トランプ関税、GMにも7000億円以上の大打撃？ それでもキャデラックF1チームの計画は順調か

　ゼネラルモーターズ（GM）のマーク・ロイス社長は、ドナルド・トランプ米大統領が導入する関税によって50億ドル（約7200億円）の打撃を受ける可能性があることを明らかにしたが、キャデラックF1チームへの影響はないと主張した。

　トランプ大統領の関税計画による自動車業界の不透明感から利益見通しを下方修正したGMのロイス社長は、結果としてキャデラックの親会社であるGMが大打撃を受ける可能性があると述べた。

　キャデラックは2026年のF1参戦と、その3年後の自社製パワーユニットの準備を進めている。一方で4月に発表され、その後大部分が延期された”トランプ関税”がどのような影響を及ぼすか、まだ様子を見ている段階だ。

　しかしロイス社長は、キャデラックのF1チームがその影響を受けることはないと断言している。キャデラックにトランプ関税の影響はあるのかと尋ねられ、彼は次のように答えた。

「いいや、しない。それは重要な質問で、我々は懸命に取り組んでいる」

「これらは、長期的なフットプリントであり、場合によっては非常に長くかかるケースもある。そのためできるかぎりアメリカに持ち込み、関税を回避するよう努力しているが、一夜にして関税が撤廃されるわけではない」

「突然関税が撤廃される、というようなスイッチはない。ここ数日で、我々が決算発表を行ない、業績見直しとガイダンスを行なった。我々にとって50億ドルのインパクトがあるが、しかしこのプロジェクトには影響はない」

　ロイス社長は、少なくとも社内的にはキャデラックが苦境に立たされることはないと確信しており、F1新参者であるキャデラックにはスポンサーやパートナー候補からも多くの関心が寄せられているようだ。

　チームのダン・タウリスCEOは、マイアミGPのラウンドテーブルで英Autosportに対し、タイトルパートナーを持つことは「商業戦略の一部」であり、現在のF1チームでパートナーを持っていないのはマクラーレンだけだと語った。

　アメリカのパートナーが鍵になるかと聞かれ、タウリスCEOは「ああ。でも、それだけがすべてではないと思う」と答えた。

「計画の一環として、アメリカの主要ブランドをアンカーに据えたいのは確かだが、 我々はグローバルな舞台にいるのだから、これはアメリカだけの戦略ではない」

「だから多くの会話が行なわれている。そのような観点からも多大な関心が寄せられており、多くの作業が進められている」

「この週末にも多くの会話が交わされている。だから、まもなく発表することがあるだろう。しかし、キャデラックF1チームへの反応には、これ以上ないほど満足している」

Comments

[tnw]

僕はテスラの存在が打撃だと思う。管理能力よりも悪意に転嫁出来る状態と小出しの転嫁みたいな。

[t_p********]

そのうち世界を回るモータースポーツにも関税かけるかもね