フォーミュラE東京E-Prixで初の母国戦を戦ったヤマハ発動機は、ルーカス・ディ・グラッシが第9戦で5位入賞。参戦1年目ながら、順調にパフォーマンスを進化させている。
今シーズンからローラ-ヤマハ・アプトとしてフォーミュラEへの参戦を開始したヤマハ。先日行なわれたマイアミE-Prixでディ・グラッシが2位表彰台を獲得するなど、上り調子で初の母国戦となる東京E-Prixを迎えた。
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5月17日(土)に行なわれた第8戦は雨に祟られ、予選が行なわれずぶっつけ決勝という異例の展開となった東京E-Prix。しかし18日(日)に行なわれた第9戦は朝から好天に恵まれた。
そして予選から、ディ・グラッシが躍動。グループ予選を首位で通過するなどし、6番グリッドから決勝レースを迎えた。スタート直後にはいくつか順位を落としたもののその後順位を着実に取り戻し、終わってみれば5位というまずまずの結果を手にした。
「いい結果だったと思います」
ヤマハのフォーミュラE開発グループリーダーを務める梅田泰宜氏は、レース後にそう語った。
「前戦のモナコもそうですが、今までのレースでは、オペレーションを含めてちょこっとしたミスがあり、それでポジションを落としてしまったというところがありました」
「でも今回は予選からルーカスが良い走りをしてくれて、いい結果を出せました。6番手という、今季一番いいグリッドですよね。そこからスタートしましたが、少し惜しかったのは、スタートでポジションを落としてしまったことです。その後はしっかりとプッシュし、ポジションも取り戻しながら抑えるところは抑えて、エネルギーも節約して……最後は他車にペナルティが出てラッキーだった部分もありましたけど、5位入賞。良かったと思います」
「ポジションを取り返すためにプッシュしたのになかなか前のクルマを抜くことができず、エネルギーを使い切ってしまいそうになった部分もありました。でも、回生もしながらセーブしながら走っていきました。アタックモードの起動も、僕らは少し遅らせて、それでポジションを取り返すことができました」
ディ・グラッシは終始上位勢と遜色ないペースで走り続けた。それだけに、戦略次第でもっと良い結果を手にできた可能性もあるように思える。しかし梅田氏は、やるべきことはやり切ったと、東京E-Prixを評価する。
「今回できることは、精一杯やったかなと思いますよ。ただスタートで順位を落としてしまったのが、一番残念だったかもしれません」
「そんな中で、出来る部分は最大限、ミスなくやれたと思います」
ヤマハでフォーミュラEの開発を統括する原隆氏は、今回の結果に喜びつつも、まだまだヤマハには伸び代があると語る。
「すごい良い結果だったと思います。予選ではグループ首位でしたし、デュエル1回目も、もう少しペースがあったら、いくらかポジションが上がったかもしれません」
そう原氏は言う。
「そういうポジションにいられる我々を、すごく頼もしく感じました」
「最後には他車にペナルティが出るなど、運がいいところもありました。でもそういうところにいられる実力が、我々にはあることが認識できたので、それはすごく良かったなと思います」
「我々には伸び代があると思います。以前お話しした時とは、その伸び方の角度は違ってきているかもしれません。(今回勝った)日産さんにはまだまだ並べていないですけど、だいぶ近づいたなという感じもあったので、勝負はこれからです」
ヤマハにとっては初の母国レース。いつもと違う雰囲気を感じたかと尋ねると、原氏は次のように語った。
「非常にいいですよね。東京で、かつ市街地で走れて、電車で帰れるんですよね。だから新しい世界なんだなということはすごく感じます」
また梅田氏は、母国でのレースを迎えることで、少しピリリと緊張感が効いていたと明かす。
「いつものレースでは、日本人を見かけることはほとんどありません。ピットにも、スタンドにも多くの方に来ていただき、応援していただいた」
「その中で、プレッシャーはありましたけど、ピットでは冗談混じりに『今日はヤマハのCEOも視察に来るから、ミスするなよ』と言ったりしていましたよ」
「そしてこの流れを、次の上海とジャカルタに繋げていきたいと思っていますし、チームのモチベーションも上がったかなと思います」
なおこのインタビュー中、ディ・グラッシがやってきて、原氏にサイン入りの自身のグローブを手渡した。そして次のように語った。
「ヤマハと一緒に初めて日本のレースを走った記念だよ」
今季からパートナーとなったばかりだが、ローラ-ヤマハ・アプトのチーム内は、非常に良い雰囲気だ。そして、ディ・グラッシのレーシンググローブは、どこに飾られるのだろうか?
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みんなのコメント
ルーカスはもちろん、ローラとヤマハのポテンシャルゆえだ。
開発ドライバーの頃からフォーミュラeにかけてるもんな。