伝統を重んじてきたモーガンは新しくなった
かつて自動車界の生きた化石と呼ばれたこともあるモーガンは見た目こそクラシカルだが、現在のモデルは中身が新しくなっている。
その一方でケータハムは乗り手を選ぶスパルタンな軽量2シータースポーツカーを造り続けており、自動車界の生きた化石という称号(褒め言葉)をそろそろモーガンから引き継いでもいいような気がする。
英国車は総じて伝統を重んじてきたが、モーガンのようにメカニカルコンポーネンツが大幅にアップデートされたブランドもあって、現在の状況を包括的に見ると、トラディショナルなクルマとコンテンポラリーなクルマが混在している。
伝統的なモノを選ぶか、現代的なモノを選ぶかは、その人の好みだが、ジャガーが大胆なエクステリアデザインの新型BEVで臆することなく価値観を変え、ケータハムですら電動パワートレインを搭載した新しいスポーツカーを提案してきたので、この先の数年がトラディショナルなクルマを購入できる最後のチャンスになるのかもしれない。
自分で英国車を買うなら、インテリアにレザーやウッドがたくさん使われ、熟練の職人が手作業で造りました感が強いクルマを選ぶので、モーガンとラグジュアリーSUVのレンジローバー(プラグインハイブリッド)というチョイスになるだろう。
ケータハムも気になるが、ハンバーガーよりも湯豆腐のほうが美味しいと感じる年齢になってきたこともあり、英国製軽量スポーツカーに乗るのがちょっとツラくなってきた。
モーガンはケータハムを補完する乗り物かも
スズキ製660ccターボチャージャー付き3気筒エンジンを搭載しているスーパーセブン600、500kg台という軽量な車体に最高出力172psというエンジンを組み合わせているサーキット志向のセブン340R、そして、6速マニュアル仕様のモーガン・プラスフォーに一気に乗ってみて、ふと思ったことがある。
久しぶりに運転した2台のケータハムが54歳の身体にはあまりにも過酷で、一方のモーガン・プラスフォーは楽しかったので、モーガンはケータハムが肉体的、精神的に無理になったファンの補完的存在になるのではないか? と考えたのだ。
補完の真意をもっと詳しく説明しよう。筆者は普段から1974年式のアルファ・ロメオに乗っており、マニュアルトランスミッションのクルマで移動することは苦にならない。
しかし、ケータハムのクラッチペダルは驚くほど重く(初期のスーパーセブンから着想を得た600は少し軽い)、ほんの数秒の信号待ちであっても一回一回ニュートラルに入れないと左足が耐えられなかった。
ケータハムは2025年になっても昔ながらのクルマ造りを継続していることに感動しつつ、シフトストロークの短さもあり、泣きそうになりながらスーパーセブン600とセブン340Rをドライブした。
そのようなツライ経験をした後にモーガン・プラスフォーに乗ったら、クラッチは軽いし、シフトチェンジもやりやすいし、で、こりゃあ天国だぞと思ったのであった。
電動化の波が英国車にもやってきた
このところ自動車メーカーも出展する趣味車のイベントに行くと、ロータスはオールエレクトリックハイパーSUVのエレトレとオールエレクトリックハイパーGTのエメヤを披露し、ケータハムはオールエレクトリッククーペのプロジェクトVを展示している。
ケータハムの説明によると、まったく新しいデザインを採用したプロジェクトVのデザイン哲学は軽量かつシンプルで、革新的なカーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーで構成されているのだという。
セブンと比較すると重いと思ってしまうが、オールエレクトリッククーペとしては軽量となる1190kgという車両重量を目標としているそうだ。スポーツカー好きとなるオーナーの想いを重視し、運転が楽しいクルマに仕立ててくれるだろう。
電動ロータスと電動ケータハムという言葉を書いたり発したりする時代が来るとは思わなかったが、ハイパーGTのエメヤはオールドモデルのDNAを受け継ぎ、ロータスならではのドライビングエクスペリエンスを楽しめるクルマだったので、プロジェクトVも自動車趣味人を満足させるスタイリッシュなスポーツカーとして登場するはずだ。
先ほど自分で買うならモーガンとレンジローバーと記したが、ここまで書き進めてきて、いまのうちにスーパーセブン2000とディフェンダー90に乗っておくべきかも、と思えてきた。
普段、イタリア車にばかり乗っているが、英国車の世界も面白い。
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