ドゥカティは、MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツと、2026年までMotoGPへの参戦を継続することで合意に達したと発表した。
ロードレース世界選手権(MotoGP)の最高峰クラスには、現在6メーカー11チームが参戦。そしてその参戦に関する契約はいずれも2021年シーズンまでのものとなっていた。
■ドヴィツィオーゾ、ドゥカティ離脱の”裏側”を暴露「交渉すら行なわれなかった……」
そのため2022年以降に関しては別途契約を必要としていたが、1月20日(水)にドゥカティとプロモーターのドルナ・スポーツが、2022年から2026年まで5年間の参戦契約を締結したと発表した。契約延長を発表したのは、KTMに続く2メーカー目だ。
ドゥカティは2003年に世界選手権への参戦を開始。2007年にはケーシー・ストーナーとともに初の世界チャンピオンを獲得している。
2020年シーズンまでの18年間で、ドゥカティは51勝を含む160回の表彰台を記録。2020年シーズンは2007年以来2度目のコンストラクターズタイトルを獲得した。また2017~2019年にかけてはアンドレア・ドヴィツィオーゾと共にライダーズランキング2位を記録している。
そのドゥカティのファクトリーチームは、3月にカタールで開幕を迎える2021年シーズンに向け、ライダーラインアップを一新。ジャック・ミラーとフランチェスコ・バニャイヤの若手ライダーによるコンビでタイトル獲得を目指す。なおインディペンデントチームに関しては、グレシーニ・レーシングが2022年以降の参戦継続を発表している。
ドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOはドゥカティの参戦継続決定に際し、次のようにコメントを寄せた。
「ドルナ・スポーツはドゥカティとのパートナシップが継続されることを嬉しく思っており、彼らの本シリーズへの信頼に感謝している」
「我々はこの象徴的なイタリアメーカーの成功の歴史を共に歩んできたことを光栄に思っているし、ジャック・ミラーや”ペッコ”・バニャイヤという若く才能あるスターと共に新たなエピソードを共有していくことにワクワクしている。彼らのポテンシャルや才能は間違いなく、これから始まる2021年のFIMロードレース世界選手権における財産のひとつとなるだろう」
またドゥカティ・コルサのゼネラルマネージャーを務めるジジ・ダッリーニャは、開発制限のある2021年シーズンも変わらずチャンピオン獲得を目標に戦うと述べた。
「2026年末までのMotoGP参戦が決定したことを嬉しく思う。近年、デスモセディチGPはグリッド上でも最も競争力のあるバイクのひとつであることが証明されており、2020年のコンストラクターズタイトルがそのハッキリとした証拠だ」と、ダッリーニャは語る。
「今年のレギュレーションでは大きな技術開発は行なえないが、我々は同じ情熱や献身をもって2021年シーズンへ挑む。目標は我々の新たなライダーと共にMotoGPタイトルを争うことであり、将来のチャンピオンシップに向けさらなる基礎を築くことだ」
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