完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
©楠みちはる/講談社 ※全ての写真及び記事の無断転載を硬く禁じます。
第23回/脇役だけど印象的なマシンたち(1)
カワサキ「Z1300」
アメリカの軍人、ジョーの愛車はZ1300。ジョーは脱走兵トムの残したZ1を研二と洋一が奪還する際に、献身的な協力を果たしたナイスガイだ。
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120km/hのスピードでウイリーで走る続けるジョー&Z1300に研二はジョーのウデを認めると同時に、Z1300のビッグパワーに目を見張った。
Z1300は1978年のケルンショーでカワサキの新たなフラッグシップとなるべく登場。
カワサキ初の水冷エンジンはロングストロークとしてシリンダーピッチを押さえて6気筒ながらエンジン幅を狭められ、吸気は2バレルキャブ3連装による。
120PSの出力と乾燥重量296kgは当時としては驚異的で、専用ホイールにシャフト駆動を採用する。
ヤマハ「FZR1000」
『あいつとララバイ』には2回登場するFZR1000。
最初は「地元の練馬では負け知らずの安田」が横浜まで遠征して来て研二に挑戦。コーナーでインを突いて「もらったあー」と叫ぶ安田を研二はアウトからスライドとグリップを自在に操り軽々とパス。
次にFZR1000は「箱根で無敗のヨシオ」が乗って登場。各地の走り屋を撃破し続けるスターダスト・ブラザーズの前をなかなかのウデで走るが、連続してアキとカズに交わされてしまった。
デビューの1987年当時、クラス最強の135馬力をマークする1気筒当たり5バルブのジェネシスエンジンをレースにも使用できる極太のアルミデルタボックスフレームに搭載。
フレーム単体の重量は16kgと軽量で、インナーチューブ径41mmのフロントフォークにφ320mmのディスクローターをセットする。
(次回は脇役だけど印象的なマシンたち(2)をお届けします。お楽しみに!)
過去の回はこちらからご覧いただけます。
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