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カタチも大きさも別モノに! 初代の面影がまったくないクルマ5選

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カタチも大きさも別モノに! 初代の面影がまったくないクルマ5選

■ボディスタイルに大きさまで初代の面影がまったくないクルマ

 クルマがフルモデルチェンジを行なう際に、売れるか売れないかの分かれ目として、デザインはもっとも重要な要素です。

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 例えば、ホンダ「N-BOX」のように先代モデルが売れていたので、現行モデルはキープコンセプトとしています。一方で、マイナーチェンジといえども三菱「デリカD:5」のように大きくデザインを変えるケースもあります。

 そこで、初代と比べてまったく面影がないほど変わってしまったクルマ、5車種をピックアップして紹介します。そこにはさまざまな事情があるようです。

●マセラティ「ギブリ」

 初代マセラティ「ギブリ」は流麗な2シータークーペとして1966年にデビューしました。

 1970年代の日本では、いわゆるスーパーカーブームがあり、当時マセラティは「メラク」「ボーラ」などスーパーカーと呼ぶにふさわしいクルマを多く輩出していたこともあり、ギブリも美しいデザインとリトラクタブル・ヘッドライトを装備していたことで、スーパーカーの一員として認められていました。

 それから40年ほど経った2013年に発売された3代目ギブリは、同社のフラッグシップセダン「クアトロポルテ」よりも若干小型なミドルクラスセダンに生まれ変わりました。

 先代までは2ドアクーペのパーソナルカーでしたが、3代目ではガラリとコンセプトが変わり、ラグジュアリーかつスポーティなセダンに変貌。

 ただ、生まれ変わったというのは若干語弊があり、名前が復活したという方が正しいかもしれません。

●ジャガー「XJ」

 伝統を重んじてきたジャガーにあって、フラッグシップセダン「XJ」は代々デザインイメージを大きく変えずに進化しました。

 初代XJが発売されたのが今から50年ほど前の1968年で、そのデザインはさらに古いモデルを踏襲していました。それから2010年まで販売された4代目までは、技術の進歩こそ格段に進んでいたものの、デザインは初代のイメージを大きく崩すことなくクラシカルな印象でした。

 しかし、2010年のモデルチェンジで現行型になった際に、これまでの伝統を断ち切り、一気に近代化したデザインへと変わります。

 これまでの張りのある面で構成された典型的なセダンから、クーペタイプの流れるようなフォルムのセダンになりました。

 ほかの高級車メーカーもこぞってクーペセダンをラインナップするなか、さすがにジャガーも時代の流れに逆らえなかったということでしょう。

●フォルクスワーゲン「パサート」

 日本で販売しているフォルクスワーゲンの現行ラインナップで、「パサート」は「ゴルフ」よりも前に販売され、歴史の長いモデルです。

 初代パサートは1973年に発売されました。主なラインナップは2ドアクーペ、5ドアハッチバック、5ドアワゴンで、メカニズムの多くをアウディ「80」と共有する姉妹車の関係にありました。

 その後パサートは1988年のモデルチェンジで、4ドアセダンと5ドアワゴンに整理され、現在に至ります。

 日本では2015年に現行モデルが発売され、2018年には20年ぶりのディーゼル車が加わるなど話題になりました。

 一方、米国デトロイトで2019年1月に開催された北米国際自動車ショー2019にて、新型パサートが発表されましたので、近々日本でも新型に切り替わるかもしれません。

 世界的なニーズの変化によりセダンとワゴンに整理され、もはや初代の面影はありませんが、ジャンルを変えたことでヒットにつながっています。

■初代のコンセプトはどうなった?

●スバル「ジャスティ」

 初代スバル「ジャスティ」は、1984年に発売されたコンパクトカーで、スタイルはオーソドックスな3ドアと5ドアハッチバックでした。

 初代ジャスティには量産車世界初となるベルト式CVTが搭載されました。いまでは、スバルのみならず国産コンパクトカー、軽自動車、中型車、SUVまで、トランスミッションの主流はCVTになりましたので、ジャスティは歴史的に名を残したクルマといえます。

 1994年、ジャスティは一度もフルモデルチェンジすることなく生産を終了し、後継車もありませんでした。

 しかし、2016年に、ダイハツが製造・販売するコンパクトワゴン「トール」のOEM車として、ジャスティが発売され、22年ぶりに復活を遂げます。

 しかし、現行ジャスティはリアドアにスライドドアを採用した背の高いコンパクトカーですので、もはや初代との共通点はコンパクトでCVTを採用したリッターカーというくらいです。

●ホンダ「シビック」

 1972年、ホンダが本格的な量産自動車メーカーとして軌道に乗るきっかけとなった、初代「シビック」が発売されました。

 シビックはFRが全盛だったころFF2ボックスという優れたパッケージングで、いまも続くコンパクトカーの見本となった存在です。

 実際、各社ともシビックに続けと、FF2ボックス車を続々とランナップしていきました。

 シビックは年を追うごとに進化を続けましたが、アメリカや欧州の販売が主軸になり、ボディは大型化していき、かつてのシビックのポジションは「フィット」へとバトンタッチされました。

 日本では一旦、シビックの販売がストップしていましたが、2017年に復活。4ドアセダン、5ドアハッチバック、そして「タイプR」をライナップします。

 全長は4500mmを超え、全幅も1800mmとなり、大きさもデザインもかつてもシビックのイメージはありません。

※ ※ ※

 近年は衝突安全性確保のためや、居住性の向上が目的で、クルマの大きさは大きくなっています。また、デザインが大きく変わることも珍しくありません。

 しかし、見た目が大きく変わっても、そのモデルが持つコンセプトを変えることなく進化していくクルマのほうが多いでしょう。

 今回、紹介したような2ドアが4ドアになったり、クーペがセダンになるようなケースは、もはや極稀な現象ですが。

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