折角だから違いの大きい前期型で!
アオシマのY32型セドリック/グロリアは同車唯一の1/24スケール・プラモデルで、当時最も人気のあった丸型4灯ヘッドライトのグランツーリスモを再現している。セド/グロには走り特化グレードのグランツーリスモとは別に、ゴージャスなブロアムとベーシックなクラシックがあり、むしろそちらが本筋と言うべきなのだが、フロント部分の造形が大きく異なるため、プラモデルのバリエーション展開はされなかった。今回はY32本来の姿を求めて、改造工作にチャレンジしてみた。
高級車は豪華モデルがやっぱり本領でしょ!アオシマ製プラモ「Y32セドリック」をブロアム化!後編【モデルカーズ】
【画像44枚】無事ブロアム化に成功したY32とその制作工程を見る!
ブロアム/クラシック系は前期と後期で顔の作りが異なり、後期は生産合理化のためかグランツーリスモに近い造形になっている。どうせなら差異のはっきりした前期の方が、手間をかけて作る甲斐があるというもの。実車カタログによれば前期ブロアムはグランツーリスモよりも全長が20mm短いが、その差はフロントバンパーの形状違いによるものだ。
グランツーリスモはセンターグリルを強調してバンパー中央部が突出しているが、ブロアムは突出が無いのである。フロントフードのプレス形状もグリルの幅に合わせて若干異なるようだ。それ以外の部分には形状・寸法の差は全く無いので、外装の改造工作はフロント部分に絞られる。肝心要のグリルとヘッドライトは一見難しそうに見えるが、基礎的なプラ板工作ですべて製作可能だ。それらの工作の詳細については、製作レポートをご参照いただきたく。
内装ではシート形状の違いが最も目立つ。ブロアムのシートは前後ともグランツーリスモのそれよりも座面と背もたれの凹みが浅く、縦に4本のステッチが入っている。全体の形状はそれほど大きく違わないので、サイドサポート部をそのまま生かして、座面と背もたれにステッチを彫り込んだプラ板を接着し、周囲をパテ埋めすれば事足りる。
ダッシュボードやメーター、センターコンソールには手を加える必要はない。ステアリングホイールもほぼ同形状だが、ブロアムはスポークの間にサテライトスイッチが追加されている。作例では省略したが、こだわる方はプラ板で追加されると良いだろう。
難関はホイール!社外アルミへの変更も手かも
シャシーはV30ツインカムターボ車なら全く無改造で良いが、V30ツインカムやV30E、RD28搭載車だとマフラーカッターが角形シングルになる。足回りではホイールの改造が最大の難関だ。ブロアム専用のホイールは変則的なメッシュ状スポークを持つアルミ切削タイプで、自作は相当に難しい。
作例では試行錯誤の末に、スポーク部をスタンピングリーフを用いたメッキデカールで再現したが、立体感の無さは如何ともしがたく、若干後悔が残った。純正にこだわらず、上品なデザインの社外アルミを履かせるというのもアリだと思う。クラシックのホイールカバーはプラ板工作で作れそうな形状なので、ブロアムにこだわらず、そちらを選ぶのもひとつの手だろう。
ともあれ完成してみると、やはりセドグロの本筋はこっちだ、という感じだ。グランツーリスモも大好きなのだが、本流あってこそ傍流も光るのだと再認識したのである。
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