AMG史上最も劇場的 瞬間瞬間が記憶へ刻印
クルマとのドラマチックな時間を追求するなら、イタリアの公道レース、ミッレ・ミリアへ挑むのは理想的。例年6月になると、北部の旧道は数多くの伝説的なクラシックカーで賑わう。駆け抜けるオープンエア・ミュージアムといってもいい。
【画像】生涯忘れない運転体験 AMG SL ピュアスピード ヘルメット必須なスピードスター 標準SLも 全109枚
そして筆者も、その中の1人になった。ステアリングホイールを握ったのは、自動車博物館やエアコン付きのガレージで維持される、ビンテージモデルではない。メルセデスAMG史上最も劇場的な、SL ピュアスピードだ。
このスピードスターの運転は、まさにステージイベント。乗り込む前に、ドライバーは服装を整える必要がある。出発すれば、瞬間瞬間が記憶へ刻まれるはず。
類まれに開放的で究極的。メルセデスAMGが提供してきた公道用モデルの中で、最もエキサイティングでラグジュアリーな体験を享受できるといっていい。0-100km/h加速は3.6秒。最高速度は315km/hがうたわれる。
フロントガラス省略 キャビン中央にハロ
スタイリングも、簡単に忘れられるものではない。ベースはメルセデスAMG SLだが、サイドガラスだけでなく、フロントガラスも備わらない。ダッシュボードの奥へ、高速走行時の気流を整える、小さなスクリーンが備わる程度だ。
中空構造のスチール製ロールバー、「ハロ」がキャビン中央を貫く。F1マシンからインスピレーションを受けたもので、構造体も兼ねており、お飾りではない。ドライバーの周辺視野へ常に映るが、シャシー剛性にも影響し、特有の操舵感を生み出すという。
ソフトトップも省略され、シートの後方では、三角形のロールバーからカウルが伸びる。これでナンバー付きなのかと疑いたくなる出で立ちだが、通常のSLより低重心化されていることは間違いない。
ボディ底面にカーボン製アクティブエアロ
大きなスリーポインテッド・スターで飾られる、シャークノーズ風のフロントマスクが鮮烈。リアディフューザーやサイドスカートなども専用デザインで、フロントガラスのないアグレッシブなフォルムと呼応する。
21インチのアルミホイールは、SL ピュアスピード独自のアイテム。フロントは、ブレーキの熱を逃がすため抜きが大きく、リアは空力特性へ配慮され塞がれた部分が広い。
タイヤは、前が275/35、後ろが305/30というサイズのミシュラン・パイロットスポーツ。こちらも、専用開発品となる。
ボディ底面には、カーボンファイバー製アクティブエアロ。ドライブモード次第で最低地上高を40mm低くし、ベンチュリー効果でダウンフォースを得るという。フロントノーズ・リフト機能と、AMG GT 63プロ譲りのアンダーボディキットも備わる。
リアシートはレーシングアイテムの収納へ
インテリアは、ベースがAMG SLであることを隠さないが、各所へ変更が施されている。通常は+2のリアシートが組まれる空間は、ヘルメットなどレーシングアイテムを収納する場所へ作り変えられている。
内装は細部まで極めて精緻に仕立てられ、高級感に満ちている。恐らく乗っている殆どの時間は、ヘルメットを被りステアリングホイールを握り、周囲の様子とメーター用モニターを見つめているはずだが、デザインは素晴らしく、機能的でもある。
リアには、荷室もちゃんとある。容量は213Lらしい。
ちなみに、生産は250台の限定で、お値段は英国では66万4000ポンド(約1億2948万円)。通常のAMG SL 63の4台分となる。
走りの印象とスペックは、メルセデスAMG SL ピュアスピード(2)にて。
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