ポルシェ911の4WDモデルが支持される理由
現行992型(8代目)の911は、2024年5月の「カレラ/カレラカブリオレ」「カレラGTS/カレラGTSカブリオレ」「カレラ4 GTS/カレラ4 GTSカブリオレ」「タルガ4 GTS」、同年10月の「カレラT」「GT3/GT3ツーリングパッケージ」、そして今年1月の「カレラS/カレラSカブリオレ」と、改良版(いわゆる992.2型)が発表されてきた。
このたび「カレラ4S/カレラ4Sカブリオレ」「タルガ4S」が改良を受け、992.2型のラインナップに加わった。
カレラ4S/カレラ4Sカブリオレはタルガ4Sと合わせて、パワフルなGTSモデルの下に位置するバリエーションを補完。大幅に改良されたパワートレインにより、4WDスポーツカーは先代モデルに比べてエモーショナルな魅力を大きく高めている。カスタマイズオプションの追加と標準装備の拡充により、全体的なパッケージも強化された。
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911カレラの「S」バージョンを選択するユーザーの約半数が4WDを選択する。それには十分な理由がある。それは悪天候でも最大限のトラクションが発揮できるからだ。とくに、気候の変わりやすい地域や道路状況が厳しい地域では、4WDが911にさらなる安全性をもたらす。
911のすべての4WDモデルと同様に、「S」バージョンも後輪を重視したドライビングダイナミクスで設計。必要に応じて、PTM(ポルシェ・トラクション・マネジメント)システムがフロントアクスルに駆動トルクを供給し、トラクションと走行安定性を高める。先代モデルと同様に、フロントディファレンシャル内のクラッチアッセンブリーは水冷式で、電気機械制御される。新しいモデルではギア比のみが若干調整された。なお、911タルガは4WDのみの設定となる。
911の新しい4WDモデルは、カレラSのアップグレードされた駆動システムを採用。3.0リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンは、先代モデルを22kW(30ps)上回る353kW(480ps)を発生する。この性能の向上は、911ターボから設計が引き継がれたインタークーラーシステムの最適化が寄与している。8速DCT(PDK)が4輪すべてにパワーを伝達し、911カレラ4Sクーペの場合、0-100km/h加速タイムは3.3秒(スポーツクロノパッケージ装着車)、最高速度は308km/hに達する。
911タルガは60年にわたり、コンバーチブルの楽しさとクーペの快適性を兼ね備えてきた。このモデルのオリジナルバージョンは、従来のコンバーチブルの安全性に関する米国市場での議論や懸念に対するポルシェの回答だった。1965年9月にフランクフルト・アム・マインで開催されたIAAでデビューしたタルガは、「セーフティカブリオレ」と呼ばれた。
ポルシェの多くの革新技術と同様に、エレガントでワイドなロールバーはモータースポーツからインスピレーションを得たもの。取り外し可能なルーフと折りたたみ式のリヤウインドウを備え、安全志向のドライバーにフルオープンカーの感覚を提供。タルガという名前は、有名なシチリアの耐久レース、タルガフローリオに由来している。
今日、ポルシェ911タルガはそれ自体がアイコンであり、60年以上にわたってエンジニアリングとデザインの面で常に進化を続けてきた。1993年に993世代の911タルガが登場すると、ルーフを手動で取り外す必要がなくなった。2006年以降、911タルガは4WDのみで販売されている。
2014年以降は全自動ルーフ機構を採用し、19秒でクーペのようなスポーツカーが華麗な動きでオープンカーに変身。ガラス製のリヤウインドウは後方に折りたたまれ、ルーフセグメントの格納もエレガントだ。ワイドなロールバーとラップアラウンドリヤウインドウは、オリジナルモデルを彷彿とさせるデザイン。現行タルガのルーフモジュールは、ブラック、ブルー、レッド、ブラウンの4色から選べる。
このたびの改良版では、標準装備も従来モデルに比べて大幅にグレードアップした。最新デザインの20/21インチスタッガードフィットカレラSホイール、PTV+(ポルシェトルクベクトリングプラス)、911特有の特徴的なサウンドを奏でるスポーツエグゾーストシステムなどが採用された。
さらに、GTSモデルから引き継がれたブレーキシステムが標準装備されており、レッドのブレーキキャリパーと、フロントに408mm、リヤに380mmのディスクを組み合わせている。
911タルガ4Sはリヤホイールステアリングを標準装備。カブリオレとタルガにはリヤシートが装備されているが、クーペは2シーターが標準で、追加料金なしでリヤシートシステムを設定することができる。
インテリアにはレザーパッケージを装備。さらに、マトリックスLEDヘッドライトとワイヤレススマートフォン充電も標準装備だ。その他の装備としては、電動格納式エクステリアミラー(ミラーサラウンド照明付)、ライトデザインパッケージ、レインセンサー内蔵自動防眩ルームミラーおよびエクステリアミラー、レーンデパーチャーウォーニングなどが挙げられる。要望に応じて、さまざまな色や素材の組み合わせ、サウンドシステム、アシスタンスシステム、ルーフシステムなど、個性を演出するための幅広いオプションも用意されている。
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