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「名車購入ミニガイド付き」速く、強いスペシャルティ! セリカGT-FOURの雄姿にファンは憧れた

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「名車購入ミニガイド付き」速く、強いスペシャルティ! セリカGT-FOURの雄姿にファンは憧れた

WRC仕様は大型リアスポイラー装着。すべてが実戦指向

 WRC(世界ラリー選手権)への参戦を意識したGT-FOURのパワーユニットは2リッター直4ツインカム16Vターボ(255ps/31.0kgm)。4WDシステムは、センターデフにビスカスLSDを配置し、リアにトルセンLSDを組み込んでいる。

「最新モデル試乗」圧巻の走り! GRヤリスに乗ると本気度が見える。これぞ4WDスポーツの新世界基準

 実戦投入を意識した迫力あるエクステリアは、新型の注目ポイントだ。大胆な開口部を設けたフロントマスクは、インタークーラーへの冷却風を多く取り入れ、エンジンルームのクーリングをするための造形である。限定販売(世界2500台)のWRC仕様のリアスポイラーは、高速で確実なダウンフォースを生む。

 GT-FOURの加速力はスポーツカーレベルにある。右足に力を込めると、周囲の景色はあっという間に後方に流れ去る。意のままにスピードコントロールが可能な生粋のサラブレッドといっていい。ただし、走らせるにはそれなりの心構えが必要だ。最低でも3000rpm、レスポンスのいい豪快な加速を味わいたいならば4000rpm以上をキープしたい。GT-FOURのエンジンは、現代のターボユニットとしては、段差感がはっきりとしている。低回転トルクが細いわけでないが、回せば回すほど精彩を増していくのだ。これはスポーツ派にとって、うれしい性格である。

優れたシフトフィール、フットワークは硬質

 5速MTは歴代GT-FOURの中で、最も優れたシフトフィールだった。各ギアをレッドラインまで引っ張って、タイミングよくシフトアップを決めれば、次のギアでも有効なブースト領域に入る。

 フットワークは、ソリッド感の高い乗り心地が特徴だ。スーパーストラットサスペンションを採用したFFモデルよりも、さらにワンランク硬質な印象を受けた。それでもボディ剛性が向上しているため、ハードセッティングの足回りでもさほどの不快感はない。
 フロントのグリップ限界は確実に高い。
 コーナリング時の挙動は、最終的に前輪側から徐々に狙ったラインを外れていく。しかし、そのポイントはスポーツモデルとして十分に満足できる。
 ブレーキは「素晴らしい」と称賛できる。
(カー・アンド・ドライバー 1994年 4月10日号発表)

ワンポイント名車購入ガイド

 GT-FOURとしては3rdモデルとなるST205型は、1994年2月に発売。同時にラリー参戦ホモロゲモデル「WRC」を世界で2500台(国内2100台)販売した。WRCはハイマウントリアスポイラーが特徴。現在の流通価格は200万円前後。コンディション良好車は500万円近いプライスタグが付く。WRC実戦での活躍経験は少ないが、各部の完成度は高く、走りが楽しめる。「戦うクルマ」という意味では最新GRヤリスの兄貴分になる。

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みんなのコメント

2件
  • 速いか遅いか、競技で成績を残したかそうでないかみたいなカッコよさは置いといて、国産WRCベース車中一番セリカGT-FOURがカッコいいし、個人的ベストは205。
    ラリーカーに限らずとも、四つ目顔では今でも国産No.1のデザインだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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