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【10年ひと昔の新車】スバル 新型フォレスターの凄さは、過酷なオフロードで乗ってみれば分かった

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【10年ひと昔の新車】スバル 新型フォレスターの凄さは、過酷なオフロードで乗ってみれば分かった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル フォレスターだ。

スバル フォレスター(2012年・4代目フルモデルチェンジ)
1972年秋に、いまにつながるシンメトリカルAWD(4輪駆動)とツーリングワゴンのルーツとなるレオーネ1400エステートバン4WDを送り出してから40年(編集部註:2012年)。スバルAWD40周年の集大成ともいえるモデルとして発表されたのが、新型フォレスターだ。

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40周年を迎えたスバルAWDラインナップのポジショニングは「都会派のXV」、「プレステージ性のアウトバック」、そして「オールラウンドのフォレスター」となっている。もっともラギッド感が強く、タフなイメージを与えるのは今回試乗したフォレスターだ。オフロードエクスプレスとしての実力は非凡だが、4代目となる新型は悪路走行に対応する「Xモード(X-MODE)」を手に入れ、さらにポテンシャルを高めた。

その実力をチェックすべく、モビリティパークの過酷なコースに持ち込んだ。まずは外周のオフロードコースを走ってみる。タイヤは標準装備のマッド&スノーだが、したたかな路面追従性を見せつけた。コントロールしやすく、身のこなしも軽やかだ。

重心の低い水平対向エンジンは、オフロードでもいい方向に作用する。直進安定性が高く、コーナリングでは路面に吸い付いたかのような走りを見せた。コーナー入り口でブレーキングし、舵を与えると気持ち良くクルマが狙った方向に向きを変える。

横滑り防止装置のVDCは絶妙な味付けだ。勢いあまって限界を超えてしまったとき、上手にリカバリーし、破綻なく狙ったラインに引き戻してくれた。

急坂のオフロードも余裕で駆け上がっていく
ガレ場や急勾配の登坂路と降坂路、ここでは新設定の「Xモード」が威力を発揮する。まずは急勾配の下り坂だ。ここではヒルディセントコントロールが速度を最適にコントロールしてくれた。設定した速度を維持するように、上手にブレーキ制御を行う。不用意に速度が上がってしまうことがないから安心感は絶大だ。腰が引けてしまうような急な下り坂でもステアリング操作だけに専念できる。

先が見えない急勾配の登り坂も余裕でこなした。発進時のスリップを上手に抑え、そこから先は素早くトルクを立ち上げる。本格派のクロスカントリー4WD車でもたじろぐような25%のも急坂も難なく上りきった。しかも途中で止まり、再発進してもずり落ちることなくグイグイ力強く上りきったのだから恐れ入る。モーグルコースも220mmの最低地上高を活かし、余裕で走りきった。

オンロードでも試乗してみた。フォレスターがクロスカントリー4WDと大きく違うところは、オフロードだけでなく舗装路の走りを得意とすることだ。背が高いためロールは誘うが、したたかな接地能力を見せつける。スタビリティ能力と舵の正確性はワゴンのように高いレベルにあり、コントロールしやすい。しかも乗り心地が上質だ。新型フォレスターの実力は、世界トップレベルと断言できるだろう。

スバル フォレスター 2.0XT 主要諸元


●全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1590kg
●エンジン:水平対向4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:206kW(280ps)/5700rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/2000-5600rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:13.2km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):283万1850円

[ アルバム : スバル フォレスター(4代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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