TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジェは、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロの競技2日目を終え、僚友のエルフィン・エバンスに次ぐ総合2番手につけている。彼は、伝統のラリー・モンテカルロでの8勝目を目指し、リスクを覚悟で攻めていくと語った。
オジェは、ふたつのSSが行なわれた競技初日を総合5番手で終えたが、競技2日目に行なわれた5ステージのうち、4ステージでベストタイムを記録する圧倒的なパフォーマンスを見せた。
■WRCモンテカルロ2日目:トヨタのエバンスが首位に。オジェが総合2番手で追う
一時は総合首位にも立ったオジェだが、この日唯一ベストタイムを逃したSS6で左フロントタイヤをパンクし、35秒以上のタイムをロス。エバンスと7.4秒差の総合2番手となっている。
競技3日目に向けての意気込みを訊かれたオジェは、次のように語った。
「僕はこのラリーに勝つためにここに来たんだ。そのために全力を尽くす。パンクはかなり不運だったと思うけど、それについてはどうすることもできない。コンディションは非常にトリッキーで、雨が多かった」
「パンクに腹を立てていたから、SS7では本当にプッシュしたんだ。ここはモンテだから、どんなことでも起きる。このラリーには勝つために来たから、絶対に勝ちたい」
「このラリーに勝つためには、もう少しリスクを背負っても良いと思っている。僕は本当にこのラリーに勝ちたいんだ。今のところはペースも良い。初日に起きたブレーキの問題とパンクがなければ楽にリードを広げられていたかもしれない。でもそうはなっていないんだから、プッシュし続けなければいけない」
オジェは、昨年のドライバーズタイトルを争ったエバンスと心理戦をするつもりはないと話した。
「マインドゲームは必要ない」
「ただ速く走るだけだ。僕たちはお互いにリスペクトし合っているし、共にステージを戦うことを楽しんでいると思う。そして、その戦いにおいてリーダーボードの話(チームからの指示)はない」
一方のエバンスは、1日を通して強烈なパフォーマンスを見せていたオジェがパンクに見舞われたことが「残念だ」と語った。自身のパフォーマンスについては、過酷なコンディションの中で自信を持つことができず、満足できていないと話した。
「正直言って、今日の自分のパフォーマンスにはあまり満足していない」
「セブは素晴らしい一日を過ごした。彼がパンクに見舞われたことは残念だ。それがなかったら、ちょっと違ったストーリーになっていたはずだ」
「スプリットタイムを見ると、差が開くところと自分が苦戦しているところが一致しているんだ。コンディションがさらに厳しくなり、滑りやすくなってきた時、ギリギリのところのフィーリングに苦労しているんだ」
「少しマシンに変更を加えて、もっと良くなることを期待しているよ」
「彼(オジェ)があの領域に到達するために少しリスクを冒したことは間違いない。僕(のパフォーマンス)はあまり十分ではなかったし、この路面を最初に走ることにちょっとしたアドバンテージがあったのは確かだけど、率直に言って16秒(SS7でのエバンスとオジェのタイム差)もの差はなかったはずだ」
「今日の彼はとても良い走りをしていて、ついていくのが難しかった。でも明日もまだやるべきことは残っているし、激しい戦いが待っている」
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