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【映画】最新撮影技術のカーアクションも楽しめるエンターテインメント作品「ブラックライト」

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【映画】最新撮影技術のカーアクションも楽しめるエンターテインメント作品「ブラックライト」

リーアム・ニーソンが主演し、ハリウッドのスタント アクションチームが集結したというアクション映画「ブラックライト」。その見どころを、映画評論家の永田よしのり氏に語ってもらおう。(Ⓒ2021 BL Productions LLC:Allplay Legend Corporation)

FBI捜査の裏にある陰謀に立ち向かう男
「シンドラーのリスト」でオスカー・シンドラー役を演じ、他にも「スター・ウォーズ」シリーズのクワイ=ガン・ジン役や「バットマン」シリーズのラーズ・アル・グール役などで知られるリーアム・ニーソンが主演。カーアクションあり、家族ドラマあり、サスペンスありのエンターテインメント作品だ。

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FBIで通称「フィクサー」と呼ばれるトラヴィス・ブロックは、潜入捜査官が危機に陥った際にその救出から更生までを担う極秘任務を遂行する男として長年働いてきた。旧知の仲であるFBI長官・ガブリエル直々の依頼で赴くことになったのは「もうFBIには従えない」と半旗を翻した男・ダスティの拘束と更生。だが人権政治家・ソフィアの不審死を追うワシントン ニュースサイクルの記者・ミラに情報提供するため接触するダスティは、トラヴィスから逃れてしまう。

そんな失敗や自分の年齢、孫や家族との暮らしを望むトラヴィスはガブリエルに引退を進言するが、それはダスティの確保と引き換えの案件となる。なぜそれほどダスティに拘るのか? そんな疑問を持ちながら再びダスティ確保に向かうトラヴィス。だがダスティは「FBIが善良な市民を殺害している」という信じ難い言葉を残し、瞭かにプロと思われる武装した2人組に殺されてしまう。

疑惑にあふれるトラヴィスは、人権政治家の不審死調査のためダスティから情報提供を受けていたミラ記者とともに調査をする。するとそこには極秘プログラム「オペレーション ユニティ」の存在が浮かび上がってきた。次第に核心に近づく中、ミラの同僚記者が不審な交通事故で死に、トラヴィスの娘と孫娘が行方不明となってしまう。果たして、オペレーション ユニティの実態とは? そこに数々の不審死はどう関わっているのか?

ダッジ車はカーアクションには欠かせない!?
さて、米国のカーアクション映画となればすぐに思い出す車種が、ダッジ チャージャーとダッジ チャレンジャー。チャージャーはクライスラー社が1970年代から発売しているクルマで、その無骨にして現代のエコ化に向けた社会事情とは反目するかのような大排気量(なにしろ初代には7.2LのV8を搭載している車種もあった)のクルマは、いかにもド派手に展開する米国カーアクション向きだ。今作品でも、齢70歳を迎えようという主人公・トラヴィスの愛車は2008年から販売されている3代目ダッジ チャレンジャー。劇中でも、冒頭からエンジン全開で事件現場に向かっている。

車体に傷がつくことなどを気にしていたらカーチェイスなどできるわけもなく、ある程度のパワーも必要ということで米国カーアクション映画にはたびたび登場することになるダッジ車。ちょっと思い出すだけでもチャレンジャーは「バニシング・ポイント」など。チャージャーは「ワイルド・スピード」シリーズ、「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」「デス・プルーフ in グラインドハウス」「ドライブ・アングリー」「ブリット」などで活躍。まさに米国民に愛され親しまれている車種のひとつと言えるだろう。

現場での実用的な車種を使用しているトラヴィスに対して、FBI長官のガブリエルが使用しているのはキャデラック エスカレード。いかにものラグジュアリーSUVは、権力を象徴するために官僚などが高級車に乗る感覚で使用しているだろう。他にも、故意の事故で殺害されるミラの同僚記者が乗っているのが赤いポルシェ 944。1991年には製造終了しているので、こちらは思うに中古車を探して乗っていたのだろうか。このあたりも、クルマと選ぶ人間の関係性がかいま見えてきて面白い。

映画は前半でのトラヴィスの現場行動描写から、トラヴィスの家族関係問題、権力社会の裏構造を暴くサスペンス仕立てへと移行していく。カーアクション、銃撃戦、暗殺、誘拐に家族問題と、100分ほどの上映時間の中でいくつものテーマが描かれている。特に「アンリアルエンジン」と呼ばれる最新技術を用いた迫力ある撮影は、実はオーストラリアのメルボルンが撮影分野において革新的撮影技術の最前線であることも教えてくれた1本だ。(文:映画評論家 永田よしのり)

ブラックライト(原題:BLACK LIGHT)
監督:マーク・ウィリアムズ
出演:リーアム・ニーソン、エイダン・クイン、エミー・レイヴァー・ランプマン、ほか
上映時間:104分
3月3日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
配給:クロックワークス
Ⓒ2021 BL Productions LLC;Allplay Legend Corporation

[ アルバム : 映画「ブラックライト」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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