この記事をまとめると
◼︎ダイハツは以前1.5リッタークラスのセダンを販売していた
じつは凄いダイハツの「軽自動車以外」のクルマ! 歴代「オリジナル」の「普通車」が名車だらけだった
◼︎素性がよく、ラリーカーとして使われた実績もある
◼︎不運が襲い、いいイメージを持たれなかった悲しいクルマでもある
ダイハツも自前でユニークな普通車を作っていた
軽自動車やコンパクトカーを得意とするメーカーとして知られるダイハツ。2016年にはトヨタの完全子会社となったことで、トヨタグループにおいて小型車を中心に手掛ける部門としての立場を明確にしている。
そんなダイハツではあるが、1.5リッタークラスのセダンを開発、製造していた時期もあった。いまとなってはカローラと完全にバッティングするため、そのクラスのダイハツオリジナルモデルが登場する可能性はゼロに近いが、今回はそんなダイハツオリジナルの最後のセダンである「アプローズ」を振り返ってみたい。
かつてのダイハツでは旧型カローラセダンをベースとしたシャルマンというモデルがそのクラスを担っていたが、待望のダイハツオリジナルモデルとしてリリースされたのが1989年に登場したアプローズだったのだ。
このアプローズ、一見するとプレーンなスタイルの4ドアセダンのように見えるが、じつはリヤはトランクリッドだけでなく、リヤウインドウまで一体で開閉する「スーパーリッド」と名付けられたハッチバックタイプのリヤゲートを持っていたのだ。
そのため、セダンとは比べ物にならないほど使い勝手の高いトランクスペースを持ち合わせており、ダイハツらしい個性を持ったモデルという評価を集めていた。
大ヒットにはならなかったが確実に名を残した
スーパーリッドにばかり注目が集まるアプローズであるが、新開発された1.6リッターのHD型エンジンは、アルミ製のシリンダーブロックの採用や中空のクランクシャフトやカムシャフトなどを採用し、単体重量が100kgを切る軽量なもので、SOHCながら電子制御燃料噴射装置(EFI)仕様では120馬力を発生させるスポーティなエンジンを搭載していたことも特筆すべきポイント。
この秘めたポテンシャルに目を付けたダイハツワークスが全日本ラリー選手権にアプローズ4WDをベースとしたラリーマシンを投入した実績もあるほどなのである。
しかし、アプローズはデビューまもなくリコールが連続して発生。中でも燃料タンクのエア抜きの形状に不具合があり、燃料が噴出して火災が発生したという事故は新聞などでセンセーショナルに報道され、”アプローズ=火災”という不名誉なイメージがついてしまったのだ。
もちろんメーカーは速やかに改修を行ったのだが、一度ついたイメージはなかなか拭うことができず、1990年10月のマイナーチェンジで車名を「アプローズΘ(シータ)」に変更。
そして、1992年7月のマイナーチェンジでは再び車名を「アプローズ」に戻し、1997年9月のビッグマイナーチェンジではフロントマスクをメッキグリルを持つラグジュアリーなものに一新し、インパネも2DINのオーディオスペースを上部に移設するなどの近代化を実施するなどの大きな改良を実施。2000年3月まで11年に渡って生産が続けられた。
残念ながら大ヒット車種とはならなかったアプローズではあるが、ダイハツ渾身の1台であったことは紛れもない事実であり、自社開発のセダンを販売するために尽力した当時の開発陣には拍手喝采を送りたい。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
既存モデルの新車の「バックカメラ」が5月から義務化されます 本当にバック事故対策になるのでしょうか?
ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 斬新ハンドル&モニター&鮮烈“レッド内装”採用! ド迫力ボディがカッコイイ「GT C」登場
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
みんなのコメント