現行のF1マシンは、批判の的となっている。今回問題となっている要素のひとつが、その重量。昨年に比べて30kgほど軽くなったとはいえ、ドライバーからすれば、その効果はほとんど感じられないようだ。
ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは、率直にこう語った。
■やっぱりV8エンジンが大好きだ! F1参戦メーカーは将来のパワーユニット規格をどう考える?
「正直言って、たった30kgだよ。本当に違いは感じられない」
マシンの形状は変わり、ドライビングのフィーリングは確かに変わったようだ。しかし、真の意味でのブレイクスルーとは言えない。低速コーナーでは多少俊敏になったかもしれないが、それも各マシンの設計に大きく左右される。
これは新世代のレギュレーションが導入されて以来、ずっと抱かれてきた印象を裏付けるモノだ。調整が加えられてきたとはいえ、マシンは依然として重すぎ、依然のような妥協のないF1の感触は戻ってきていないようだ。
50~100kgの軽量化を求めるドライバーたち
この重量の件について、マクラーレンのオスカー・ピアストリはこう語る。
「50~100kgは軽量化する必要がある」
彼は、今のレベルの軽量化では、焼け石に水だという。
「本当に大きな違いを実感するには、おそらく50kg以上、100kg近く軽量化する必要があるだろう」
彼らは最低重量を600kg前後、あるいはそれを少し上回る程度にすることを望んでいる。一例を挙げれば、2008年のF1マシンの最低重量は、約605kgだった。
ピアストリはこのレベルまで軽くなれば、大きな効果があるだろうと考えているが、同時に限界も認識している。
「500kg台に戻ることは、決してないだろうね」
現代のF1マシンを軽くできない理由の最大の原因は、ハイブリッド技術とそれに使うバッテリーにある。
現在のF1マシンは、強力なエンジンとエネルギー回生システムを組み合わせた、いわばハイブリッド車である。これはエネルギー効率の向上と持続可能性を高めるためのアプローチであるが、必然的に重量増に繋がる。
ピアストリは、エンジンを簡素化することが、解決策のひとつになり得るを示唆する。
「エンジンが簡素化されれば、大幅な軽量化が可能になるだろう」
確かに、コース上での見た目のパフォーマンスだけを考えれば、F1はエンジンのみで走る形にすればいい。そうすれば大幅に軽量化することができ、俊敏さも向上するだろう。しかしそれを目指すことは、F1の根本的な方向性を揺るがすことに繋がる。
■ドライビング感覚と現実:真の「モンスター」とは何か?
この議論の根底には、根本的な問いがある。現代のF1マシンを真に定義づけるモノは何かということだ。
多くのF1ドライバーにとって、可能な限りマシンを軽量化し、俊敏なマシンとすることは、戦うべき最高峰カテゴリーという意味では不可欠な要素だ。軽いマシンはドライバーの意思に素早く反応し、より刺激的なドライビング体験を提供してくれる。
しかし現代のF1マシンは、重量が嵩んでいたとしても、高速コーナー含め優れたパフォーマンスを発揮している。前出のピアストリも、現在のF1マシンの高速性能は、史上最高レベルであると指摘する。
つまり重量が増すことが、必ずしもF1マシンの性能低下を招くわけではない。しかしハンドリングやドライバーの感覚に変化をもたらす。これが現在の議論の核心なのだ。
■徹底的な軽量化か? あるいは妥協か?
F1が大幅な軽量化を実現できるかどうかはまだ分からない。しかしひとつ確かなことは、根本的な技術革新がなければ、ドライバーが求めるような性能を達成するのは、事実上不可能だということだ。
この議論は、エンジンのコンセプト、効率性、ハンドリングといった、F1の将来に関するより幅広い議論にまさに合致する。究極的には、技術革新と究極のドライビングマシンとしてのF1の伝統的な要求とのバランスを見つけることが鍵になる。
ひとつ確かなことは、『真のモンスター』への渇望は、パドックでは今もなお健在だということだ。しかしそれを実現する道は複雑で、必然的に難しい決断を迫られることになる。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「シーライオン7」購入者のリアル評価…総合4.8点、「デザイン」「走行性能」が高評価。一癖あるが“コスパ重視派”には魅力的?
「マニュアルなんて乗れません」 トラックドライバーは誰の仕事になっていくのか? UDトラックス「クオン」9割以上が示す運転席の変化とは
EVの主力市場「中国」と「アメリカ」を除いてもEVは着実に売れている! いま世界の新車販売の6台に1台がBEVだった
日本の公道で発揮できない2.0Lターボを痩せ我慢するより、制限速度内で1.5Lの「シビック RS」を使い切る大人の選択
昭和・平成は当たり前だった!? 今じゃ「炎上」しそうなクルマのコピー6選!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
充電グランプリには関係無い話かも知れんけど(