今年もすでに猛暑が日本列島を襲っている。冬場に比べて30度以上も温度が上昇している夏はクルマにも厳しい状態。では、チューニングでその対策をして、夏場をトラブルなく乗り切り、できることならパフォーマンスを引き出したい。
◆猛暑対策 1:ラジエーターキャップのリフレッシュ
ラジエーターと冷却系は、スプリングの入ったラジエーターキャップによって加圧されていて、それによって沸点を上げて沸騰しないようになっている。
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夏場はとくに水温が高くなりやすいが、気をつけたいのはエンジン内部での水路を通る時。あつあつのシリンダーを冷やすために冷却水が循環しているが、シリンダーの内部を通るときは特に温度が高くなりやすい。そこで瞬間的に沸騰してしまうと水が膨張し、シリンダー水路を押してエンジンブロックにダメージを与えてしまう。そういったことが起きないようにキャップが加圧して、沸点を上げているのだ。
しかし、このラジエーターキャップのスプリングが徐々に劣化する。そうすると沸点が下がってしまう。また、キャップのシールが密着不良を起こすと、こちらも沸点を下げてしまう。それによって見えないところで沸騰し、エンジンにダメージを与えてしまう可能性があるのだ。そのためオススメしたいのがキャップのリフレッシュ。純正ラジエーターキャップを新品にするだけでよい。数千円のパーツなので車検ごとにはリフレッシュしてもいいだろう。
さらに沸点を上げるためのハイプレッシャーラジエーターキャップもあるが、こちらは圧が高まったときにリザーバータンクにクーラントが流れる圧力を高くしているため、沸点も上がる。しかしラジエーターホースなどにかかる圧力も上がってしまうので、ラジエーターホースからクーラントが漏れる、なんてこともある。必要かどうかはプロの判断を仰ぎたいところ。決して冷却効率がアップするパーツではない。
◆猛暑対策 2:クーラント交換&洗浄
冷却水まわりは、そもそも健康な状態であることが重要。製造から10年以上も経過したクルマでは、ラジエーターのチューブ内部が汚れで詰まっていて、ラジエーターが本来の性能を発揮できていないことも多い。車検ごとなど定期的にクーラント交換をしていない場合や、やや古めの中古車を購入したときなどは要注意。できれば、クーラントを抜いてから水を入れ、循環させて内部を洗浄し、それを何度か繰り返しておきたい。
きちんとした性能を発揮していれば、そうそう国産車はオーバーヒートはしない。まず、その性能がきちんと保たれているかを確認したい。
◆猛暑対策 3:オイル粘度のアップ
エンジンオイルも温度が高くなり、油圧も下がりがち。とくに夏場に猛暑の中で渋滞にハマるとか、エアコンを掛けてアイドリングで長時間止まっている状況は、エンジンにとってはつらい。オイルはシャバシャバになり、油圧が下がってしまってクランクシャフトなどの軸受けを十分に潤滑できず、メタルベアリングにダメージを負ってしまい、それが原因でエンジンブローということもあり得る。
まずは、自動車メーカーの指定された距離や時間、粘度、グレードのオイルに交換すること。できれば、純正指定粘度の中にも幅がある車種もあるので、その幅のなかで5w30ではなく10w40など、粘度の高いものにしておくとよいだろう。粘度が高ければいいわけではないが、指定範囲内でアジャストしておくのもチューニングのひとつである。
◆猛暑対策 4:エアコンガスの確認
これだけ暑くなると、エアコンガスが適正量充填されているかも重要。エアコンガスは多ければいいわけではなく、車種ごとに指定量が決まっていて、その範囲内に収まっていないとコンプレッサーが停止してしまう。そのため、無闇に補充すればいいわけではないので、プロによって規定量を入れてもらうのが重要だ。
添加剤などもあるが、それによってトラブルが起きることもある。まずは指定のエアコンガスが正しく規定量入っているかが大切。
最近では、そのエアコンガスの通路を循環させながら清掃し、エアコン本来の性能を取り戻すメンテナンスができる機材を導入するお店も増えている。そういったメンテナンスもエアコンの性能をフルに発揮させるのに有効だ。
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みんなのコメント
安易にハイプレッシャータイプに換えないように
記事にもあるけどトラブルの可能性が非常に高い
本体からホースから全てレース仕様にして
ようやく最後に交換できるパーツ
圧力は弱い所に一気に集中攻撃するのを忘れずに
CFEV
HEV
EVには使えませんよ!