現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 限界を超えても怖くない! 富士「モビリタ」の新GRプログラムで学ぶ、安全かつ本格的なクルマの操り方

ここから本文です

限界を超えても怖くない! 富士「モビリタ」の新GRプログラムで学ぶ、安全かつ本格的なクルマの操り方

掲載 2
限界を超えても怖くない! 富士「モビリタ」の新GRプログラムで学ぶ、安全かつ本格的なクルマの操り方

スピンしても「ナイストライ!」。プロの指導で愛車をもっと自在に操る

富士スピードウェイ内の交通安全講習施設「モビリタ」で実施されている「GR DRIVING EXPERIENCE」が、2026年4月に全面リニューアルされた。クルマのポテンシャルを安全に引き出すスキルを磨くこのプログラムは、初心者の基礎固めから上級者の限界走行まで、習熟度に合わせてステップアップできる階級制へと進化した。トップドライバーによる直接指導の下、限界挙動を学べる貴重な体験をレポートする。

【予想CG】新型トヨタ・ヤリスクロスは27年春登場か。新開発「直4」と次世代ハンマーヘッドで魅せる大進化

【画像13枚】スタッドレスとサマータイヤで挑む限界挙動! プロの指導で駆け抜けたGR86の熱い走りを見る

1回限りで終わらせない。究極の86もレンタルできる新設コースの魅力

富士スピードウェイの中にある交通安全講習施設「モビリタ」でこの4月にリニューアルした「GR DRIVING EXPERIENCE」を体験してきた。「GR DRIVING EXPERIENCE」は、クルマを安全に操り、車両の持つポテンシャルを引き出すスキルを磨くドライビングプログラムだ。従来は全国のサーキットを巡回して「ベーシック」と「アドバンス」というレベル分けで実施されてきたが、どうしても1回体験するだけで終わってしまいがちということで、初心者から習熟度に合わせてステップアップしていける形に刷新したという。

新しくなったプログラムは、1日コースのGR4級からGR1級まで、加えて半日だけの体験コースで展開される。どのレベルも様々なレースで活躍するトップドライバーが講師として指導してくれるのはこれまで通りだ。

初めての受講者はGR4級あるいは体験コースから、既存の「ベーシック」プログラムを受講したことがあればGR3級から参加可能で、GR1~3級はそれぞれに合否判定があり、合格しないと昇級できない仕組みだ。

3・4級はマイカーでの参加が可能で、トヨタ車に限らず他メーカー車でもOK。GR車両を有料でレンタルすることもでき、そのラインナップに究極の86と呼ばれる「86GRMN」(レンタル料8万円也)も入っているのには驚いた。受講料は4級が3万8000円、3級が4万8000円、2級が9万8000円、1級が12万8000円。1・2級は料金が大幅アップするようにも見えるが、受講料にGR86のレンタル料、燃料代、タイヤをはじめとする消耗品もすべてコミコミなので妥当だろう。

スピンも大歓迎!? 褒め上手なプロの指導でオーバーステアを実践的に学ぶ

さて、今回体験させていただくのはGR3級とGR2級の内容を各30分にギュギュっとしたダイジェスト版だ。今日の参加者は見渡すところ腕に覚えのありそうな方ばかりだが、猛者たちもすなるドライビングエクスペリエンスというものを、腕に覚えのないへっぽこライターもするなり。

3級はスタッドレスタイヤを履いたGR86を使い、圧雪路程度の低μ路コースでオーバーステア、アンダーステアの体験とその対応を学ぶのがテーマだ。担当講師はS耐やGT300で優勝経験もあり、ニュル24時間でクラス優勝も果たしている松井孝允選手。まずは松井選手のお手本走行を助手席で体験するのだが、スムーズ&スウィートなドリフトで魅せる。あらそんなに速く走るのが目標なのね、驚いた。でもとにかくかっこいいわあ……とか言っている場合ではない。ドライバーズシートに交代である。かっこいい先生は降車して見守りながら無線を通じてアドバイスをくれるという。

事前に「雪道の運転が超苦手だし、グリップしていないと恐怖」だと話してあったので、まずは丁寧なグリップ走行で行きましょうとのアドバイス。だが、「いいですよ」「その調子で行きましょう」という褒め上手な無線の声に促され、水しぶきを上げて走っているうちにどんどんペースが上がって……ズリリッとリアが外に流れた。ああいやだ。過去に何度かオートバイでハイサイドに対応しきれず転倒していることもあって、ホントに苦手なんです。でもこれだけ広い場所なら、しかもこんな低速なら全然怖くない。むしろ楽しい!

