものになるなど、パフォーマンス能力の高さをデザインで表現。同時に安定した走行にも寄与するという。

また軽量化にも重点を置き、エンジンのほかにもボディシェルの一部にパーツにカーボンファイバーなどを取り入れ、総重量は「296 GTB」よりも60kg削減され、パワーウェイト・レシオも1.6kg/cvを記録した。

ダイナミクス制御システムは「ABS Evo」の最新世代を搭載。ブレーキングの正確性と再現性が高められたほか、スプリングとダンパーのセッティングも見直され、ライドハイトは「296 GTB」より5mm下がり、コーナリング時の最大ロール角も13パーセント低減するなど、限界域での車両の挙動が向上したとフェラーリでは謳う。

インテリアに目を移すと、フェラーリの最新世代のスペシャルバージョンと同じ哲学に従いよりシンプルなものとなり、ドライバーが運転に集中できる環境が整えられた。

ボディカラーのヴェルデ・ニュルブルクリンクは、「296スペチアーレ」のために特別に開発されたもので、軽やかなグリーンがこのモデルのスポーティな精神を象徴するものとなっている。

Ferrari 296 Speciale|フェラーリ 296 スペチアーレ

ボディサイズ|全長4,625×全幅1,968×全高1.181mm

ホイールベース|2,600mm

トレッド前/後|1,665/1,632mm

乾燥重量|1,140kg

エンジン|2,992cc V型6気筒ターボ

エンジン最高出力|515kW(700cv)/8,000rpm

エンジン最大トルク|755Nm/6,000rpm

システム最高出力|648kW(880cv)

トランスミッション|8段デュアルクラッチ

最高速度|330km/h

0-100km/h加速|2.8秒

0-200km/h加速|7.0秒

バッテリー容量|7.45kWh

タイヤサイズ|フロント245/35 ZR20  リア305/35 ZR20

フェラーリ

https://auto.ferrari.com/

https://www.ferrari.com/ja-JP/

文:OPENERS 早稲田 康作
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