3月16日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン第3戦『ラリー・メキシコ』が、メキシコの古都グアナファトで開幕した。ラリー初日のデイ1はグアナファトの市街地で2本のスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)ではカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手につけた。
チームメイトのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が僅差の4番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合6番手につけている。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で今戦に出場する勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、総合9番手でデイ1を終えた。
WRCメキシコ初日はタナクが制す、古都グアナファトで連続ベスト。勝田は4.1秒差の9番手
オジエが優勝した2020年大会以来、3年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したラリー・メキシコ。同ラウンドは今季2023年最初のグラベル(未舗装路)イベントであり、ハイブリッド車両であるラリー1カーが初めて挑むラリーだ。メキシコは気温が非常に高く標高も高いため、デビュー2年目の新しいクルマにとっては未知のチャレンジとなり、一部が荒れている路面もクルマとタイヤにとっては難敵となる。
そんな今大会に向け、スペインでの事前テストなどで準備を進めてきたトヨタ陣営では、全長5.52kmのグラベルステージで行われたシェイクダウンで、ロバンペラがエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)とベストタイムを分け合ったほか、オジエもトップ3に入るタイムを記録。エバンスは5番手となった。
その後、選手たちは色鮮やかな建物が街を覆いつくす古都グアナファトへと向かい、華やかな雰囲気のセレモニアルスタートに続き、現地20時過ぎから全長1.12kmのスーパーSS“ストリートステージGTO”を2本走行した。
銀鉱開発のために掘られた市街地の地下道が舞台となるこの名物ステージは、滑りやすい石畳の路面を走行する非常にトリッキーなステージとして知られている。初日総合2番手につけた“現王者”ロバンペラは、ここで2本連続の2番手タイムを記録。首位のオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)からわずか1.7秒差で続く好スタートを切った。
通算7度目のメキシコ戦制覇を目指すオジエは、総合4番手のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)と同タイムで並び、エバンスは総合6番手で競技初日を走破した。自身初参戦となるラリー・メキシコに挑む勝田は総合9番手でラリー初日を終えている。
「メキシコに戻り、とくにグアナファトでラリーのオープニングナイトに参加できたのは素晴らしいことだ。メキシコは毎回カーニバルのような雰囲気で、大勢の人たちが応援してくれて、このスポーツに対する情熱を共有してくれるので素晴らしいよ」と語るのは、TGR WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「しかし、ドライバーたちにとっては、タイヤが冷えている状態でスタートし、トンネルに入っていくことになるため、ラリーがこのステージから始まるのは簡単なことではない。それでも、我々のドライバーたちは全員何も問題なく走り抜けた」
「午前中のシェイクダウンはうまくいき、ドライバーたちはいいフィーリングを掴んだので、タイムは期待が持てるものだった。チームはこのようなコンディションを想定したテストを行なってきたが、前に進むことができたと思うので、この週末に向けていいフィーリングを感じている」
本格的なグラベルステージがスタートする競技2日目は、グアナファトの周辺に広がる山岳地帯が戦いの舞台となり、SS3~SS10までの計8ステージを走行する。SS3/SS6“エル・チョコラテ”はデイ2最長のステージで、ステージの全長は29.07kmだ。一日の最後には新ステージのSSS9“ラス・デュナス”、レオンでのSSS10と、2本のスーパーSSが用意されている。デイ2のSS合計距離は122.14km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は381.29kmとなっている。
■TGR WRTドライバーのデイ1後コメント
●カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「グアナファトからこのラリーが始まるのは特別な感覚だ。多くのファンの皆さんが集まり、つねにクレイジーな雰囲気に包まれている」
「このステージでラリーが始まるのは簡単なことではないが、良いタイムを出して乗りきり、楽しもうとした。メキシコのような滑りやすいグラベル路面のラリーに戻るのはつねに大きなチャレンジなので、今朝のシェイクダウンは非常に重要だったが、クルマの開発は正しい方向に進んでいるようなので、今朝はかなりいい感触を得ることができた」
「それでも、金曜日は自分たちの前にラインが1本しか刻まれないので、きっと大変だと思う。土曜日からの戦いに加わるためには、金曜日に頑張っていい位置につける必要がある」
●エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「メキシコのセレモニアルスタートは、数あるラリーの中でも最高の雰囲気だ。直後に走るステージは決して運転しやすいとは言えないが、非常にエキサイティングな雰囲気なので、楽しむ以外は考えられなかった」
「このラリーと独特なチャレンジが恋しかったので、ふたたび戻ってくることができてうれしいよ。シェイクダウンは非常にトリッキーだったけど、クルマの感触を確かめることができたし、すべてが予想どおりだったので、明日の朝からの本格的なラリーの始まりに向けて、準備は整っている」
●セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「メキシコに戻ってくることができてうれしく思う。本当に楽しいラリーだし、色彩豊かなグアナファトの街でのスタートは素晴らしい雰囲気だ。ただし、石畳はとても滑りやすいので、いきなり集中力を高めなくてはならず、ラリーのスタートとしては簡単なものではなかった」
「このようなグラベル路面でのラリーにはしばらく出場していなかったので、今朝のシェイクダウンはとても重要だったが、何キロか走ってクルマに慣れることができたので良かった。とても順調に進んだので、ラリー本番に備えることができたと思う」
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