三たび登場! 元祖911ターボ フラッハバウ
クラシック/コレクターズカー・オークション業界最大手のRMサザビーズ欧州本社がクラシックカー・トレードショーの世界最高峰「レトロモビル」に付随するかたちで、2025年2月4~5日に開催した「PARIS」オークション。ここ数年のマーケットにおいて頻繁に見かけるようになったポルシェ「911ターボ フラッハバウ(フラットノーズ)」が、またもや出品されることになりました。
リトラクタブルライトのポルシェは高額になる!?「911ターボ フラットノーズ」がおよそ4300万円で落札! ポルシェ謹製のレアモデルはどうやって作られる?
希少なガーネット・レッド・メタリックのフラッハバウ
このほどRMサザビーズ「PARIS 2025」オークションに出品されたポルシェ911ターボ フラッハバウは、この限定モデルとしては最終期にあたる1986年式。VINコード(シャシーNo.)は「WP0ZZZ93ZGS000602」である。
1983年から1987年にかけて製造された204台のフラッハバウのうちの1台として、1986年2月にヴァイザッハの「ゾンダーヴンシュ・プログラム(Sonderwunsch programme:特装車両ビスポーク製作プログラム)」専用工房からラインオフ。
ボディは、フラッハバウとしては珍しい「ガーネット・レッド」のメタリック。赤&クリームのレザーインテリアで仕上げられたインテリアは、ニス仕上げの「バァ(玉杢)」ウォールナット製ウッドトリム、ハブを延長したステアリングホイール、サンルーフなど、ファーストオーナーご所望のディテールで引き立てられている。
20年間放置されたがしっかりと整備済み
この911はカタールのドーハにある「ガルフ・オートモビルズ&トレーディング(Gulf Automobiles & Trading Co.)」社に送られたが、その初期のヒストリーについてはほとんど知られていない。現在わかっているのは、1993年1月にこの個体がイギリスに輸入され、1994年3月に3代目のオーナーが入手した以降のことである。このとき、3代目オーナーたちは「ポルシェ・グレート・ブリテン」を介して、ポルシェ本社の生産証明書を入手。これは販売に際して車両に添付されるファイルに綴じられているという。
そして1995年2月に、今回の出品者である現オーナーに売却され、この時点での走行距離は約3万9000kmと記録。さらに、同じファイルに内包された整備記録インボイス、あるいは英国での登録記録を記した「MoT証明書」によると、2005年までに約6万2000kmを走行していたことがわかっている。
その後このフラッハバウは、20年近くも放置されたままとなってしまうが、2024年7月、リヴァプール近郊に本拠を置くポルシェ・スペシャリスト「テックナイン・モータースポーツ(Tech 9 Motorsport Ltd)」に委ね、4万4000英ポンドを投入してエンジンのリビルドが行われた。
工場出荷時のカラー・コンビネーション
このオークションの公式カタログの作成時に、オドメーターは6万3497kmを指していたこと。エンジンがマッチング・ナンバー(67G00630)を保持していること。あるいは、工場出荷時のカラー・コンビネーションも今なおキープされていることが明らかになったものの、このときの点検の結果、過去に事故修理を受けていることが、正直に申告されていた。
この希少かつ魅力的なディテールを有するポルシェ 911ターボ フラッハバウについて、RMサザビーズ欧州本社は
「わずか204台しか製造されなかった第2世代のフラッハバウ911のうちの1台であるこのターボクーペは、1980年代のポルシェ『ゾンダーヴンシュ・プログラム』を象徴する1台」
というアピール文で称えるとともに通算四代目となる現オーナーとの協議のうえ、事故歴も加味して14万ユーロ~18万ユーロ(邦貨換算約2254万円~2898万円)というかなり控えめなエスティメート(推定落札価格)を設定した。
そして2月4日に行われた競売では、エスティメート上限を8万ユーロ以上も上回る26万2500ユーロ、日本円に換算すると約4230万円という予想以上の高値で無事落札されることになったのは、このモデルでは定番のソリッドレッドや白、シルバーなどではなく、希少カラーを新車から維持しているという事実が大きく反映されているのであろう。
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