2026年WRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・エストニア』が、7月17日(金)から19日(日)にかけてエストニア南部のタルトゥを拠点に開催される。
エストニアのステージはワイドな林道を舞台に、平均速度が120km/hを超える区間が随所に現れるWRCカレンダー屈指の高速グラベル戦だ。巨大なジャンプが連続するスペクタクルなレイアウトが特徴で、岩が多く路面が荒れたギリシャとは対照的に、タイヤのダメージや摩耗を気にせず純粋なスピード勝負を繰り広げられるのが魅力だ。
勝田貴元がWRC通算出場100戦目の記念大会。トヨタが5台のGRヤリス・ラリー1でラリー・エストニアに挑む
ただし、全体的にフラットな路面も、2回目の走行では深い轍が刻まれ、クルマのセットアップとドライビングの細かなアジャストが求められる難しさがある。ラリー1クラスには3チームから計11台がエントリーし、熾烈な優勝争いは必至だ。
2020年にWRCカレンダーに加わり、今大会で7回目の開催を迎えるこの一戦は、例年コースサイドに多くのファンが集まる人気ラリーでもある。また、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の勝田貴元にとっては今大会がWRC通算出場100戦目となる節目の一戦だ。高速グラベル連戦の初陣となる第9戦に向けて、Mスポーツ・フォード、ヒョンデ、トヨタの各陣営よりドライバーたちの事前コメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(22号車 フォード・プーマ・ラリー1)
「今年のこの時期は、母国ラトビアに一番近い場所でのラリーになるんだ。エストニアを今年のホームラリーと呼べることが嬉しいよ。できるだけ多くのラトビアのファンに来てもらって、ホームにいるような感覚で戦えることを楽しみにしているよ!」
「ここで素晴らしい結果を残したいと思っているし、昨年からたくさんのポジティブな要素を持ち込めると感じているよ。エストニアで競争力のある週末を送れると思うよ」
●ジョシュ・マッカーリーン(55号車 フォード・プーマ・ラリー1)
「エストニアはいつもシーズン屈指の速くて楽しいラリーのひとつだから、また走れるのが本当に楽しみだよ。ギリシャは次のステップへの確かな足がかりになったし、そのモメンタムをエストニアに持ち込むことが目標だね。」
「こういうタイプのイベントは本当に好きだから、成長を続けてまた強い結果を出せることを願っているよ」
●ジョン・アームストロング(95号車 フォード・プーマ・ラリー1)
「エストニアに戻れるのが楽しみだよ。JWRCで2回、ERCではフィエスタ・ラリー2でこのラリーを経験したことがあるんだ。ステージは完全な全開区間が続くし、路面は少し砂っぽくて自分には合っている感じがするよ。ラリー1カーで夏の高速グラベル連戦の幕を開けるには最高の舞台だよ!」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●エサペッカ・ラッピ(4号車 ヒョンデi20 Nラリー1)
「再びヒョンデi20 Nラリー1に乗れることをとても楽しみにしているよ。とくに、この超高速イベントでこのクルマが走る最後の機会になるということで、その一部になれるのはクールなことだよね。事前テストではデファレンシャル、サスペンション、ダウンフォースの正しいバランスを見つけることに集中したんだ」
「ペースノートをしっかり仕上げれば、あとはうまくいくはずだよ。高速グラベルで自分たちがどこに位置するかを正確に予測するのは難しいけど、最近の結果を見ればこのクルマがこの路面で良いパフォーマンスを発揮してきたのはわかるよ。トップ5よりも上で戦えることを目指したいね」
●ティエリー・ヌービル(11号車 ヒョンデi20 Nラリー1)
「2戦連続のグラベルラリーで安定したペースを発揮し、優勝争いを演じてきた自信を持ってエストニアに臨む。優勝と2位という結果は心強いし、事前テストも非常にポジティブな感触だったよ。近年のエストニアでも競争力を見せてきたし、コンディションがドライなら自分たちに合ったコンディションになるはずだよ」
「このラリーの鍵は、巨大なジャンプをこなしながらトラクション、精度、クルマへの負荷のバランスを見つけることと、クルマへの絶対的な信頼感だね。目標は明確で、優勝争いに加わり、選手権での巻き返しのためにできるだけ多くのポイントを稼ぐことだよ」
