F1アメリカGPで9位に入賞したアルファタウリ・ホンダの角田裕毅を、F1公式サイトも高く評価している。
角田はハンガリーGPを最後に、入賞を果たせないレースが続いてきた。しかしアメリカGPでは、1周目にポジションをふたつ上げ、その後レースを力強く戦い抜いて9位入賞。チームメイトのピエール・ガスリーがリタイアに終わったため、コンストラクターズランキング5位を目指すアルファタウリとしては、貴重なポイントとなった。
■角田裕毅、F1アメリカGPを堅実に戦い抜き9位入賞「ソフトタイヤでのスタートを最大限に活かした」
F1公式サイトでは、角田の次のようなコメントが紹介されている。
「1周目にアドバンテージを最大に活かし、2台を抜くことができました」
「その後タイヤを労って走りましたが、残念なことにチームメイトはリタイアしてしまいました。チームのチャンピオンシップを考えれば、僕はポイントを獲得するという大きな責任を負っていたんです」
「最終的に、なんとかポイントを獲得することができました。長い間、ポイントを獲得することができていませんでしたけどね。僕はとても満足していますし、チームに感謝しています」
なおレース中、角田はメルセデスのバルテリ・ボッタスを抑え込むシーンもあった。前戦トルコGPでは、やはりメルセデスのルイス・ハミルトンを抑え込んだ角田……2戦連続でメルセデスに一矢報いた格好だ。
角田はどんな相手であっても、簡単に前を譲るつもりはないと語った。
「他のマシンや他のドライバーを、簡単に前に行かせたくはないです。だから僕は正しいこと、普通のことをしたと思っています。タイヤを使ってしまったので、その部分では少し犠牲も払いましたが、でもやったことについては満足しています。彼(ボッタス)とのバトルを楽しみましたよ」
今回9位に入った角田だが、実際にはそれ以上に価値のある結果だったと言える。アメリカGPのアルファタウリは、初日フリー走行2回目の段階では、特にロングランの面で他のライバルに大きく遅れていた。アストンマーチンやアルピーヌ、アルファロメオなどにも劣るような状況だったのだ。しかもFP2でのガスリーのソフトタイヤでのロングランを見れば、デグラデーション(タイヤの性能劣化)も大きかった。しかし2日目以降は若干ペースを取り戻し、前の8台には大きく離されたものの9位に入賞。ある意味望外の結果だったと言える。
この結果に対して、角田のレースエンジニアであるマッティア・スピニが無線で角田を称えた時のコメントも、F1公式サイトでは紹介されている。
「9位だ! 今年の中では最高のレースだった。いい仕事だ」
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