そこからはしっかりアクセルとブレーキを使ったり、きつめのラインを取ってみたりと積極的に走れるようになった。滑り始めるとトラクションが欲しくて(逆効果なんだけど)反射的に、しかも雑にアクセルを開けてしまう悪いクセにも向き合い、反射を理性でコントロールしようと頭も使う。滑り出しても立て直せると松井先生がすかさず「いいですよ!」と声をかけてくれる。うまくいかずにスピンしても「ナイストライです!」と応援してくれる。次のコーナーはもっとうまくやれる、そんな気持ちで走っているうちに、あっという間に持ち時間の25分が過ぎた。

スポ根さながらの熱血指導! 圧倒的なスピードとGを体感するパイロンコース

楽しい気分で松井先生にお別れして、次はGR2級の講習を受けるべく、いそいそと蒲生尚弥選手(もれなくかっこいい)の助手席へ。蒲生選手もGT300でシリーズチャンピオン、ニュル24時間では2度のクラス優勝を果たしている。お手本走行にわくわくである。

2級は純正サマータイヤを履いたGR86で、広いスペースを贅沢に使ったパイロンコースで限界走行を体験する。4つのコーナーからヘアピンを抜けてスラロームからの最終コーナーで1周というコースは、前半ドライ、後半ウェットという路面環境。当然とはいえ、蒲生先生は超絶速くて超絶うまい! トップスピードはコース設定された100km/hを優に超えるし、なにしろ緩急がパキッとしていて、まさにお手本。これを体感できるのは貴重だ。

蒲生先生が降車してドライバー交代。ハイグリップでスピードが上がると滑り出しからスピンまでの間が短いので緊張感が高い。とりあえず慣熟走行とばかりにもたもた走っていたら「しっかり加速、まだまだ!」と檄が飛ぶ。慣れてきて全開、コーナー前にフルブレーキはできるようになったものの、コーナリングにつなげるブレーキの抜き方に丁寧さが足りないと指摘を受ける。複数回スピンしてエンストしたが、「ナイストライですよ」と背中を押されてリスタート。スラロームでは「もっと先を見てリズミカルに」とのアドバイスでかなり良くなった(気がする)。日常生活ではまず味わうことのないスポ根な感じもまた、いとをかしである。

GR2級は筆者には結構ハードで、終盤集中力が持たずに最終コーナーを思いっきりコースアウトし、蒲生先生は「あはは! 曲がる気ありますかー」と大笑い。先生はしっかり見てリアルタイムで的確な指導をしてくれるし、とにかく楽しい。腕に覚えがある方も、そうじゃない方も、いざモビリタ!