●アドリアン・フルモー(16号車 ヒョンデi20 Nラリー1)
「エストニアはアクロポリスとはまったく異なる挑戦だよ。荒れた路面でのスロー&テクニカルなラリーから一転、カレンダー屈指の高速ステージへ飛び込むんだ。だから自信がすべてになるね。こういうタイプのラリーは本当に好きだし、準備のための良いテストもできたよ」
「ギリシャでは思うような結果は出なかったけど、それはもう過去の話。今は前を向いて目の前の挑戦に集中するだけだよ。エストニアは新たなチャンスだし、クリーンで安定した週末を送ることができれば、競争力を発揮できると確信しているよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム
●エルフィン・エバンス(33号車 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ギリシャは厳しかったけど、エストニアとフィンランドのよりハイスピードな道では全く違う展開になることを期待しているよ。これらのイベントに向けて良いフィーリングを見つけ、クルマを可能な限り良い状態に準備することが重要だよね。先週エストニアの国内ラリーに出場して、再び非常に高いスピードに慣れることができたのは有益だったよ」
「エストニアの路面が非常に乾燥していたらクリーニングの影響を受けることになるかもしれないけど、どのようなコンディションでも、ベストを尽くすことに集中するだけだよ」
●セバスチャン・オジエ(1号車 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ギリシャでの優勝は自分たちにとって非常に重要だったよ。そこから戦いの場がエストニアに移るのは大きな変化だね。とくに自分にとってはこのラリーに2021年以降出場していないのでなおさらだけど、再び出場できることを楽しみにしているよ。エストニアはシーズン屈指のスペクタクルなラリーだし、オーガナイズも良く、素晴らしい雰囲気のイベントだよ」
「先週のテストではハイスピードな道での感覚を取り戻すことができてとても楽しかったし、競争力があることを願っているよ。簡単ではないことはわかっているけど、こういう挑戦はいつも楽しみだし、全力を尽くしたいと思うよ」
●オリバー・ソルベルグ(99号車 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・エストニアに戻ることを本当に楽しみにしているよ。昨年、初優勝を達成したエストニアは、自分にとって非常に特別な場所なんだ。ハイスピードな道、巨大なジャンプ、熱狂的なラリーファンなど、つねに楽しんで走れる本当にクールなラリーだよ」
「ここ最近はなかなか上手くいかないラリーが続いていたけど、今回はこのクルマでの出場経験があるラリーだからね。とにかくベストを尽くして、どこまでできるか試してみたいと思うよ」
●勝田貴元(18号車 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ギリシャでは良い戦いができたので、自分のお気に入りのラリーであるエストニアとフィンランドの高速ステージに向けて、良いフィーリングを得ることができました。エストニアでは、特にステージの2回目の走行で路面に轍ができ、あのスピードではマージンもほとんどないため、集中力がかなり必要になります。」
「これらのラリーでは自分のチームメイト全員が非常に手強い相手になると思いますが、自分もベストを尽くして良い結果を残し、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思います。」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(5号車 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「カレンダーの中でも自分のお気に入りラリーである、エストニアとフィンランドでの2戦が本当に楽しみだよ。前戦のギリシャでは序盤こそ苦戦したけど、良い形で終えることができたから満足しているよ」
「チャンピオンシップでもまだ良い位置につけているし、次のラリーでは出走順もそれほど悪くないはずだから、上位争いに加わることができるんじゃないかと思うよ。自分たちがどこまでできるか楽しみだね」
[オートスポーツweb 2026年07月13日]
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