レッドブル・レーシングは先日のカナダGPでF1通算100勝目を達成。F1の歴史上5番目に多くの優勝を収めたコンストラクターとなっている。
100勝を達成するまでの道のりを振り返ったチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、2009年中国GPで挙げた初優勝で、チームに求められる使命を全て達成したと感じていたと明かしている。そして初優勝の余韻に浸るうちに、F1でもっと成功を収めたいという思いがホーナーと彼のスタッフを駆り立てたという。
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「我々がこのスポーツに参入した時、競争力を持ち、競い合うことが野望だった」とホーナーは言う。
「レッドブルを参戦させるというのはディートリッヒ(マテシッツ/故レッドブル総帥)のビジョンだった。ただ参加するだけではなく、競争力をつけようとした」
「参戦開始から4年戦い、迎えた2009年に初優勝を飾った。あの日トロフィーを受け取って、夕方には飛行機に乗って『少なくとも1勝だ。(今後)1回も勝てなくても、1勝はしたんだ』と思いながら、家に帰ったのを覚えている」
「でもあまりに良い気分だったから『もう一度この気持ちを味わいたい』と思った。その後99勝して100勝を達成するなんて、誰が想像できただろうか? チームにとっては記念すべきことだ」
「トラックサイドでも舞台裏でも、そしてサポートサービスも、社内全てのスタッフの献身と努力の証だ」
「この素晴らしい偉業に貢献してくれた縁の下の力持ちが沢山いる。だからチームのみんなが、この功績を信じられないほど誇りに思っているんだ」
またホーナーは、昨年この世を去ったマテシッツがF1参戦計画を打ち出した時の姿勢を称賛した。
「彼は人と違うことがしたかったんだ」とホーナーは言う。
「他との違いを欲しがった。モーターホームに入るために25枚のパスが必要な、寄せ集めのチームにはしたくなかったんだ」
「そこで彼はエナジー・ステーションを作った。そしてレッドブリテン(グランプリ期間中パドックで配布されていた毎日発行の雑誌。現在はオーストリアで月刊誌として発行され、オンライン展開も行なっている)の発行を始めた。楽しいモノにしたかったんだ」
「そして彼は闘争心も持っていた。彼は戦いたかったし、勝ちたかったんだ」
「彼はレーサーだった。彼はF1のファンで、このスポーツに情熱的だった。もちろん、彼にとってもレッドブルにとっても、F1はブランドと製品を売り込む素晴らしい手段だった」
motorsport.comがレッドブルをこれほどまでに成功させた要因は何かと尋ねると、ホーナーは次のように答えた。
「人の力であり、精神であり、文化だ」
「我々の姿勢、レースに対する姿勢も関係している。欲望や情熱、コミットメント……その全てだ」
「レッドブルのようなチームで働くならば、我々の目標は明確だ。勝ちたいし、戦いたいんだ」
「全員がベストを尽くし、それを支える。ファクトリーではそのエナジーを感じることができる。これは他のチームとは異なる文化だ。我々は大きなレーシングチームなんだ」
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