BMWのワークスドライバーであるケビン・マグヌッセンは、4年ぶりにル・マン24時間レースに復帰することを「待ちきれない」と述べ、過去の経験がWEC世界耐久選手権の“ハイライト”イベントでのトップクラスデビューに役立つだろうと語った。
元F1ドライバーで今季2025年よりミュンヘンのブランドに加入し『BMW MハイブリッドV8』をドライブしているマグヌッセンは、過去に一度だけフランスの耐久クラシックレースに出場している。彼は2021年に、アンデルス・フィヨルドバッハと父であるヤン・マグヌッセンとともに、ハイクラス・レーシングのオレカ07・ギブソンでLMP2クラスにエントリーした。
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その1年後にはハイパーカークラスで『プジョー9X8』を走らせるプジョー・トタルエナジーズから2度目の参戦が計画されていたが、2022年にF1復帰のチャンスが巡ってきたため、デンマーク人はフランスのワークスチームを離れることとなった。
ハースF1チームでの2度目の在籍期間を終えた後、彼はBMWのファクトリードライバーとして契約。今季はこれまでにIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のデイトナ24時間レースとセブリング12時間レース、そしてWECの開幕3戦、カタール、イモラ、スパ・フランコルシャンを加えた計5レースに参戦している。
WECとIMSAミシュラン・エンデュランス・カップの“デュアル・プログラム”がル・マンに向けて良い基盤を築くことにつながったかと尋ねられたマグヌッセンはこれに同意し、前回4年前のサルト・サーキットの経験が役に立つだろうと示唆した。
「そうだと思う」と彼は答えた。「今年戦ってきた5つのレースで良い経験ができたと思う」
「ル・マンは以前に一度走ったことがあるから、(スパと比べて)より準備ができていると感じている。スパをプロトタイプで走るのは初めてだった。F1とは大きく異なるため、学ぶべきことが多かった」
「それに対して、少なくともル・マンでは経験を積んでいる。またBMWで5レース、WRTの下で3レースを走ってきたので、良い感触を持っているんだ。来月のレースを楽しみにしているよ」
マグヌッセンはさらに、カタールでのWEC開幕戦のおかげで、ヴァンサン・ボッセ率いるWRTチームにうまく溶け込めたと付け加えた。
「正直に言って、最初のテストからとても順調だった」と彼は語った。
「WRTは素晴らしいチームだ。ここにいる人たちは本当に素晴らしいし、レーサーでもある。本当に良い仕事をしてくれるんだ」
「だから、とても頼りになると感じている。ル・マンが待ちきれないほどにね」
■ル・マン後に20号車のラインアップを決定
32歳のデンマーク人ドライバーは、WEC第3戦スパ・フランコルシャンにおいて15号車BMWをラファエル・マルチェッロとふたりだけでドライブし、6時間レースを走破した。この2ドライバー体制は、彼らのチームメイトであるドリス・ファントールがウェザーテック選手権に出場し“ル・マンの前哨戦”を欠場したために採用された変則エントリーとなっている。
BMW MチームWRTは、ル・マン後の7月に控えるWEC第5戦サンパウロ6時間レースでも20号車で同様の状況に直面する見込みだ。チームのボスであるボッセは、ロビン・フラインスがABB FIAフォーミュラE世界選手権を優先するため、ブラジル戦に出場しない旨をSportscar365に認めている。
スパでのレースはBMWにとって2ドライバー体制での実戦経験となり、BMW Mモータースポーツのボスであるアンドレアス・ルースはその成果に満足している。
「当初から2名のドライバーで戦うことは可能だと言っていたが、最終的には良い面と悪い面があるだろう」とルースはSportscar365に語った。
「明らかにマイナスなのは、トラックリミットに関してだ。トラックリミットはマシンごとではなくドライバーごとに計算される。そのため、より慎重にならざるを得ないが、我々のドライバーたちは非常にうまく対応してくれた」
「プラスの面は、ひとりあたりのドライブタイムがより多く得られるということだ。だから2ドライバー体制は良い面と悪い面があると言えるだろう」
ルースは、サンパウロでのドライバーラインアップは来月のル・マン後に決定すると述べ、BMWはブラジルでより多くのドライバーを起用できると指摘した。なぜなら、この週末はウェザーテック選手権がカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パークで開催されるものの、BMWのLMDhカーが走るGTPクラスはエントリー対象から除外されているためだ。
これにより、理論的にはマルコ・ウィットマンかフィリップ・エングが、必要に応じてフラインスに代わって20号車に合流することが可能になる。
「まだ決めていないが、ル・マンが終われば、何をすべきか分かっていると思う」とルース。
「我々には強力なドライバーが揃っているので、代わりに出場できるドライバーは充分にいる。ロビン(・フラインス)が欠場してもサンパウロの週末はIMSA(GTP)のレースが重複することはない。だから、経験豊富なドライバーを起用することも可能だ」
[オートスポーツweb 2025年05月29日]
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