ハースF1チームによる、F1アメリカGPでのトラックリミット違反に関する再審請求は却下されたものの、スチュワードは取り締まりの現状について強い不満を示した。
ハースが再審請求にあたって提出した証拠は、スチュワードが裁定を下した当時に入手可能だったオンボード映像に頼っており、新規性のある証拠にはあたらないと判断された。そのため、ハースの請求は却下されたものの、FIAはトラックリミットの取り締まりに関する失敗を認めている。
■ハースの再審請求は却下、新規性のある証拠認められず。スチュワードはトラックリミット問題の解決策を強く求める
ハースの再審請求に対するスチュワードの評決では、トラックリミットを遵守させる上で、FIAが現行の基準を一律に保つことが”できない”とされている。そのため、スチュワードはこの”全く不満足”な取り扱いに対する解決策を迅速に用意するよう勧告している。
「この(ハースによる再審請求に対する)決定の正式な結果に関わらず、スチュワードはターン6のエイペックスでトラックリミット違反の可能性があることを示す個々の証拠を目にしている」
そうスチュワードは述べた。
「すべての競技者に対し、トラックリミットの現行基準を適切に実施する能力がないことには、全く満足できない。この広範な問題の再発を防止するための解決策を迅速に用意するよう、関係者全員に強く勧告する」
サーキット・オブ・ジ・アメリカズのターン6に設置されたCCTVカメラは、トラックリミット違反を監視するためにオンボード映像とともに使用されたが、コーナーのエイペックスがはっきりと映っていなかったことが判明した。
トラックリミットはアメリカGPだけでなく、シーズンを通じて問題となってきた。特にオーストリアGPでは、トラックリミットを違反した可能性のあるケースが1200件以上確認された。
結果として以前FIAが推奨したものの、オーガナイザーが拒否したグラベルトラップが2024年のレースまでにレッドブルリンクに設置されることになった。
またカタールGPでは、FP1と金曜予選で複数の違反があり、これがタイヤトラブルの一因になっていると判断されたため、一時的な措置としてトラックリミットの位置が変更された。
スチュワードはさらに次のようにコメントしている。
「より良い技術的解決策、コースの修正、それらの組み合わせ、あるいは別のレギュレーションや施行基準によって問題が適切に解決されるかどうかは、スチュワードの判断に委ねられる」
「しかし、この決定のタイミングからして、現実問題として完全な解決策を今年中に実現することは不可能であることは明らかだ」
「FIAがサーキットと協力してすでに大きな前進を遂げたことを認めるが、今季トラックリミットに関して重大な問題が発生したサーキットの数を考えれば、2024年シーズンの開幕までにさらなる解決策を見出すべきである」
FIAはオーストリアGPで起きた混乱を受け、ジュネーブにリモートオペレーションセンターを設置。違反の特定と対応を迅速化するとともに、F1レース中の違反の可能性を監視する人員を増やしているが、さらなる対策強化が必須となってきそうだ。
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