【画像13枚】スタッドレスとサマータイヤで挑む限界挙動! プロの指導で駆け抜けたGR86の熱い走りを見る

文:LEVOLANT 竹井あきら
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

グランツーリスモ王者、宮園拓真がS耐初参戦。eモータースポーツと実車レースの両経験を武器に「ほぼ初めて尽くし」の富士24時間に挑む
グランツーリスモ王者、宮園拓真がS耐初参戦。eモータースポーツと実車レースの両経験を武器に「ほぼ初めて尽くし」の富士24時間に挑む
AUTOSPORT web
参加台数200台超!TOYO TIRES「PROXES DRIVING PLEASURE in 岡山国際サーキット」開催 サーキットで学び、楽しみ、クルマとの絆を深める一日
参加台数200台超!TOYO TIRES「PROXES DRIVING PLEASURE in 岡山国際サーキット」開催 サーキットで学び、楽しみ、クルマとの絆を深める一日
AutoBild Japan
「弱音は吐けない!」DAISUKEと元嶋が耐え抜いた二度の“雨スリック”がたぐり寄せたTKRI松永建設AMG GT3の富士24時間連覇
「弱音は吐けない!」DAISUKEと元嶋が耐え抜いた二度の“雨スリック”がたぐり寄せたTKRI松永建設AMG GT3の富士24時間連覇
AUTOSPORT web
B~Cセグメント級ミドシップ4WDスポーツという夢 『GRヤリスMコンセプト』を渡辺敏史が取材(後編)
B~Cセグメント級ミドシップ4WDスポーツという夢 『GRヤリスMコンセプト』を渡辺敏史が取材(後編)
AUTOCAR JAPAN
パワーよりもハンドリングへ!! 飛ばさない時代の面白い「ホットハッチ乗り比べ」で、最も印象に残ったのは意外なクルマ!?
パワーよりもハンドリングへ!! 飛ばさない時代の面白い「ホットハッチ乗り比べ」で、最も印象に残ったのは意外なクルマ!?
ベストカーWeb
限界を追求した「GRMNカローラ」公開 モータースポーツ直結のクルマづくりとは
限界を追求した「GRMNカローラ」公開 モータースポーツ直結のクルマづくりとは
くるまのニュース
フォード・マスタングが初の富士24時間を完走。“お昼寝作戦”から気合いの復活も「デフは砕け散る寸前」とBRP奥村代表
フォード・マスタングが初の富士24時間を完走。“お昼寝作戦”から気合いの復活も「デフは砕け散る寸前」とBRP奥村代表
AUTOSPORT web
最先端解析の横でガムテープ!! 新型GRMNカローラ開発陣が語った"泥臭い執念"と「モリゾウのこだわり」
最先端解析の横でガムテープ!! 新型GRMNカローラ開発陣が語った"泥臭い執念"と「モリゾウのこだわり」
ベストカーWeb
膨大な時間とテストを重ね作り上げられた究極の『GRMNカローラ』。石浦宏明が語るこだわりの開発の舞台裏
膨大な時間とテストを重ね作り上げられた究極の『GRMNカローラ』。石浦宏明が語るこだわりの開発の舞台裏
AUTOSPORT web
トヨタ新型「ハイラックス」をオフロードで試乗 9代目はどう進化したのか
トヨタ新型「ハイラックス」をオフロードで試乗 9代目はどう進化したのか
くるまのニュース
トヨタがニュルブルクリンクで鍛えた究極のホットハッチ「GRMNカローラ」を発表
トヨタがニュルブルクリンクで鍛えた究極のホットハッチ「GRMNカローラ」を発表
@DIME
想像以上に本格的なスポーツSUV──新型トヨタRAV4 GR SPORT試乗記
想像以上に本格的なスポーツSUV──新型トヨタRAV4 GR SPORT試乗記
GQ JAPAN
これほどシャープなM2はかつてなかった!ドライバーとのよりダイレクトな繋がりを実現する「BMW M2 CS」の魅力とは?
これほどシャープなM2はかつてなかった!ドライバーとのよりダイレクトな繋がりを実現する「BMW M2 CS」の魅力とは?
AutoBild Japan
エンジンカートに革命!! GRが40万円以下のマシン投入!! 「GR KART」がモータースポーツの入口を根本から変える
エンジンカートに革命!! GRが40万円以下のマシン投入!! 「GR KART」がモータースポーツの入口を根本から変える
ベストカーWeb
トヨタがまたまた世界初!! 富士24時間レースに"超電導"で挑む内燃機関と水素の未来
トヨタがまたまた世界初!! 富士24時間レースに"超電導"で挑む内燃機関と水素の未来
ベストカーWeb
マクラーレンMP4-12Cにはクオリティへの徹底的なこだわりが感じられた【10年ひと昔の新車】
マクラーレンMP4-12Cにはクオリティへの徹底的なこだわりが感じられた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
F1参戦1000戦の血統を受け継ぐ。マクラーレン「アルトゥーラ 1000GP」世界限定10台で発表
F1参戦1000戦の血統を受け継ぐ。マクラーレン「アルトゥーラ 1000GP」世界限定10台で発表
LEVOLANT
【画像156枚】名車キャトルの精神を継ぐキャンバストップ。ルノー4「プラン・シュッド」の遊び心と実用性の見事な両立
【画像156枚】名車キャトルの精神を継ぐキャンバストップ。ルノー4「プラン・シュッド」の遊び心と実用性の見事な両立
LEVOLANT

みんなのコメント

2件
  • ちょぴん
    ボケ防止に3級くらいをうけるのは有りかもしれない
  • papan
    自動車部の息子と2人で参加したい。すでにドライビングスキル向上心のなくなった自分は4級だけで終わりそうだがw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293 . 6万円 399 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

204 . 0万円 879 . 0万円

中古車を検索
トヨタ GR86の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293 . 6万円 399 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

204 . 0万円 879 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村