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【80's ボーイズレーサー伝 01】KP61スターレットは欧州で磨いたFRならではの素直なハンドリングで走り屋を魅了【新連載】

1980年代のクルマといえば、ハイソカー、街道レーサー、そしてボーイズレーサーが人気を博していた。この連載ではボーイズレーサーと呼ばれた高性能でコンパクトなハッチバックやクーペたちを紹介していこう。まずは「トヨタ スターレット(KP61)」からだ。

トヨタ スターレット(KP61型・1978年2月発売)
このクルマがデビューしたのは1978年(昭和53年)、つまりタイトルに掲げた「1980年代」以前に登場したのだが、このクルマでドライビングをマスターしたとか、モータースポーツに興味を持ってジムカーナやダートトライアル、そしてレースやラリーに参戦したという人は少なくない。1980年代のボーイズレーサーを語るなら、まず最初にこのクルマ、KP61スターレットを紹介しておかなければならないだろう。

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FF(前輪駆動)が小型車の主流を占めるようになった1970年代末期、KP61型は最後のFRスターレットとして登場した。厳しい昭和53年排出ガス規制をクリアするため、エンジンはシングルキャブの1.3L OHVの4K-U型のみ。当時のスポーツ仕様によく採用されていた、ツインキャブの設定もなかった。最高出力は72ps(グロス)、最大トルクは10.5kgmと、とりたてて驚くようなパワースペックでもない。

しかし、スポーティグレードとして設定されたSモデルは足回りを強化した。しかも3ドアSの車重は710kgと軽く、意外なほど活発な走りを示した。ちなみに動力性能は、3ドアSより10kg重い5ドアSEが、最高速度は146.94km/h、0→400m加速は17.92秒という実測値をモーターマガジン誌のテストでマークしている。

その走りを支えたのが、ヨーロッパで鍛えたFR駆動ならではの素直なハンドリングだ。フロントのサスペンションは一般的なマクファーソンストラットだったが、リアサスペンションには新設計の4リンク・リジッドを採用。ステアリングは、今でこそ当たり前の機構となっているが当時としてはトヨタ2000GT以来となるラック&ピニオン式が与えられた。さらに、フロントディスクブレーキなど、贅沢なメカを搭載した点も見逃せない。

また、145SR13を履くSでもコーナーでは比較的低速からリアがブレークし始めるため挙動が穏やかで、カウンターが当てやすかった。これがドライバーの制御達成感につながり、どんな場所でも自在に振り回せる自信となっていく好循環を生み出していた。

このハンドリングの素直さに注目したチューナーも多かった。ナンバー付きの車両で行われたワンメイクレースや、オーバーフェンダーやスポイラーなどを装着した当時のTS(グループ4)仕様によるレース、そしてラリーなど、KP61スターレットは1980年代のモータースポーツ入門車としても絶大な支持を得たのだった。

ボーイズレーサー伝

スターレット 1300 3ドアS(1978年)主要諸元
●全長×全幅×全高:3725×1525×1370mm
●ホイールベース:2300mm
●重量:710kg
●エンジン型式・種類:4K-U型・直4 OHV
●排気量:1290cc
●最高出力:72ps/5600rpm
●最大トルク:10.5kgm/3600rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:145SR13
●価格:82万1000円

[ アルバム : KP61スターレット はオリジナルサイトでご覧ください ]

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