日産自動車は2023年9月29日、軽ハイトワゴンのデイズをマイナーチェンジし、年内に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
■デイズ・ハイウェイスター
ハイウェイスターX:2WD169万8400円/4WD184万9100円
ハイウェイスターXプロパイロットエディション:2WD179万8500円/4WD194万9200円
ハイウェイスターGターボ:2WD183万8100円/4WD198万8800円
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション:2WD192万9400円/4WD208万100円
■デイズ
S:2WD143万7700円/4WD158万8400円
X:2WD147万8400円/4WD162万9100円
今回の改良は、外装デザインの一部変更や新ボディカラーの設定、小物入れの使い勝手の向上、先進安全運転支援システムの進化などを図ったことが特徴である。
まず外装では、ラジエーターグリルを一新し、デジタル・Vモーションを新たに採用したことが訴求点。デイズ・ハイウェイスターシリーズはVモーションの太さが上下にグラデーションで変化するクロームメッキのラインを配したほか、水平基調のワイドなリアバンパーを装着するなどして、より精悍で先進観が感じられる佇まいを創出。一方でデイズのXおよびSグレードはデジタル・Vモーションとヘッドランプ、フロントグリルを一体化させることで、いっそうモダンで親しみやすいマスクへと進化させる。また、足もとにはデイズ・ハイウェイスターシリーズがスポーティな印象を放つ14インチの切削アルミホイールを、デイズシリーズが日本の風景にマッチする立体的で和モダンなフルホイールカバーを新たに組み込んだ。
ボディカラーについては、デイズ・ハイウェイスターシリーズがシルキーライラックPM/カンジュクカシスP、ソルベブルーM/オーシャンブルーPM、カンジュクカシスP/ホワイトパール3P、ソルベブルーM、オーシャンブルーPM、カクタスグリーンPMという6タイプの新色を加え、2トーン5タイプとモノトーン7色の計12カラーを設定。一方でデイズシリーズは、シルキーライラックPM/フローズンバニラパールM、ソルベブルーM/ホワイトパール3P、シルキーライラックPM、フローズンバニラパールMという4タイプの新色を加え、2トーン3タイプとモノトーン8色の計11カラーをラインアップした。
内包するインテリアは、ハイウェイスターXシリーズにブラウン系とブルー系の混色配合で作った深みのあるブラックのトリコット表皮にエンボス加工を施したシート地を採用し、表情豊かな設えとする。また、ハイウェイスターGターボシリーズにはカシス色のアクセントがのぞくパーフォレーション加工を施したフルレザー調素材のシート地を採用するなどして、内装の質感を高めた。
小物入れの使い勝手を向上させた点もトピックで、助手席側のインストルメントパネル上に設置したトレーをより深い形状とすることで、小物を置きやすく、かつ転がり落ちにくいデザインに改良。また、カード置き場を新設したほか、カップホルダーにフラップを追加して飲み物を倒れにくくするなど、利便性をより高める。さらに、寒い日の運転を快適にするステアリングヒーターを4WD車に標準、2WD車にメーカーオプションで採用した。
先進安全運転支援システムに関しては、軽自動車として初めて「後側方車両検知警報(BSW)」と「後退時車両検知警報(RCTA)」を標準で組み込み、従来の前方・後方の運転支援に加え、後側方の安全性を強化することで、360°セーフティアシストを実現する。また、これまでハイウェイスターシリーズに標準装備していた、夜間の視認性向上につながるLEDヘッドランプを新たにXグレードにもオプション設定。さらに、インテリジェント エマージェンシーブレーキの性能向上を図り、自転車に乗った人の検知を可能とするなど、安全性能にさらなる磨きをかけた。
パワートレインは基本的に従来と共通で、XおよびSグレードにBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)、ハイウェイスターX/XプロパイロットエディションにBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池、ハイウェイスターGターボ/Gターボ プロパイロットエディションにBR06型659cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジン(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池を搭載。トランスミッションは全車ともにエクストロニックCVTを組み合わせている。
関連会社の日産モータースポーツ&カスタマイズが製造するカスタマイズカーのデイズ「ボレロ」(2WD160万500円/4WD175万1200円)も、ベース車と同様にラジエーターグリルを一新し、デジタル・Vモーションを採用するなどデザインを変更したほか、安全性や使い勝手の向上を図る。また、ボディカラーにはシルキーライラックPM/ホワイトパール3P、ホワイトパール3P/シルキーライラックPM、フローズンバニラパールM/アッシュブラウンM、ソルベブルーM/ホワイトパール3P、フローズンバニラパールMという5タイプの新色を加え、2トーン6タイプとモノトーン4色の計10カラーをラインアップした。パワートレインにはBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)を採用している。
さりげないこだわりでひと味違う上質さを感じられるスタイルに仕上げた特別仕様車のデイズ「ハイウェイスター アーバンクロム」(176万4400円~215万7100円)を新たに設定したことも見逃せない。エクステリアにはダーククロムのフロントグリルやバックドアフィニッシャーに加え、シャープなスポークを多用することで躍動感とプレミアム感を表現した専用15インチアルミホイールやシルバーのドアミラーをコーディネートし、クールでスタイリッシュな印象を際立たせる。また、専用“Urban CHROME”エンブレムも装備し、特別感を演出した。インテリアについては、柔らかな手触りで、かつ防水機能を備えたフレーザークロス/パートナーコンビ表皮のシートや、専用ライトグレーステッチを施した本革巻ステアリングおよびレザー調インストパネルを採用し、より上質さを感じられるキャビン空間に仕立てる。ボディカラーはカンジュクカシスP/ブラックP、ホワイトパール3P/ブラックP、ブラックP/スターリングシルバーMという専用2トーンの3タイプを含めた計9カラーをラインアップした。パワートレインにはBR06型659cc直列3気筒DOHCエンジン(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池と、BR06型659cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジン(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40Nm)+リチウムイオン電池を設定している。
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