マイルド・ハイブリッド・システムを搭載した新しいランドローバー「レンジローバー・ヴェラール」に小川フミオが試乗した。新しいパワーユニットの印象とは?
レンジローバーを小さく、スタイリッシュに
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レンジローバー・ヴェラールに新設定されたマイルド・ハイブリッド仕様の「D200」。2020年9月に発表され、それから半年以上たった5月25日、ついに東京の路上でドライブすることができた。
いま日本で売れているランドローバー車は、ちょっとコンパクトな「レンジローバー・イヴォーク」と、本格的クロスカントリー型のオリジナルを彷彿させる「ディフェンダー」だそうだ。
いっぽうレンジローバー・ヴェラールは、レンジローバーでは大きすぎる……と、感じている層に評価されていると聴く。スタイリングイメージはあるていど共通でありつつ、全長4820mmと、レンジローバーのスタンダードホイールベースの5005mmより185mmも短いから、たしかに扱いやすい。
ヴェラールのよさは、もちろん、それだけではない。プロファイル(サイドビュー)でみると、ルーフが後ろのほうで少ししぼられ、クーペ的なシルエットをもつ。パーソナル感がそれなりに強い。そのあたりも人気の理由だろう。
今回追加設定された、マイルド・ハイブリッド仕様は、基本は1997cc直列4気筒ディーゼルターボ・エンジンで走行。走り出しや急加速時にモーターがまわってトルクを上乗せするシステムだ。
ドイツ製の大型高級車では、燃費の面で、いまやマイルド・ハイブリッドが常識化している。ただしディーゼルは日本ではめずらしい。
気持ちの良い走り
レンジローバー・ヴェラールD200に乗ると、走り出しのスムーズさには光るものがある。電気モーターのおかげだろう。アクセルペダルの踏み込みに対して、じつに気持ちよく発進。そもそもディーゼルエンジンのノック音とか振動とかは抑えられているうえに、誰か、力持ちが後ろからすっと車体を押してくれるような印象だ。
もうひとつ、このマイルド・ハイブリッドのよさは、都市内や巡航速度からゆるやかな加速に移るときに、気持ちよさを生み出してくれていると思う。ギアチェンジのさいにトルクが落ち込むのをカバーしてくれるようだ。
6速で直結、7速と8速はオーバードライブのギア比で燃費に貢献するタイプの8段オートマチック変速機と、1750rpmで430Nmとかなり太いトルクを発生するエンジンと、そして電気モーターの相性はよいようだ。欲をいえば、モーターの最大トルク値の55Nmをもうすこし太らせて、急加速時にもしっかり対応してくれるようになると、より扱いやすくなるだろう。
試乗車は「ダイナミックハンドリングパック」というオプション(48万9000円)を装着していた。ダンパーの電子制御機能と、ドライブモードがそこに含まれている。このおかげだろうか。乗り心地はよく、路面の凹凸はほぼきれいに吸収され、いっぽう、カーブなどではボディのロールが抑制される。
レンジローバーよりコンパクトといっても、それでも小さくないサイズのSUVである。それでありながら、大小のカーブを右へ、左へ、“ひょいひょい”とこなしてしまう。これがレンジローバー・ヴェラールの醍醐味だろう。
豪華で、扱いやすくて、好燃費
室内はたいへん居心地がいい。乗り心地がよいうえに、エンジンルームからの音や排気音はよく抑えられ、さらに法定速度内では風切り音もごく小さい。くわえて私が大好きな手触りのよいシート地が室内に貼られていた。
オプションのシート地は、デンマークのクヴァドラ社のウールテキスタイルと、スウェードを組み合わせたもの。けっしてふかふかしていなくて、からだをしっかり支えてくれる点では機能的でありつつ、触ったときの雰囲気がレザーよりやさしい。
せまい路地でも扱いやすく、東京の路地を走ったときもぐあいがよかった。むかし、ランドローバーの大きなボディは、せまい路地に用がない“富裕層のシンボル”などと言われていたのを思い出した。ロンドンならメイフェア、パリなら16区などの広い道に住んでいることの証(あかし)だ、と。レンジローバー・ヴェラールはそんなふうには乗るひとを選んだりしないようだ。
D200のベース価格は787万円。WLTCモード燃費は13.6km/Lと、2t越えのSUVとしてはなかなかよい数字である。豪華で、扱いやすくて、好燃費。ライバルには手強いSUVである。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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