この記事をまとめると
■トヨタのクラウンクロスオーバーはアメリカや中国で車名が異なる
クラウン・センチュリーは世界が憧れるブランド! 中国ではセンチュリーは「日本版ロールス・ロイス」レベルの存在だった!!
■日本と海外では商標やマーケティングの都合で車名が異なるケースもある
■車名はあくまで通称名なので業界的には正式車名は車両型式番号となる
各国で異なるクラウンの車名
日本では2025年3月13日にエステートが発売となり、いわゆるクラウンシリーズのラインアップが完結した。おさらいしておくと、クラウンは「セダン」、「クロスオーバー」、「スポーツ」、そして「エステート」という4兄弟構成となる。しかし、調べてみるとクロスオーバーが仕向け地によって車名変えていたのである。
日本ではクロスオーバーと名乗ることからも、セダンとSUVの間になるような設定だと受け止めている。事実、大径タイヤ&ホイールにフェンダーまわりを黒く加飾するなど、SUVっぽさを演出している。ただ、今回アメリカと中国仕様を調べところ、車両のコンセプトは日本と共通のようなのだが、サブネーム(ペットネーム)が違ったり、あったりなかったりしていたのである。
もう少し詳細を話すと、アメリカでは車名からクロスオーバーがとれてクラウンと名乗っている。また、リヤウインカーが黄色から赤になるなど細かい違いはあるが、基本的には日本のクロスオーバーと変わらない。にもかかわらず、あえてクラウンと名乗っているのである(アメリカでは日本でエステートと名乗るモデルがクラウン シグニアとしてほかにラインアップされている)。
中国でのクラウンは、日本でのセダン、クラウンヴェルファイア(日本でのヴェルファイア)、クラウンクルーガー(ハイランダーの兄弟車)、そして日本でのクラウンクロスオーバーがクラウンスポーツクロスとしてラインアップされている。スポーツクロスと聞くとステーションワゴンスタイルを連想しがちだが、日本のクロスオーバー同様にトランクをもったセダンスタイルとなっている。
現地WEBサイトをみると、セダン+SUVというキャッチがあるので、日本と同じキャラクター設定となっているものと考えられる。
基本的には日本のクロスオーバーと車両自体はほぼ同じものとなっている。一部の灯火類やステアリングの位置などは、仕向け地によって現地に合わせて車名をアレンジしているが、それはクラウン以外でもよくあることだ。
世界では日本にない車名で展開中
東京都内あたりで見ていても、最近は個人タクシーやハイヤーなどでも活躍しているクラウンクロスオーバーは、まさにセダンとSUVのクロスオーバー的立場で売れているように見える。
北米地域ではトヨタ・カローラスポーツがカローラ ハッチバックとしてラインアップされているが、このカローラ ハッチバックの2026年モデルでFXエディションが設定されることが日本でも報道され、話題となっている。
2BOX上級生というキャッチも記憶に残るカローラFX(フューチャーXの略)の初代は、日本では1984年にデビューしている。北米ではカローラFX16の車名でラインアップされていた。アメリカのリリースを見ると、伝説のFX16復活と記している。「ひょっとしてこの流れが日本にもきて、カローラ スポーツという車名自体がカローラFXになったりするのかなぁ」などと妄想を抱いてしまった。
業界的には、世界共通車名で売らなければならないということはない。各仕向け地に合わせ、販売促進効果を高めるため、サブネーム(ペットネーム)をつけるのはもちろん有りだし、車名自体を変えるケースも出てくるかもしれない。
商標登録の関係などもあって車名を変えざるを得ないというケースもある。過去にはアメリカGM(ゼネラルモーターズ)のビュイック・リーガルというモデルが日本で販売されていた。しかし、このモデルは、アメリカではセンチュリーという車名だった。日本ではトヨタ・センチュリーがあったのでリーガルと名乗っていたのである。
過去にはマークIIというのでは海外ではなんのマークIIかわからないということもあったようで、海外でトヨタ・マークII(コロナ・マークII)はクレシーダと名乗っていたし、セリカXXは2代目がフルモデルチェンジして3代目となるときに、海外名であるスープラを日本国内でも名乗ることとなった。
ちなみに、ここでいう車名とはあくまで通称名で、正式車名は車両型式番号となる。例えばトヨタ・カローラ セダンのGグレード(2WD)の車両型式番号は6AA-ZWE219-AEXEBとなる。6AAは排気ガス規制の適応レベルを表している。そして、ZWE219が現行カローラ セダンの2WD(ツーリングはZWE219Wとなり、スポーツはZWE219Hとなる)であることを表し、AEXEBがGグレードであることを表している。販売ディーラーでは通称名でやりとりせず、型式番号を使いボディカラーもカラーコードを使うことで誤認識などのトラブルを防いでいるとも聞いたことがある。
愛好家(マニア)となると、北米車名と同じプレートをつけたいとか、かなりこだわりをもつこととなる。事実、筆者はカローラ セダンを愛してやまないのだが、タイでは現地車名となるCOROLLA ALTISの車名プレートを、中国では車名プレートではなく、現地生産しているので一汽豊田という漢字プレートを買い求めて所持している(実車に貼ろうと思ったのだが、勿体ないと思い自宅に飾ってある)。
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みんなのコメント
そんなケースは、これから出てくるかもしれないのではなく、昔から多数ある。